Scrum Fest Osaka 2022
覗いてみよう!現場のスクラムチーム Retty株式会社 今井貴明 Scrum Fest Osaka 2022 2022/06/18
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自己紹介 ● TK (Imai Takaaki) ● エンジニア ○ 2015〜SIer ○ 2021〜Retty株式会社 ● @t_k_redman
今日のお話
私の所属するスクラムチームの様子を紹介します
Rettyとももてん
Rettyの開発体制(LeSS) プランナー(ディレクション)プロダクトオーナー 🎍昭和🍄 🐡あんこう🥩はらみ🍑ももてん🦒きりんさん 🐬イルカ開発チーム
私のいるチームはももてんです プランナー(ディレクション)プロダクトオーナー 🎍昭和🍄 🐡あんこう🥩はらみ🍑ももてん🦒きりんさん 🐬イルカ開発チーム
【参考】RettyのLeSS導入経緯 「1プロダクトをみんなで作る!」Rettyでの大規模スクラム(LeSS)導入記Rettyの開発組織をぶっ壊して、LeSSを導入した話をPO視点で書きました
We are ももてん ScrumMaster
● 一緒にtoB系の開発をしてます ももてんのご近所 🦒きりんさんScrumMaster(開発チーム)toBディレクションチームProductOwner
日々のコミュニケーション
密回避コミュニケーション ● リモートでの開発割合が多い ● DiscordとSlackがメイン ● チームごとに部屋を作って論理的な居場所にしている● ボイスチャットと画面共有で使うのがほとんど● テキストチャットは使っていない● テキストチャットはこっち● 会社全体として使ってるので他部門とのやりとりもする● ハドルを使って会話&画面共有しているチームもいる
● チーム毎やミッション毎にチャンネルが作られている ● 常にボイスチャットを繋いでいる ○ 「ちょっと話しかける」がしやすい ○ 「その場にいる」感がある Discordはチームの生息場所 “🍑ももてん”と”🦒きりんさん”は相部屋
● リモートでも今どこにいるかがわかる ● 何より移動が楽 ○ 「今ちょっと話せます?」ですぐ会議室に行ける ○ モブプロ中、会議中でも話しかけに行ける ミーティングで使うチャンネル
● ちょっと席を外す時などはステータスがわかる ○ 「ちょっと待ってれば戻ってくるかな」とか判断できるので割と便利 ステータスを知らせるチャンネル
Slackの使われ方 ● チャンネルはチームごとだったり用途別だったり ● 基本的にDiscordにいるのでチーム内やご近所で細かい議論とかはあまりしない ○ いなくても「Discord来れます?」で直接話した後にスレッドに会話内容サマリ置いておくとか ● スレッドを作ってモブプロ時の情報置き場にするなど
ももてんの1週間
木曜午後スタートの1週間スプリント 月 火 水 木 金AMPMデイリースクラム①デイリースクラム②リファインメントリファインメントスプリントレビューももてん勉強会スプリントプランニングスプリントレトロスペクティブデイリースクラム①デイリースクラム②デイリースクラム① デイリースクラム①デイリースクラム①デイリースクラム②リファインメントデイリースクラム② デイリースクラム②リファインメント リファインメント
● スプレッドシートで優先順位とステータスを管理 プロダクトバックログ
● Github Issueにアイテムの詳細を記載 ● 開発する上で必要な情報が一通りまとめられる プロダクトバックログアイテム
スプリントプランニング(前半) ● 2チームでプロダクトバックログからアイテムを取る ○ どっちが取るかは学び面、効率面を考慮する プロダクトバックログ(1スプリント分のSP&担当チーム)休暇、祝日などで対応できるボリュームが変わるので各チームでキャパを申告ノウハウ共有などの観点で2チーム合同で進めるケースもある
● MiroのKanbanでタスク管理 ● アイテムごとにswimlaneを作る スプリントバックログ 実装系、確認調査系、テスト系などで色分け対外調整などブロッキング要因になりそうなタスクにラベル付けするなど
スプリントプランニング(後半) ● アイテムをタスクに分解する タスク分解をした上で改めてアイテムをスプリント中に終えられそうか判断する対応内容の解像度が高い時はどのクラスにどんなメソッドを作るかまで分解したりもするスプリント終了までの日割りのタスク量をイメージできるようにラインをひく
● プランニングの結果、スプリントゴール達成にクリティカルな影響がある場合は割り振り含めて見直す ○ スプリントゴールに影響しないアイテムもある(運用タスクやバグ対応が含まれる) スプリントゴールとコミットメント プロダクトバックログ(スプリントゴール)2チームで共通のスプリントゴール
ももてんの1週間 月 火 水 木 金AMPMデイリースクラム①デイリースクラム②リファインメントリファインメントスプリントレビューももてん勉強会スプリントプランニングスプリントレトロスペクティブデイリースクラム①デイリースクラム②デイリースクラム① デイリースクラム①デイリースクラム①デイリースクラム②リファインメントデイリースクラム② デイリースクラム②リファインメント リファインメント
デイリースクラム ● 第1部:各チームで開催 ○ スプリントバックログの確認・整理 ○ 本日の動き方の認識合わせ ○ 問題課題事項の共有 ● 第2部:toB開発全体で開催 ○ 本日のリリース確認 ○ スプリントの進捗確認
ももてんのデイリースクラム ● 状況を全員で確認しつつその日の動き方を確認 ○ Kanbanを上から確認してステータスを最新化する ○ スプリントの終わりまでにアイテムを全て実装できそうか、温度感を合わせる その機能の仕様理解があやしいのでモブで混ざっていいですか?今やってるタスク終わりかけなので手が空いたらまた声かけますーこの辺は午後イチできりんさんにも共有しにいきましょう
ももてんの「なんでもトーク」タイム ● 全体のデイリースクラムまでの待ち時間でフリートーク ● 誰からともなく雑談が始まる ● 最近は「グルメトーク」がトレンド
toB全体のデイリースクラム ● スプリントゴール達成までの見立てを確認する(○△×) ○ 問題があるときは開発のフォーメーション(後述)を変えるなど、達成に向けて対策する ● 最後に「リファ議題ある人ー?」でリファインメントタイムに突入 プロダクトバックログ(ゴールまでの見立て)
リファインメント ● この時間のリファインメントはアイテム単体に対する議論がメイン ● アイテムの起票者はGithub Issueにアイテムの内容を書いてプロダクトバックログにあらかじめ積んでおく ● 背景や目的などを説明した上で参加者のフィードバックを受けて掘り下げたり再検討したり
アイテムの見積もり ● 見積もりはプランニングポーカー ● アイテムの内容を一通り把握できたら一斉に数字を出す \ スッコココ /せーの どんっ
開発中のフォーメーション ● 基本はチームでとったアイテムをチームごとに進めるけどスプリントゴール達成のために場合によっては崩す https://less.works/less/framework/coordination-and-integration#Travelerstoexploitandbreakbottlenecksandcreateskillアイテムごとどちらかのチームに渡してしまうチーム横断でモブプロ特定のドメインや技術に強い人をトラベラーとして派遣する
スプリント後半の定期リファインメント ● 次のスプリントの動きのイメージを合わせる場 ● 今のスプリントの状況を踏まえてどのアイテムを取ることになりそうか、優先順位を含めて認識を合わせる このアイテムが終わらなそう次のスプリントでも取る?来週はひとり休暇取るから 6ptくらいなら取れそうこの大きいアイテム分割できそう
ももてん勉強会 ● ほとんどのスプリントで水曜日中に開発のキリをつける ○ 木曜日の朝は手持ち無沙汰になりがち ● 勉強会といいつつ普段進めにくいことのよもやまタイム ○ 例えば・・・ ■ 技術調査や改善活動 ■ チームの課題や中期的に達成したい姿の議論 ■ カンファレンス録画視聴会
スプリントレビュー ● 各チームのスプリントゴールと達成状況を確認する ● チームごとに開発完了できたアイテムの内容を説明する ○ デモできるものはデモを用意しておく
● 最近は専ら「よこなーる」 スプリントレトロスペクティブ https://ihcomega.hatenadiary.com/entry/2020/04/28/055258モヤモヤを吐き出しやすいポジティブも出せる個人的にここから始まる雑談が好き印象的なことや大きな失敗があった場合はテーマを決めたりする
おわりに
このチームにいて感じること ● 1年間余りこのチームにいて視界はどんどん変わっていった ○ 当時と全く同じ運用をしているものはほぼ無い ○ これからも変わっていくと思う ● 今の時点ではうまくいってなくても継続的な改善によって型は見つかる ○ 「最近いい感じじゃない?」と思える瞬間がくる(これがとても楽しい) ○ また新しい悩みもどんどん出てくる
ご清聴ありがとうございました!