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SRE/インフラエンジニアの市場価値とキャリアパス/Market value and ca...
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Takuma Kume
May 22, 2025
Technology
2
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SRE/インフラエンジニアの市場価値とキャリアパス/Market value and career path for SRE-infrastructure engineers
https://forkwell.connpass.com/event/350514/
Takuma Kume
May 22, 2025
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Transcript
SRE/インフラエンジニアの 市場価値とキャリアパス 久米拓馬 @takumakume / GMO PEPABO inc. 2025.5.22 SRE/インフラエンジニアの成長を加速させる!
~評価とキャリアのリアルを語る~
2 自己紹介 GMOペパボ株式会社 ロリポップ・ムームードメイン事業部 CTO 久米拓馬 @takumakume 2010年〜2016年 ISPのインフラ・プリセールスエンジニア 2016年
GMOペパボのインフラエンジニア として入社 2018年 アプリケーションエンジニア にジョブチェンジ 2020年 SREにジョブチェンジ , シニアエンジニア昇格 2024年 ロリポップ・ムームードメイン 事業部CTO
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⽬次 • SRE‧インフラエンジニアの職務 • 市場価値を上げる • 越境 • 深化 •
伴⾛ • 成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度
SRE‧インフラエンジニアの職務 5
• SREは技術スタックを横断して信頼性と経済合理性のバランスを取る • インフラエンジニアはインフラ技術の専⾨家である ⼀般的な職種としてのSREとインフラエンジニアの違い SRE‧インフラエンジニアの職務 6 SREの⼀般的なプラクティスは重要だが 事業課題や組織体制によって職種の役割は異なる
• ペパボのインフラエンジニア • オンプレミスデータセンター + パブリッククラウドのハイブリッド構成 • パブリッククラウド • 物理サーバ
• 物理ネットワーク • オンプレミスKubernetesクラスタ • Kubernetes コンポーネントやクラスタ管理 • Platform Engineering • ホスティングサービス(Web‧メール‧DNS‧DB) • Linux Kernelの技術を⽤いたリソース‧権限分離 • FinOps • DevSecOps 事業課題や組織体制によって役割は異なる SRE‧インフラエンジニアの職務 7
• ペパボのSRE • SRE専⾨チームは存在しない • 提供しているサービスが多く、横串SREチームを置くには必要なドメイン知識 が多すぎてビジネスから遠くなってしまう • エンジニア全員がSREingを実践する •
SREingの専⾨知識を持って課題解決が必要な場合は、SREingに深い知識を持 つエンジニアをEmbeddedする 事業課題や組織体制によって役割は異なる SRE‧インフラエンジニアの職務 8
• SRE/インフラエンジニアが市場価値を上げるために、具体的なスキルとして何を習得す るべきか? • 組織にとって求められる役割は異なるので、⼀般的な話をすると可能な限り全部習得し ましょうという話になる • 本⽇は⼀段階抽象度を上げて、どのような振る舞いをするとよいかについてお話する 事業課題や組織体制によって役割は異なる SRE‧インフラエンジニアの職務
9
エンジニアに求めること = 市場価値 10
エンジニアに求めること = 市場価値 SRE‧インフラエンジニアの職務 11 • 越境 ◦ 職種や技術の壁を超える •
深化 ◦ 特定の分野に特化した技術を持つ • 伴⾛ ◦ サービスや会社のコンテキストを理解し課題を発⾒したり解決したりする
エンジニアに求めること = 市場価値 SRE‧インフラエンジニアの職務 12 組織 ⾃分 越境 深化 伴⾛
職種や技術の壁を超える 特定の分野に特化した技術を持つ サービスや会社のコンテキストを理解し 課題を発⾒したり解決したりする
市場価値を上げる 〜越境‧深化‧伴⾛〜 13
• 職種の壁を超える • 技術の壁を超える 越境 市場価値を上げる 〜越境‧深化‧伴⾛〜 14
• ⾃分以外の職種に興味を持つ • より広範囲の情報をもとに意思決定を⾏うことができる • 良質な課題の発⾒と解決が個⼈と会社の成⻑⾓度を上げる 職種の壁を超える 越境 15
• インフラ側、バックエンド側など特定の領域に閉じて課題を解かない ◦ 例えば、Webアプリケーションのレイテンシの悪化の問題を解く場合に、特定領域 に閉じると適切な解法を選択できない ◦ 「側(ガワ)」が出たら要注意 技術の壁を超える 越境 16
技術の壁を超える 越境 17 • 幅広い技術⼒がスピードと安定性を⽣む ◦ 例えば、バックエンドだけに詳しく、インフラが全く分からない場合 ◦ デプロイされると何が起こるか分からないので作業を躊躇する →
仕事が遅い ◦ 壊れても治せない → 信⽤されない
• 組織の技術のトップラインを上げる • 不確実性が⾼い課題を解決する 特定の分野に特化した技術を持つ 深化 18
組織の技術のトップラインを上げる 深化 19 組織 組織 技術のペースメーカーになることで周りがついてくる
組織の外を基準にして、更にトップラインを上げる 深化 20 組織 組織外 越境 市場価値を⾼くするためには組織の越境が有⽤
• 不確実性が⾼い課題を解決可能なサイズに分解し組織で解決する • 不確実性コーン ◦ 不確実性は何もしないと減らない ◦ ⾼い技術⼒で課題を分析する必要がある 不確実性が⾼い課題を解決する 深化
21 引⽤: 『エンジニアリング組織論への招待』技術評論社
求められていることをやるということ • 上司の悩みを知っていますか? • 最優先課題が何か知っていますか? サービスや会社のコンテキストを理解し課題を発⾒したり解決したりする 伴⾛ 22
• 悩みがない上司はいない • 上司の脳内には⽬標達成のために解決しなければならない問題が詰まっている • まずは、⾃分が相談役になることが重要 ◦ 越境と深化を繰り返して信⽤を獲得する必要がある ◦ 相談役の次は意思決定の移譲
→ 昇格 上司の悩みを知っていますか? 伴⾛ 23
以下、それぞれTop 3 を⾔うことができますか? • 会社の課題 • サービスの課題 • チームの課題 •
開発環境の課題 価値ある成果を上げるためには重要な課題を把握する必要がある。 抽象度の⾼い問題を解決することで⼤きなインパクトを与える。 最優先課題が何か知っていますか? 伴⾛ 24
スタッフエンジニアの道:3つの地図 伴⾛ 25 • ロケーターマップ • トポグラフィックマップ • トレジャーマップ
ロケーターマップ 伴⾛ 26 • 今いる位置や状況を正しく把握する • 広い視野で正しい優先順位付けを⾏う • Honeycomb の
CTO :「ユーザーが満⾜して いなければ、(SLOの)ナインは重要ではな い」 ◦ SREは経済合理性と信頼性のバランスを 取る仕事
トポグラフィックマップ 伴⾛ 27 どうやって辿り着く か? • 組織全体をどのように進⾏させるかを⽰す • プロジェクトを発⾜させるために何をしたらいいか? •
新しいインスタンスを⽴てるためには何をしたらいいか? • 社内政治的なところから、技術の標準化、Platform Engineering まで
トレジャーマップ 伴⾛ 28 • ⻑期的なゴールやビジョンを明確にし、そこへ⾄る指針を⽰す • 皆を同じ⽅向に導いて⼤きな成果を出す
• エンジニアとして雇われている以上、会社の⽬標達成が最優先であり最終⽬標である • それだけだと、どこかで燃え尽きてしまう • ⾃分の理想のキャリアと事業課題を重ねることが重要 楽しんでいますか? 伴⾛ 29
成⻑を⽀える ペパボのキャリアパスと制度 30
成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 31 なぜペパボの話を持ち出すか? • キャリアアップには会社や制度をうまく活⽤するのが効果的であると考えている • ペパボの⽂化や制度はよくできていると思っているので紹介する
エンジニアバリュー:ペパボのエンジニアの⾏動指針 成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 32
エンジニアバリュー:ペパボのエンジニアの⾏動指針 成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 33 越境‧伴⾛をする⽂化である 技術の深化が必要、ある種のトレジャーマップ
成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 34 キャリアパス • プロフェッショナルとマネジメントの キャリアパスを選択できる • プロフェッショナルの途中でマネジメン トに移⾏したり逆も可能 •
上位等級までエンジニアのキャリアラ ダーが⽤意されており、給与もしっかり 伸ばしながら成⻑できる
成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 35 等級要件 6等級 専⾨領域における執⾏役員または取締役の定める戦略の実⾏において重要項⽬を担当し、遂⾏で きる。 5等級 所属部(室)内および全社の⽅針に即して、専⾨領域において⽬標達成に⼤きく寄与する課題を 発⾒し、周囲の⼒を活⽤したうえで解決に導ける。 4等級
所属部(室)内の⽅針に即して、専⾨領域において⽬標達成に⼤きく寄与する課題を発⾒し、周 囲の⼒を活⽤したうえで解決に導ける。 3等級 独⼒で、専⾨分野での⼗分な成果を導き出すことができる。 2等級 定型的な業務を正確かつ責任を持って対処し、担当業務の拡⼤とレベルの向上を図る。 1等級 企業⼈としての意識‧姿勢を確⽴するとともに、業務を遂⾏するうえでの基礎を⾝につける。 より広い影響⼒を期待されている
成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 36 求める3つの能⼒ 影響を広げる⼒ よいものを周りに広げていく⼒ 先を⾒通す⼒ 今の仕組みを変える⼒ 時間の経過に耐える仕組みを作る⼒ 作り上げる⼒ 仕事における専⾨性を活かし業務を完
遂する⼒ 体積の拡⼤ =個⼈の成⻑
成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 37 評価プロセスをオープンに • 被評価者は半期に⼀度「等級要件」「求める3つの能⼒」をどのように満たしているかを 説明する資料を作成し⾃⼰評価を⾏う。 • ⾃⼰主導的なキャリア形成を促す • ⾔語化の訓練になる
• 上⻑とエンジニアリングリードによって1次評価を⾏い、部⻑と事業部CTOによって2次 評価を⾏う。 • これらの評価プロセスは全員が閲覧できるオープンな場で⾏っている。 • 評価の透明性 • ドキュメント化されることでロールモデルの発⾒、模倣ができる
成⻑を⽀えるペパボのキャリアパスと制度 38 ⾃薦による上位職への昇格 • 1-3等級は⼀定の評価基準を満たせば⾃動的に昇格 するが、シニアエンジニア以上は⽴候補制である • 候補者は⾃分が上位等級に相応しい理由を資料にま とめ、6等級以上のエンジニアの⾯接を経て決定す る
• ⾃薦によって、過去の⾃分を振り返り他者を納得さ せる主張をする過程が成⻑に寄与すると考えている • オープンな場で⾏われる
評価‧職位制度は 個⼈と会社の成⻑のためにある 39
ペパボでは制度をフル活⽤して キャリア形成を⾏っています 40
まとめ 41 • 職種に対する職務は組織によって異なる • 市場価値を上げるための共通の考え⽅として「越境」「深 化」「伴⾛」のキーワードをもとに説明した • ペパボでは、評価制度を個⼈と会社の成⻑に活⽤できるよう に仕組みづくりをしている
42 Thank You! Thank You! GMOペパボのエンジニアに興味がある方は @takumakume までご連絡ください! カジュアル面談でもお待ちしております。