Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
私のチームが実践しているスプリントに集中するための取り組み
Search
TK
September 02, 2022
Technology
0
2k
私のチームが実践しているスプリントに集中するための取り組み
2022/09/02
TK
September 02, 2022
Tweet
Share
More Decks by TK
See All by TK
アジャイルであり続けるために技術スキルと向き合う
tkredman
4
3.4k
覗いてみよう!現場のスクラムチーム
tkredman
0
2.8k
「守破離の守!」スクラムガイドをみんなで読んでみた。
tkredman
0
1.5k
効果的なスプリントプランニングのトライ
tkredman
0
99
アジャイルに向かう組織に聴いてほしいアジャイルへの第一歩
tkredman
0
43
スクラム開発と向き合うことでスクラムを習得する
tkredman
0
98
たった一つの質問でマインドセットの灯をともせ!
tkredman
0
23
Other Decks in Technology
See All in Technology
DBのスキルで生き残る技術 - AI時代におけるテーブル設計の勘所
soudai
PRO
27
9.4k
KiCadでPad on Viaの基板作ってみた
iotengineer22
0
290
生成AI時代の開発組織・技術・プロセス 〜 ログラスの挑戦と考察 〜
itohiro73
1
440
LangSmith×Webhook連携で実現するプロンプトドリブンCI/CD
sergicalsix
1
210
AIの全社活用を推進するための安全なレールを敷いた話
shoheimitani
2
480
American airlines ®️ USA Contact Numbers: Complete 2025 Support Guide
airhelpsupport
0
360
React開発にStorybookとCopilotを導入して、爆速でUIを編集・確認する方法
yu_kod
1
240
Tech-Verse 2025 Keynote
lycorptech_jp
PRO
0
1.9k
asken AI勉強会(Android)
tadashi_sato
0
180
Geminiとv0による高速プロトタイピング
shinya337
0
260
Tokyo_reInforce_2025_recap_iam_access_analyzer
hiashisan
0
180
いつの間にか入れ替わってる!?新しいAWS Security Hubとは?
cmusudakeisuke
0
100
Featured
See All Featured
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
69
11k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
357
30k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.6k
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.7k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.1k
The Language of Interfaces
destraynor
158
25k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.4k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
58
9.4k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
173
14k
Transcript
私のチームが実践している スプリントに集中するための取り組み Retty株式会社 Imai Takaaki 2022/09/02 アジャイルひよこクラブ
自己紹介 • TK (Imai Takaaki) • エンジニア ◦ 2015〜SIer ◦
2021〜Retty株式会社 • @t_k_redman
今日のテーマ
スクラムを始めてみたけど、スプリント中に終わらない
スクラムを始めてみたけど、スプリント中に終わらない
スクラムを始めてみたけど、スプリント中に終わらない 何が終わらない?
• スプリントプランニングで選んだアイテムが完了しない 終わらないとは
• スプリントプランニングで選んだアイテムが完了しない 終わらないとは
• スプリントゴールというものがあるらしい • それはスプリントの唯一の目的であるらしい スクラムガイドによると https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf
• スプリント中に終わらない • →スプリントの目的が果たせない • →スプリントゴールが達成できない 終わらないとは
①適切なボリュームのアイテムを取る
• スプリントプランニングでプロダクトバックログからアイテムを 選ぶ時に何を考える? ◦ 過去のスプリントから得られたベロシティ? ◦ アイテムの見積もりであるストーリーポイント? 「これなら終わる!」ってどう判断する?
• 事前にある程度見積もらないといけないのでそれも◦ • でもそれだけだと不確実性が高すぎる! • スプリントプランニングでタスク分解することでスプリントの解 像度をあげてから判断したい 実際には計画してみないとわからないことも多い
• 終われそうかを判断するための情報が増えていない • 各タスクで何をやるかのイメージが人によって異なっている可 能性がある 例:解像度があまり上がらないタスク分解 バックエンド 実装 フロント 実装
テスト リリース テーブル設計
• 各タスクの中身が具体化されて暗黙の作業がなくなることで 見通しが立てやすくなる • チームの認識が揃うことで抜け漏れ、考慮漏れが減る 例:解像度が高められるタスク分解 バックエンド 実装 フロント 実装
テスト リリース テーブル設計 CREATE TABLE クエリ作成 テーブル 設計 開発DB クエリ実行 本番DB クエリ実行 レビュー xxxControllerCla ssに xxxメソッド 追加 xxxメソッドがxxx を返すように修 正 xxxのテストコー ド追加 xxxコンポーネン トを作成 xxxが押された時 の処理を修正 xxxプロパティを 受け取れるよう に修正 テスト項目 作成 テストデータ 準備 テスト実施 リリース後 周知
• ただし「スプリント内で絶対終わる安全圏」を確保したいわけで はない • 無計画に決めるのをやめたいだけでバッファ積みまくるとかは 違う • 「無謀でもスクラムなんだからやると決めたらやり切るぞ!」と 言う根性論をやらない 計画を立ててからゴールを確約(コミットメント)
• スプリントプランニングが終わってから改めてPOとゴールの共 通認識をもつ スプリントプランニング後のコミットメント
②スプリントの計画をアップデートする
• 開発が始まっても「終われるか?」は常に気にしておく • 計画をアップデートしながら進む ◦ 「計画通り進められるように頑張る」というよりも「ゴールす るために計画し続ける」 スプリントは油断してるとあっという間
• 計画通りかどうかわかる目安 • 計画からズレたことを検知する仕組み 計画アップデートのために必要なこと
計画通りかどうかわかる目安 スプリント終了までの日割りのタス ク量をイメージできるようにラインを ひいている ギリギリになってくると半日単位 でひいていくこともある
• 普通にデイリースクラムで確認 計画からズレたことを検知する仕組み Day 5 Day 4 Day 3 Day
2 Day 1 Daily Scrum Daily Scrum Daily Scrum Daily Scrum Daily Scrum
• 普通にデイリースクラムで確認 • 加えて同期タイムを決めて確認している 計画からズレたことを検知する仕組み Day 5 Day 4 Day
3 Day 2 Day 1 Daily Scrum Daily Scrum Daily Scrum Daily Scrum Daily Scrum
• スプリントプランニングで立てた計画はあくまでもその時点で わかっている情報を元に立てたもの • 進めていく中で情報量が増えれば打ち手も変わってくる スプリントゴール達成のためにできることをやる そこの実装がボトルネックに なってきそうだから先に片付け よう! この部分はAさんが詳しいからタスク割り振
り変えてスピードアップ図ろう! その仕様はマストじゃなさそうだか らPOに相談してスコープから外そ う!
③目的を考慮してスプリントを終える
• ただそのまま「終わりませんでした」はもったいない • できるだけ上手に着地を決められるようにする それでも計画通りいかないことはある
• スプリントゴールというものがあるらしい • それはスプリントの唯一の目的であるらしい 再・スクラムガイドによると https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf
• 選んだアイテムをやり切るのが全てじゃない • 当初想定とは別の形でゴールが達成できるならそういった選 択肢も考える スプリントゴールにできるだけ近づく Web申し込みが できるようにする Product Backlog
Items Web申し込み フォーム フォームへの 導線追加 販促ページの 公開 A案 B案 コスト <
• 次に繋げられるように受け身を取る ◦ 一部の仕様を別のアイテムに切り出す ◦ 残対応が整理しやすいようなタスクの取り方をする ▪ スプリント跨いでダラダラ続けない • タスク消化率ではなく動くものをアウトプットする
◦ ここまで動いているけど、この機能が足りていない ◦ この機能だけバグが残っている スプリントゴールの達成ができないとしても
まとめ
• 適切なボリュームのアイテムを取る • スプリントの計画をアップデートする • 目的を考慮してスプリントを終える スプリント中に終わらせるために
ご清聴ありがとうございました!