n 本報告はボランタリーな地理空間情報 (Volunteered Geographic Information, VGI)の品質に焦点をあてる n VGIの特徴(Goodchild, 2007) n In “using the Web to create, assemble, and disseminate geographic information provided voluntarily by individuals” (p. 211) n “They are largely untrained“ (p. 212). n VGI “require(s) a fair degree of training and expertise“ (p. 218). n 公共機関や民間企業(測量・地図会社等)により 作成され、データの品質が保証されている公共 データとは性格が異なる 4 1.研究の背景と目的(3)
7 3.研究①:VGI作成者・利用者のVGI の品質に対する意識(1) n 地図ベースVGIの品質保証に関して、 ISO/TC211Starndardが使用されることが多い (Senaratne et al., 2017) n 地理空間情報の品質に関しては以下が対応(図 1) n 「品質原理(ISO 19113:2002)」 (最新版は「データ品質」(ISO 19157:2013)
11 5.研究VGI作成者がどのようにVGIの 品質を担保しているか n VGIの品質保証を担保する主体に関する3つのア プローチがある(Goodchild and Li、2012) ① クラウドソーシングアプローチ:ある個人の投稿者によ る誤りを集団で検証・訂正 ② 社会的アプローチ:VGIへの貢献という点で高く評価さ れ、信頼できる個人が、他の投稿者によるVGIのゲート キーパーの役割を果たし、VGIの品質を維持・制御 ③ 地理的アプローチ Ø 本研究では、クラウドソーシングによるOSMの品 質保証について検討する ←リーナスの法則:チェックする人が多ければ,すべ てのバグは解消される n OSMマッパーが多く関与しているか,もしくは,その編集 回数が多い地域のOSMほど,位置正確度が高い?