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要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう

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February 15, 2022

 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう

「聴衆の多くは発表に興味がない」という場面で,いかにして要点を伝えると良いか.個人的に意識していることをまとめました.
改善点,修正すべき点,不明点があれば@7a7hiまでお願いします.

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tatHi

February 15, 2022
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Transcript

  1. 要点を聞いてもらえる プレゼン資料を作ろう 平岡 達也 @7a7hi 東京⼯業⼤学 D3 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 1

    ※このスライド⾃体は「読み物」として作成しているため, 本資料で紹介する⼯夫が反映されていない内容を含みます
  2. この資料の対象:研究発表をする学生 • 本資料が役⽴ちそうな場合 • 数⼗⼈以上を対象にプレゼンをする場合 • たくさんの発表者のうちの⼀⼈としてプレゼンをする場合 • 学会,発表会,講演など •

    本資料を参考にすべきではない(かもしれない) 場合 • 聴衆のほとんどが,確実にあなたのプレゼンを集中して聞いてくれる ことがわかっている場合 • 院試や論⽂の⼝頭試問,ゼミや勉強会での発表など • 聴衆のほとんどが,確実にあなたの資料を読み込んでくれる場合 • 授業やミーティングなど • ※ただし,プレゼンの⼼構えとして本資料を参考にするとよい 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 2
  3. この資料で伝えたいこと 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 3 プレゼンの基本戦略 プレゼンの⼼構え プレゼンを聞いてもらうために 1. 集中しなくてもよいスライド 2.

    覚えなくてもよいスライド 3. 考えなくてもよいスライド 聴衆が嫌がらないスライドを作る 1. 聴衆はあなたのプレゼンやあなた⾃⾝に興味がない 2. 聴衆の理解能⼒に期待しない 3. ⾃分の説明能⼒を過信しない ⼀部の熱⼼な聴衆に細部まで理解してもらう ⼤多数の無関⼼な聴衆に重要なメッセージだけ覚えてもらう 🆖 ✅
  4. 基本戦略:あなたの聴衆の構成 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 4 少数の熱⼼な聴衆 ⼤多数の無関⼼な聴衆 あなたのプレゼンの聴衆 ここの割合は前評判の⾼さに依存 1. あなた⾃⾝の有名度合い

    2. あなたの研究の有名度合い (学会などを想定) などなど…
  5. 基本戦略:聴衆のうちどちらを狙うか? 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 5 少数の熱⼼な聴衆 ⼤多数の無関⼼な聴衆 あなたのプレゼンの聴衆 少数に詳細を 理解してもらう 多数に重要な点だけ

    覚えてもらう ここの割合は前評判の⾼さに依存 1. あなた⾃⾝の有名度合い 2. あなたの研究の有名度合い などなど…
  6. 基本戦略:大多数の無関心な聴衆を狙う 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 6 少数の熱⼼な聴衆 ⼤多数の無関⼼な聴衆 あなたのプレゼンの聴衆 ここの割合は前評判の⾼さに依存 1. あなた⾃⾝の有名度合い

    2. あなたの研究の有名度合い 少数に詳細を 理解してもらう 多数に重要な点だけ 覚えてもらう あなたが余程有名な⼈でない限り, ⼤多数に重要な点だけを伝えること に注⼒したほうが良い ※それでも少数の熱⼼な聴衆はきっと質問してくれるので,詳細な説明もできるようにしておこう
  7. いかにして要点を伝えるか? 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 7 ⼤多数の無関⼼な聴衆 興味ないけど なんか発表してるし 聞いてみるか… ⾯⽩そうなら ちゃんと聞くか

    無関⼼な聴衆に要点を伝えたい 聴衆の気持ちを考えて 「聞いてもらえる」スライドを作ろう
  8. 無関心な聴衆の気持ち 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 8 ※興味も必要も全く無い商品の説明を聞かされてるときの気持ちを想像しよう 集中したくない 覚えたくない 考えたくない ずっと集中しなくても 要点が伝わるスライドを作ろう

    細部を覚えなくても 要点が伝わるスライドを作ろう 深く考えなくても 要点が伝わるスライドを作ろう
  9. プレゼン作成の心構え(大前提) • 多くの聴衆はあなたのプレゼンやあなた⾃⾝に興味がない • あなたは⼈気アイドルでも⼈気Youtuberでもない • 聴衆の理解能⼒に期待してはいけない • 「これは当たり前の知識だろう」 →

    知りません! • 「これは⾔わなくても分かるだろう」 → 分かりません! • 「さっき説明したから覚えてるだろう」 → 覚えてません! • ⾃分の説明能⼒を過信してはいけない • 思考や事実を100%と伝えられると思ってはいけない • 常に理想の半分くらいの情報しか伝わってないと思ったほうがよい 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 9
  10. 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 10 プレゼンを聞いている聴衆の気持ちを考えてみよう

  11. 集中して聞いてもらえるのは稀 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 11 最初くらい 真⾯⽬に聞くか わからなく なってきたな… 最後のスライドだ! 発表時間

    zzz… 頑張って話すあなた だんだん眠くなる聴衆
  12. 問題:一度脱落した聴衆は(簡単には)戻らない 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 12 最初くらい 真⾯⽬に聞くか わからなく なってきたな… 最後のスライドだ! 発表時間

    脱落ポイント zzz… 脱落→聞いてくれる時間が減る→伝えられる情報が減る! どうやって要点を伝えたらよいだろうか?
  13. 対策1: 「聞いてくれる時間」を活用 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 13 最初くらい 真⾯⽬に聞くか わからなく なってきたな… 最後のスライドだ!

    発表時間 脱落ポイント zzz… 最初の60秒で 発表内容の要点を伝える! (あとは寝ててもOKという気持ちで作る) 最後の1枚でも 発表内容の要点を⾒せる! (ヤバい,聞いてなかった! という聴衆の後ろめたさを活⽤する) Thank youスライドはもったいない! 問題:⼀度脱落した聴衆は簡単には戻らない =集中してくれている貴重な時間 常に集中し続ける必要がないので聴衆は嬉しい
  14. 対策2: 復帰ポイントを作る 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 14 最初くらい 真⾯⽬に聞くか 最後のスライドだ! 発表時間 脱落ポイント

    zzz… 問題:⼀度脱落した聴衆は簡単には戻らない • ちょっとした物⾳ • スライド切り替えミス • ⾔い間違い • Slackの通知 そもそも,ずっと集中し続けることは難しい 些細な要因で聴衆の集中は切れる 復帰点が明確→集中する必要がなくて嬉しい ここからなら 聞けそうだ! 復帰ポイント どのスライドからでも復帰できるのが理想
  15. 対策3: 脱落ポイントを減らす 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 15 最初くらい 真⾯⽬に聞くか わからなく なってきたな… 最後のスライドだ!

    発表時間 脱落ポイント zzz… 問題:⼀度脱落した聴衆は簡単には戻らない なぜなら疲れるから 1. 集中したくない 2. 覚えたくない 3. 考えたくない 聴衆の気持ち 聴衆が嫌がるスライド を避けよう
  16. 集中しなくてよいスライド (1/2) 1. 復帰ポイントを作る • 話題の切り替わりは復帰ポイントにしやすい • 例:本資料のp10 • 「ここから聞いても理解できる」と思ってもらう

    • 前の話を後ろのスライドから参照しない (ちゃんと聞いてないとわからないタイプのスライドか…と脱落してしまう) • 良くない例:「本資料のp10」みたいに書く 2. どこからでも復帰できるスライドを作る • 1スライド1情報を徹底する=スライド間の依存を極⼒弱める • 前のスライドの内容を聞いてないと理解できないスライドは作らない • パッと⾒てメッセージが伝わるスライドを作る • フォントによる強調・視線誘導でわかりやすくする • 重要な概念を説明した図は徹底して使い回す • 「いま何の話?」がひと⽬で分かるようにする • 「うわ⼤事そうな絵を⾒逃した!もうダメだ!」を極⼒へらす • 例: 本資料では,pp11-15で時系列の絵を使いまわしている 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 16
  17. 集中しなくてよいスライド (2/2) 3. 集中⼒が途切れるようなプレゼンをしない • 発表原稿をしっかり⽤意する • 同じ話を繰り返さない • 脱線しない

    • 発表時間を守る • できるだけ⾔い間違えを減らす • フィラーを減らす • (フィラーが全く無いとロボット感があるので適度に使う) • レーザーポインターをわちゃわちゃ動かさない • むしろ,ハイライトはポインターではなくスライドに書き込む • 前のスライドには絶対に戻らない • 発表者が思っている以上に流れの途絶を感じる 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 17
  18. 覚えなくてよいスライド 1. 「覚えておく」は負荷が⼤きい • 聴衆は「読む,聞く,覚える,考える」を同時に⾏っている • 「覚える」は極⼒要求しないほうが良い 2. 聴衆は同時に3つまでしか覚えられない •

    聴衆にとって,何かを覚えておくこと⾃体が負荷 • 変数や⼿法名を覚えようとすると,イントロで導⼊した前提を忘れたりする • 「覚えてもらう」必要が最低限になるようなスライドを作る • 複数スライドにまたがって情報を配置しない 3. 造語・⼀般的でない⽤語は使わない • 未知語は聴衆に強い負荷をかける 4. トップダウンな説明を徹底する • ボトムアップだと,詳細を最後まで覚えてないといけない 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 18
  19. 考えなくてよいスライド 1. 「考える」は負荷が⼤きい • 聴衆は「読む,聞く,覚える,考える」を同時に⾏っている • 「考える」は極⼒要求しないほうが良い 2. 「考えれば分かる」ことを考えさせない •

    聴衆にスライドの内容⾃体について考えさせない • どうせなら内容を踏まえた発展的内容に思考リソースを使ってほしい • このスライドで伝えたいメッセージを強調する • 聴衆に「だから何?」と思わせてはいけない • なぜそのメッセージを⾔えるのかを明確に記載する • 聴衆に「どこを⾒ればいいのか」を考えさせてはいけない 3. 不必要な数式は省く(※度合いは分野・研究対象による) • 正確性を犠牲にできる箇所なら,数式よりも絵で説明すると良い • 数式の理解は聴衆の負荷が⾮常に⾼く,脱落ポイントになりがち • やむを得ず数式を使うときは,時間を割いて説明する覚悟を持つ 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 19
  20. 実例集 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 20 アンチパターン 改善例 ※内容は今後増えたり修正されたりする可能性があります

  21. 復帰ポイントを示す例① 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 21 淡々とした説明より 切り替えが明確なスライドだと復帰しやすい 提案⼿法 B A input

    output 実験 1 Dataset A Dataset B EXA 75.8 77.9 EXB 76.4 80.6 EXAB 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 提案⼿法 B A input output 実験 1 Dataset A Dataset B EXA 75.8 77.9 EXB 76.4 80.6 EXAB 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 2 2 パートごとに⾊を付けておくと復帰ポイントがわかりやすい
  22. 復帰ポイントを示す例② 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 22 淡々とした説明より 切り替えが明確なスライドだと復帰しやすい 提案⼿法 B A input

    output 1 2 提案⼿法 B A input output 実験 1 Dataset A Dataset B EXA 75.8 77.9 EXB 76.4 80.6 EXAB 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 実験 3 Dataset A Dataset B EXA 75.8 77.9 EXB 76.4 80.6 EXAB 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 実験パート ⼀枚絵などで注意を引くと復帰しやすい (飽きられるので1発表に1回くらいの必殺技として,ここぞという時に使う) 2
  23. 実験 Dataset A Dataset B EXA 75.8 77.9 EXB 76.4

    80.6 EXAB 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 提案⼿法 B A input output 復帰ポイントを示す例③ 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 23 淡々とした説明より 切り替えが明確なスライドだと復帰しやすい 提案⼿法 B A input output 実験 1 Dataset A Dataset B EXA 75.8 77.9 EXB 76.4 80.6 EXAB 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 2 2 話術と顔芸でどうにかする⼿もある(技術と経験が必要) お待ちかねの 実験パートです 1 ⼿を叩く・5秒の沈黙を作るなどのテクニックもある
  24. ボトムアップをトップダウンに替える例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 24 モジュールAの説明 モジュールBの説明 全体の説明 A hogehog ehogeho

    gehoge B fugafugaf ugafugaf ugafuga B A input output 全体の説明 B A input output モジュールAの説明 A input モジュールBの説明 B output hogehog ehogeho gehoge fugafugaf ugafugaf ugafuga 部分を説明してから全体を説明するのではなく 全体を説明してから部分を説明する 全体絵の配置を保ったまま 部分の説明ができるとかっこいい 1 2 3 1 2 3 先の展開を⾒通せる →内容の展開を考えなくてよい 全体の図と同じ場所に図がある →対応付けを考えなくて良い
  25. 同じ図の位置を揃える例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 25 同じ図の位置は変えずに 同じ位置のまま使い続けられるように⼯夫する 提案⼿法 1/2 提案⼿法 2/2

    1 2 図の位置が変わらなければ前の図との差分を考えなくていい inputs output hogehoge hogehoge inputs output hoge hoge hoge hoge 場所が変わると, さっきの図と同じかどうか 考えないといけない 提案⼿法 1/2 inputs output hoge hoge hoge hoge 提案⼿法 2/2 2 inputs output hoge hoge hoge hoge 1
  26. 図の矢印の向きを揃える例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 26 図ごとに異なる⽮印の向きを使わず 処理の流れはすべての図で⼀定にする 先⾏研究 提案⼿法 1 2

    他の図と同じ気分で⾒れるので余計なことを考えなくていい input output inputs output hoge hoge hoge hoge 向きが変わって ⼀瞬混乱する 複数スライドをマージした時に頻発 先⾏研究 inputs output 提案⼿法 2 inputs output hoge hoge hoge hoge このスライドでは 左から右に処理が流れる と期待するが… 1
  27. 提案⼿法 inputs output B A 既存⼿法に以下を追加 • モジュールA (統語構造のエンコード) •

    モジュールB (意味関係のエンコード) 図とテキストで色を合わせる例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 27 図とテキストが対応しているのであれば ⾊付けなどで図とテキストの対応付けを明確にする 提案⼿法 inputs output B A 既存⼿法に以下を追加 • モジュールA (統語構造のエンコード) • モジュールB (意味関係のエンコード) 「モジュールA」「モジュールB」が 図のどれに対応するのかを 考えないといけない 同じ⾊をたどればいいので 対応付けで考えることが少ない ※⾊覚バリアフリーを考えると不⼗分なので次のスライドを必ず⾒ること
  28. 提案⼿法 inputs output B A 既存⼿法に以下を追加 • モジュールA (統語構造のエンコード) •

    モジュールB (意味関係のエンコード) 説明を図で完結させる例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 28 図の内容をテキストで説明せずに 図に直接書き込む 提案⼿法による追加モジュール • 図とテキストの情報が⼀部重複している • 左の図と右のテキストを同時に ⾒ないといけない • ⾊覚バリアフリーを考慮していない (重要な箇所で⾊に意味をもたせてはいけない) inputs output B A 意味関係を エンコード 統語情報を エンコード 図とテキストの対応を取る必要がなく 考えることが少ない ⾊の判別が苦⼿でも テキストが指す先が明確 これらの理由で平岡は吹き出しを好んで使っている
  29. 造語を言い換える例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 29 造語・⼀般的ではない⽤語を使わずに 平易な⾔葉で⾔い換える 本研究の概要 NER問題をMed辞書で解決 ※そんなわけない 本研究の概要

    問題: NERが失敗する 解決⽅策: 医療⽤語を収録した辞書の活⽤ - 「NERが失敗する問題」なんだから NER問題で伝わるだろう - 「医療⽤語を収録した辞書」なんだから Med辞書で伝わるだろう • 造語などから発表者の意図を考えなくてよい • 発表者独⾃のネーミングを覚えなくてよい • ⼀般的な⽤語の対応付けを考えなくてよい
  30. 数式を図に置き換える例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 30 数式を できる限り図にする BERTによるエンコード 𝒚 = 𝑓

    𝑔 𝒙! … 𝒙" ; 𝜽# 𝒚: ⽂ベクトル 𝑓 : Max-pooling 𝑔 : BERT 𝜽 : パラメータ 𝒙 : 単語ベクトル 𝑁 : ⽂の単語数 聴衆は以下の処理で 頭が⼀杯になる 1. 変数の対応付け 2. 数式の理解 BERTによるエンコード This is a pen . Max-pooling BERT ⽂ベクトル 変数が出てこない →覚えなくてよい ⼊⼒例があってわかりやすい →考えなくてよい
  31. 実験設定スライドを消す例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 31 実験設定 実験結果 実験設定スライドと結果スライドは分離せず できる限りまとめる 1 2

    EXA : 先⾏研究 (Satoh, 2013) EXB : 先⾏研究 (Liang, 2019) EXAB: EXAとEXBの組み合わせ Dataset A Dataset B EXA 75.8 77.9 EXB 76.4 80.6 EXAB 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 実験結果 Dataset A Dataset B Satoh, 2013…① 75.8 77.9 Liang, 2019…② 76.4 80.6 ①と②の組み合わせ 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 直前の内容でも覚えておくのは厳しい 覚えないといけないのか…と萎えるスライド ⼿法名とその内容を 覚えなくてよい
  32. 0 50 100 25% 50% 75% 100% Satoh, 2013 Liang,

    2019 提案⼿法 使用する学習データの割合 TEST F1-macro (%) 0 50 100 25% 50% 75% 100% Satoh, 2013 Liang, 2019 提案⼿法 使用する学習データの割合 TEST F1-macro (%) 実験結果の解釈を足す例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 32 図表の解釈を聴衆に委ねるのではなく スライドに明記する 実験結果 Dataset A Dataset B Satoh, 2013…① 75.8 77.9 Liang, 2019…② 76.4 80.6 ①と②の組み合わせ 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 • 提案⼿法で性能向上 実験結果 Dataset A Dataset B Satoh, 2013…① 75.8 77.9 Liang, 2019…② 76.4 80.6 ①と②の組み合わせ 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 • 提案⼿法で性能向上 どこをどう⾒れば,その解釈ができるのかを明記する→考えなくてよい 実験結果 • 提案⼿法は少源設定に強い 実験結果 提案⼿法は 少資源設定に強い
  33. タイトルの情報量を増やす例 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 33 スライドの主張を内容から読み取ってもらうのではなく タイトルを⾒れば主張がひと⽬で分かるようにする 実験結果 Dataset A Dataset

    B Satoh, 2013…① 75.8 77.9 Liang, 2019…② 76.4 80.6 ①と②の組み合わせ 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 • 提案⼿法で性能向上 実験結果:提案⼿法で性能向上 Dataset A Dataset B Satoh, 2013…① 75.8 77.9 Liang, 2019…② 76.4 80.6 ①と②の組み合わせ 79.0 81.1 提案⼿法 83.3 82.5 • 複数データセットで有効性を確認 パッと⾒で主張が理解できる→考えなくてよい&集中しなくて良い
  34. この資料で伝えたいこと(再掲) 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 34 プレゼンの基本戦略 プレゼンの⼼構え プレゼンの⼯夫 1. 集中しなくてもよいスライド 2.

    覚えなくてもよいスライド 3. 考えなくてもよいスライド 聴衆が嫌がらないスライドを作る 1. 聴衆はあなたのプレゼンやあなた⾃⾝に興味がない 2. 聴衆の理解能⼒に期待しない 3. ⾃分の説明能⼒を過信しない ⼀部の熱⼼な聴衆に細部まで理解してもらう ⼤多数の無関⼼な聴衆に重要なメッセージだけ覚えてもらう 🆖 ✅
  35. 発表原稿の書き方 Tips • 図や表があるスライドでは,早めに図や表の説明をする • 聴衆はまず図を⾒るので,図の説明を⼼待ちにしている • 図や表は必ず⼝頭で説明する • 「書くなら話す,話さないなら書かない」を徹底する

    →これによって,⾃ずとスライドの情報量が減って簡潔になる • 原稿は実際に⾳読して,スライドごとにかかる時間を 秒単位で記録しておく • 発表中の⾃分の振る舞いも原稿に書いておく • 強調して発⾳する場所は太字で書く • ポインター操作を括弧書きする • 原稿を読みすぎてしまう⼈は原稿に「⼀度聴衆を⾒る」と書いておく 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう 35 おまけ
  36. 謝辞 • 本資料の作成にあたり,丹⽻彩奈さん(東⼯⼤)に助⾔をいた だきました. • 使⽤イラストの出典 • https://www.irasutoya.com/ 2022/2/17 要点を聞いてもらえるプレゼンを作ろう

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