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AI導入に成功する5%の企業は他と何が違うのか
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ため
November 09, 2025
Business
1
10
AI導入に成功する5%の企業は他と何が違うのか
https://mlq.ai/media/quarterly_decks/v0.1_State_of_AI_in_Business_2025_Report.pdf
より
ため
November 09, 2025
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Transcript
AI時代の新しい格差 「GenAI Divide」 2025年、AI導入がもたらす成果の非対称性 https://mlq.ai/media/quarterly _decks/v0.1_State_of_AI_in_B usiness_2025_Report. pdf より
ためやす けいすけ 為安 圭介 趣味・好きなもの 参加コミュニティ NECソリューションイノベータ ディレクター NEC ソリューションイノベータにて、
ITサービスによる 価値創造を軸に、事業と組織のマネジメントを担う。 AIコミュニティ CDLEをはじめ、複数のコミュニティ運 営を行う傍ら、国家資格キャリアコンサルタントとして 情報発信にも注力し、学びと成長の場作りを実践。 活動拠点は北海道。 取り組んでいること ・ AIネイティブな 組織づくり ・ スキルアップの 文化づくり ・ CDLE歴史ブログ ・ キャリア情報発信 サカナクション 2
5% MIT調査: 業績改善を達成 GenAI Divide (生成AI格差) 多くの企業がAIを「使っている」が、「成果を出せている」企業は ごく一部。企業のAI投資額は年間300〜400億ドルにのぼるが、その 95%は利益につながっていない。 成果を出す企業はわずか5%
AIが学ばない ユーザーの使い方を学習せず、一方通 行のツールで終わる。 業務に組み込めない 独立したツールで終わり、既存の業務 フローと統合できない。 文脈を理解しない 組織の背景や専門用語を無視し、的外 れな回答を返す。 なぜAI導入がうまくいかないのか
「Pilot-to-Productionギャップ」 多くの企業がPoC(概念実証)で止まり、本格導入に進まない。 結果として、シャドーAIが増加。 企業統制外のリスクを高める要因にもなっている。 失敗がもたらす「シャドーAI」
営業・マーケティング部門 予算の70%が集中 商談スピードは上がるが、利益寄与は限定的。 バックオフィス部門 高い投資効果 (ROI) 経理AI(月次決算 1/2)、法務AI(弁護士費用 30%削減)な ど、ROIが明確。
AI投資の「偏り」が生む非効率
「学ぶAI」=エージェント型AI 成功企業は、単なる生成AIではなく、エージェント型AI (Agentic AI) を導入。 ・ユーザの操作から学習する ・組織の文脈に適応する ・自分でタスクを最適化する 成功する企業の共通点
要素 内容 効果 Vertical Focus 特定業務に深く統合(例:契約書処理AI) ROIが明確 Learning Loop 利用データから継続学習
精度向上 Low Barrier 導入・教育コストが低い 全社展開が早い Trusted Channel 既存パートナーとの連携 現場定着が早い 導入成功のパターン
AIを「SaaS」ではなく「BPOパートナー」として扱い、ベンダーと共に業務適合を進め、ROIで測定する。 AI導入の正しい進め方:「共創」
未来のAI社会「Agentic Web」 AI同士が協力する時代 AIが自動的に取引を交渉し、文書を処理し、決済を行う。人間は その結果を監督するだけになる可能がある。 基盤技術: MCP (Model Context Protocol),
A2A (Agent-to-Agent) 通信, NANDA (分散型AIネットワーク)
成功企業の共通点は「AIが学ぶ」こと。 成功しない企業は「AIを使い捨て」にしている。 — 18か月以内(~2026年)に学習型AIへ移行しなければ、取り残される。 レポートの結論
データ基盤の整備: BigQueryやSnowflakeなどで「取引・在庫・顧客」データを統合。 業務統合AIの導入: AppSheetやVertex AIを使い、AIを日常業務に埋め込む。 ベンダー共創体制の構築: 外部パートナーと共に改善ループを回す。 バックオフィス領域に注力: 経理・調達・法務の自動化が最もROIが高い。 日本の企業への提言
結論:AIは「導入」ではなく 「育てる」時代へ AI時代の勝者は、「どのAIを使うか」ではなく「AIにどれだけ学ばせられるか」で決まる。 AIを自社の業務を学ぶ「社員」として育てること。 これが、2025年以降の企業成長を左右する分岐点。