【Scratch入門】シューティングゲーム

小学生向けの夏休み講座にて、Scrachを用いたシューティングゲーム講座を行った際の資料です。
どのレベルのお子さんでも楽しめる様、基礎的な部分を載せつつも応用的なクイズも掲載しております。
小学校でプログラミングの必修化が決まるなど、プログラミング教育に注目が高まっている今、「Scrach」はプログラミング入門として適していると考えます。
是非プログラミング教育をさせてあげたいと考えている親御さんや教育関係者の方々にご活用していただけますと幸いです。
尚、こちらに今回のシューティングゲーム見本のURLを載せておきます。https://scratch.mit.edu/projects/722589287

Transcript

1. 立命の家 2022 プログラミング講座 「プログラミングを楽しもう」 〜オリジナルシューティングゲームをつくろう〜
2. 今日の流れ 1. プログラミングのきほん – 15分程度 （条件ぶんき(もし)・くり返し(ずっと)・クローン） 2. シューティングゲームを作ろう - 70分程度
3. プログラミングのきほん
4. プログラミングのきほん - 「条件ぶんき(もし)」 「もし~なら…」といったことができるプログラミングの文法です。 組み合わせることで、複雑(ふくざつ)な動きをさせることができます。 例えば… ・正解、不正解（ゲームクリア、ゲームオーバー）の判定 ・キャラクターのそうさ（あるキーを押したらある動きをする）
5. プログラミングのきほん - 「条件ぶんき(もし)」 プログラミング言語では「条件ぶんき」のことを「if文」とよく言います。 これは実際のプログラミング言語で書く際に「if 〜〜」という書き方をするから です。 じっさいに「Python」というプログラミング言語(げんご)で書いてみると...
6. プログラミングのきほん - 「条件ぶんき(もし)」 今回使う「Scratch(スクラッチ)」では、 「条件ぶんき(if文)」をこのように使います もし「右向き矢印キーが押された」なら 10歩動かす 条件ぶんき：もし〜なら…
7. プログラミングのきほん - 「くり返し(ずっと)」 「◯ ◯の間ずっと〜〜をする」といったことができるきかいの言葉です。 例えば… 「17時まで遊ぼう！」とか 「4人そろったらこのゲームで遊ぼう！」とかをプログラムでできます。 (言いかえると「17時まで遊び続けよう！」とか「4人そろうまでは、このゲー ムで遊べない」とかです。）
8. プログラミングのきほん - 「くり返し(ずっと)」 今回使う「Scratch(スクラッチ)」では、 「くり返し」をこちらのブロックを使って実行(じっこう)します
9. プログラミングのきほん - 「くり返し(ずっと)」 さっきならった「もし〜なら」といっしょに使ってみます！ 「ずっと〇〇する」の中に 「もし〜なら」を入れます。 たとえば… この図のように「すべてをとめる」 を入れると、 ずっと動いていた動きが、 「スペースキー」を押すことで 「すべて止まります
10. プログラミングのきほん - 「クローン」 「クローン」を作るとは？ →キャラクターをコピーすることです。 スクラッチでは、クローンを作ったとき、 同じ場所(ばしょ)に同じむきで同じキャラクターが作られます。 このとき、作られたキャラクターはとまったままです。 クローンを作る 本体 本体のクローン
11. プログラミングのきほん - 「クローン」 今回使う「Scratch(スクラッチ)」では、 「クローン」に関係(かんけい)するブロックがおもに3つあります これはクローンを作るものです。 これはクローンをけすもの です。 これはクローンをされた キャラクターの うごきを書くために使います。
12. シューティングゲームを作ろう
13. はじめに 1.こちらのページ（ https://scratch.mit.edu/projects/722788708/）を開きましょう 2.「中を見る」をおす
14. 自分のキャラクターをえらぶ 右下から「スプライトを選ぶ」をおす → 自分の好きなキャラをえらぼう
15. 敵のキャラクターをえらぶ 右下から「スプライトを選ぶ」をおす → 自分の好きな敵キャラをえらぼう
16. 弾をえらぶ 右下から「スプライトを選ぶ」をおす → 弾にしたい画像をえらぼう
17. シューティングゲームを作ろう 自分のキャラクターを動かそう
18. 自分のキャラクターを動かそう 自分のキャラクターの動き 1. が押されたら、はじめの位置(座標)を決める 2. ・「みぎやじるし」が押されたらみぎに動くようにする ・「ひだりむきやじるし」が押されたらひだりに動くようにする ・「うえむきやじるし」が押されたらうえに動くようにする ・「したむきやじるし」が押されたらしたに動くようにする
19. 自分のキャラクターを動かそう 自分のキャラを押す 自分 敵 弾
20. 自分のキャラクターを動かそう は、開始ボタン 自分のキャラクターが 背景に隠れないようにする 大きさのちょうせい （”50”を好きな値に変えて 大きさを変えてみよう）
21. 自分のキャラクターを動かそう ココだよ！ はじめの位置（座標）を決める
22. 自分のキャラクターを動かそう−「座標について」 ・Scratchではものの位置を座標で表します。 ・X座標はヨコの位置を決めます 例えば、（240）なら右、(-240)なら左 ・Y座標はタテの位置を決めます 例えば、（180）なら上、(-180)なら下 ・今回はX座標を（０）に、 Y座標を（-100）にしてみよう！
23. 自分のキャラクターを動かそう−「右に動かす」 「みぎむきやじるし」が押されたらみぎに動くようにする • 右に動かす = X座標をたす • もし「みぎむきやじるし」が押されたら X座標を5ずつ変えてみよう！ (”10”の値を大きくするとどうなるのかな…)
24. 自分のキャラクターを動かそう−「左に動かす」 「ひだりむきやじるし」が押されたらみぎに動くようにする • 右に動かす = X座標をひく • もし「ひだりむきやじるし」が押されたら X座標を-5ずつ変えてみよう！
25. 自分のキャラクターを動かそう−「上に動かす」 「うえむきやじるし」が押されたらみぎに動くようにする • 上に動かす = y座標をたす • もし「うえむきやじるし」が押されたら y座標を5ずつ変えてみよう！
26. 自分のキャラクターを動かそう−「下に動かす」 「したむきやじるし」が押されたらみぎに動くようにする • 下に動かす = y座標をひく • もし「したむきやじるし」が押されたら y座標を-5ずつ変えてみよう！
27. 自分のキャラクターを動かそう-「全体図」
28. シューティングゲームを作ろう 弾の動きをつくろう
29. 弾の動きをつくろう 弾（ビーム）の動き 1. 弾は、 が押されても動かない →動くのは「クローンされたとき」 2. スペースキーが押されたとき、「クローン」を作る 3. クローンされたとき ・座標を決める ・動かす ・はしに触れたら消す
30. 弾の動きをつくろう 弾の画像を押す 自分 敵 弾
31. 弾の動きをつくろう 1. 弾は、 が押されても動かない
32. 弾の動きをつくろう 2. スペースキーが押されたとき、「クローン」を作る
33. 弾の動きをつくろう-「座標を決める」 3. クローンされたとき 大きさのちょうせい 自分のキャラクターの位置を弾の座標にする →自分のキャラから弾が出てくるように見える
34. 弾の動きをつくろう-「動かす」「はしに触れたら消す」 3. クローンされたとき • クローンされたら、ずっと上に動く • はしに触れたら、このクローンを消す →この２つをひとまとまりに考えてみよう！ • 「はしにふれた」まで「yざひょうを10ずつたす」をくりかえす • もし「はしにふれた」なら「このクローンをさくじょする」 クイズ!!
35. 弾の動きをつくろう-「動かす」「はしに触れたら消す」 3. クローンされたとき
36. 弾の動きをつくろう-「全体図」
37. シューティングゲームを作ろう 敵キャラクターを動かそう
38. 敵キャラクターを動かそう 敵キャラクターの動き 1. が押されたら、5秒ごとに自分自身のクローンをつくる 2. クローンされたとき → 画面の上から下へふってくるような動きを作る ・座標を決める ・動かす ・はしに触れたら消す
39. 敵キャラクターを動かそう 敵キャラクターを押す 自分 敵 弾
40. 敵キャラクターを動かそう 1. が押されたら、5秒ごとに自分自身のクローンをつくる クイズ!!
41. 敵キャラクターを動かそう 1. が押されたら、5秒ごとに自分自身のクローンをつくる
42. 敵キャラクターを動かそう-「座標を決める」 2. クローンされたとき ・x座標を「-100から100までの乱数」、y座標を150にする ・敵キャラクターの大きさを40%にする ・最前面へ移動する ・表示する やってみよう!!
43. 乱数（らんすう）とは ランダムな数のことで、決まったはんいから１つの数字をきかいが選ぶ。 例えば、サイコロは「1から6のらんすう」。 今回の x座標を「-240から240までのらんすう」にする ということは、 画面のひだりはしからみぎはしまでのランダムな位置に敵をだす ことができます。
44. 敵キャラクターを動かそう-「座標を決める」 2. クローンされたとき
45. 敵キャラクターを動かそう- 2. クローンされたとき 「動かす」 「はしにふれたら消す」 やってみよう!! ・y座標を-3ずつ変える ・もし「はしにふれた」なら ・このクローンをさくじょする これをずっとくりかえす 「ずっと」はfor文 「もし〜なら..」はif文だね！
46. 敵キャラクターを動かそう- 2. クローンされたとき 「動かす」 「はしにふれたら消す」
47. 敵キャラクターを動かそう-「全体図」
48. シューティングゲームを作ろう 弾があたったら 敵が消えるようにしよう
49. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 動きのかくにん 1.もし敵キャラクターが「弾にふれた」なら 2.敵キャラクターと弾のクローンをさくじょする 敵キャラクターと弾の りょうほうのプログラム にメッセージをおくる！ 「弾にあたった」という メッセージをおくる
50. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 敵キャラクターを押す 自分 敵 弾
51. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 1. もし敵キャラクターが「弾にふれた」なら クイズ!! また 「もし~なら..」だね！
52. メッセージとは 他の場所でおこったアクション（今回の場合：敵キャラのプログラムで「敵 が弾にふれた！」）を、 別の場所のプログラム（今回の場合：弾のプログラム）にはんえいさせて、 新しいアクションをおこすことができる。（今回の場合：弾のクローンをさく じょする）
53. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 2. 敵キャラクターと弾のクローンをさくじょする メッセージを追加
54. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 敵キャラ 「全体図」
55. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 弾の画像を押す 自分 敵 弾
56. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 2. 敵キャラクターと弾のクローンをさくじょする メッセージを受け取った！
57. 弾があたったら敵が消えるようにしよう 弾 「全体図」
58. シューティングゲームを作ろう 敵にあたったら 点数が増えるようにしよう
59. 敵にあたったら点数が増えるようにしよう 動きのかくにん 1. 変数(へんすう)である「てんすう」をつくる 2. 弾が敵にあたったとき、変数「てんすう」を10点ずつ増えるようにする 3. が押されたら、リセットする → 開始後に「てんすう」を0にする
60. 変数（へんすう）とは 変数とは、プログラムで使う文字や数字などのデータを、ほぞんするため の場所です。 よく「数字や文字を入れておく”はこ”」と言われたりします。 てんすう 弾が敵にあたったら +10点
61. 敵にあたったら点数が増えるようにしよう 敵キャラクターを押す 自分 敵 弾
62. 敵にあたったら点数が増えるようにしよう 1. 変数(へんすう)である「てんすう」をつくる 「変数を作る」をおす 「てんすう」と入れる 「てんすう」をチェックする
63. 敵にあたったら点数が増えるようにしよう 2. 弾が敵にあたったとき、変数「てんすう」を10点ずつ増えるようにする “10”の値を変えると、 てんすうの増え方が変わるよ
64. 敵にあたったら点数が増えるようにしよう 3. が押されたら、リセットする → 開始後に「てんすう」を0にする
65. 敵にあたったら点数が増えるようにしよう 敵キャラ 「全体図」
66. かくにんしよう-「全体図」「自分のキャラクター」
67. かくにんしよう-「全体図」「敵キャラクター」
68. かくにんしよう-「全体図」「弾」
69. 完成(かんせい)です！ 動かしてみよう
70. (応用へん)オリジナルようそをついかしてみよう！ オリジナル要素(ようそ)をついかして、 自分だけのオリジナルシューティングゲームにしてみよう 例えば… ・敵キャラのスピードを変える、ジグザクに動かす ・敵キャラを倒したときに、効果音をつける ・弾の種類(しゅるい)や敵の種類によって「てんすう」を変える ・「ライフ(自分のキャラが敵キャラにあたったときに減る数字)」を設定する ・「ライフ」が”0”になったら、「ゲームオーバー」と表示する などなど…
71. おわり おつかれさまでした！