2019年9月14日に開催されたUX MILK Fest 2019のLT登壇資料です。 チャットボットに欠かせない配信や流入のUXを通じて、これからの情報配信に求められるUXやデザイナーに求められる哲学について話しました。 https://uxmilkfest2019.studio.design
UX MILK Fest 2019チャットボットで考えるプッシュ&デリバリーUXテクノロジー開発部福本 晃之
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● 自己紹介● Push & Delivery● Zealsでの工夫● [実践]『期待理論』● さいごに● まとめAgenda
自己紹介
誰だお前
ex.富士通G Sales2018.04 ~ ZealsRubyPythonJavaScript(Vue)Product ManagerZeals VPoE EngineerTeruhisa Fukumoto:f-teruhisa:@terry_i_:@teruhisafukumoto:Terry
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何作ってんの
マーケティング寄りのチャットボット● WebのFormの体験をチャット内で完結● 広告やポップアップから流入● 配信で情報をユーザーに届けることが可能● 使い慣れたチャットのUIでFormに回答
Image(Pop up)Pop upからBotに流入してもらう
Image(Push≒配信)配信からFormの体験に復帰してもらう
情報を届けるUXについてお話します!
Push & Delivery
“Push & Delivery”情報を届けることhttps://dictionary.goo.ne.jp/jn/173834/meaning/m0u/goo辞書『配信』
ネットにおける”Push & Delivery”https://webtan.impress.co.jp/n/2018/06/05/29463イーライフ調べhttps://marketing-rc.com/article/20160412.htmlMarketing Research Camp
”情報提供”なのに、うざい
ちゃんと設計しないとダメ
Zealsでの工夫
再掲(配信)配信からFormの体験に復帰してもらう
細かい配信設定ができます(※実際の設定画面)
<会話の内容>● ”◯◯”と回答した人● ”◯◯”と回答しなかった人<組み合わせ>● 回答した内容の組み合わせ○ AND条件○ OR条件○ NOT条件<時間/タイミング>● ◯◯してからXX日後に配信● XX時△△分に配信● 平日のみ or 休日も 配信設定一覧※実際の設定イメージ(転職bot)“東京大学卒” で “転職を考えている”ユーザーに、“転職を考えている”を回答した30分後に配信
よさそう(よさそう)
AIDMAで、より自然な体験を(例:転職)【モヤモヤ】「職場でこんな悩みを抱えてませんか?」軸の訴求【盛り上がり】「転職成功事例」などで転職のイメージを固める【背中押し】「◯◯の条件が良い求人」軸で訴ピンポイントに情報提供
もうちょい上手くやりたい
『期待理論』
チャットボットのForm体験には課題があります
チャットボットのForm体験の課題● インターフェース以外は普通の広告に近い● ユーザーが自分のペースで進められない● ユーザーにゴールまでの距離が見えづらい
なるほど
V.Vroom『期待理論』そこで...
V.Vroom『期待理論』 is 何?モチベーションの量は「報酬の魅力」と「報酬にたどり着くまでの道筋」の掛け算によって決まるという理論。どちらもを最大化することでモチベーションの量を大きくでき、行動を起こすことができるようになる。逆に、どちらか一方でも0であればモチベーションの量は0になってしまう。Motivation - La théorie VIE de Vroom http://alain.battandier.free.fr/spip.php?article9
● 魔法使いになって、不老不死になる❌魔法使いになる方法がわからず、やろうと思わない● 嫌いなものを食べる❌食べる方法はわかるが、魅力を感じずやろうと思わない● お酒を飲む(好きな人)⭕飲むまでの道筋も見え、飲む魅力もわかるのでやろうと思う30秒で分かる『期待理論』(30秒使うとは言ってない)
Zealsにおける期待理論
会員登録しましょう!Zealsにおける期待理論(Before)❌会員登録をして何の報酬があるのかもわからないし、 会員登録の方法もわからない
Zealsにおける期待理論(After )チャットでカンタンな質問に答えるだけで、あなたにピッタリの公開求人をお届け!⭕会員登録をした結果に魅力的な報酬があることが分かり、さらに登録の方法もわかる
普段からこれを意識して、“モノを売れる”会話体験に
工夫まとめ● 配信をきめ細かく設定して情報を届ける● 『AIDMA』で自然な体験を作る● 『期待理論』でモチベーションを管理する● 相手に「魅力」と「道筋」を正確に伝える
さいごに
なぜ情報を届けるUXの話を今回したか
その気になればやりたい放題だから
雑なUXの情報配信が 世の中に増えてしまう...
https://chrome.google.com/webstore/detail/adblock-plus-free-ad-bloc/cfhdojbkjhnklbpkdaibdccddilifddb事実Chrome拡張でAdblockのダウンロード数5億以上Adblock Plus
プログラムを書くということは、「物理的法則を支配する」という点で、法を律することそのものである。情報を届ける側の責任でもあるLawrence Lessig『CODE』
UXデザインも同様に、物理的法則を支配しています
UXデザイナーにも、同じような責任を持つ覚悟が必要ではないでしょうかLawrence Lessig『CODE』
まとめ
まとめ● Pushなど情報の提供は設計を適切に● 細かい設定や『AIDMA』で自然な体験を● 『期待理論』でモチベーションを設計● UXデザインには大いなる責任が伴う
LET'S START NEXT INDUSTRIALREVOLUTION WITH OUR FLYING SHUTTLE
Thank you!!