Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Comparing latency among availability zones
Search
tsumita
March 14, 2022
Technology
0
1.1k
Comparing latency among availability zones
2022/03/14のJAWS-UG朝会で投影した資料です。
tsumita
March 14, 2022
Tweet
Share
More Decks by tsumita
See All by tsumita
20241120_JAWS_東京_ランチタイムLT#17_AWS認定全冠の先へ
tsumita
2
690
20241031_AWS_生成AIハッカソン_GenMuck
tsumita
0
250
20240906_JAWS_Yamanashi_#1_leap_beyond_the_AWS_all_certifications
tsumita
1
630
20230906_CDKJAWS_WhyCDK
tsumita
0
97
20230826_SecurityJAWS_NWFW_DNSFW
tsumita
3
540
20230315_JAWS-UG_朝会_43_LT資料
tsumita
1
500
20230117_JAWS-UG_朝会_41_LT資料
tsumita
0
790
20211209_JAWS-UG_CLI専門支部_239R_LT資料
tsumita
1
860
Other Decks in Technology
See All in Technology
ユーザーのプロフィールデータを活用した推薦精度向上の取り組み
yudai00
0
400
新規プロダクト開発、AIでどう変わった? #デザインエンジニアMeetup
bengo4com
0
470
JSX - 歴史を振り返り、⾯⽩がって、エモくなろう
pal4de
3
930
Agentic DevOps時代の生存戦略
kkamegawa
0
430
讓測試不再 BB! 從 BDD 到 CI/CD, 不靠人力也能 MVP
line_developers_tw
PRO
0
220
ObsidianをMCP連携させてみる
ttnyt8701
2
130
Javalinの紹介
notoh
0
110
マルチテナント+マルチプロダクト SaaS への AI Agent の組み込み方
kworkdev
PRO
2
360
RubyOnRailsOnDevin+α / DevinMeetupJapan#2
ginkouno
0
450
AWS全冠したので振りかえってみる
tajimon
0
140
自分を理解するAI時代の準備 〜マイプロフィールMCPの実装〜
edo_m18
0
110
「どこにある?」の解決。生成AI(RAG)で効率化するガバメントクラウド運用
toru_kubota
2
440
Featured
See All Featured
Practical Orchestrator
shlominoach
188
11k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
159
23k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
8
650
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.1k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
Docker and Python
trallard
44
3.4k
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
Navigating Team Friction
lara
186
15k
Facilitating Awesome Meetings
lara
54
6.4k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
81
9k
Transcript
AZ間レイテンシを比較してみた JAWS-UG朝会 #31 2022.03.14
自己紹介 積田 優生 (Tsumita Yuki) TwitterID @tsumita7 2021 APN AWS
Top Engineer 2021 APN ALL AWS Certifications Engineer 好きなAWSサービス AWS Support Amazon EventBridge AWS Fargate
本日お話しすること • 前提知識 • リージョンについて • アベイラビリティゾーン(AZ)について • AZ名とAZ IDについて
• AZ間レイテンシを比較してみた • まとめ
注意点 • 今回の測定(比較)結果はあくまで参考としてください。 • 本日の発表は個人的なものであり、所属組織を代表するものではありません。
前提知識 Prerequisite Knowledge.
リージョンについて 抜粋元:はじめての AWSアジアパシフィック (大阪) リージョン(p16) https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/ORL-B1-Session.pdf 参考:リージョンとアベイラビリティーゾーン https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/regions_az/
アベイラビリティゾーン(AZ)について 抜粋元:はじめての AWSアジアパシフィック (大阪) リージョン(p17) https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/ORL-B1-Session.pdf
AZ名とAZ IDについて 抜粋元:Regions and Zones https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/using-regions-availability-zones.html AZ名は各AWSアカウント個別に割り当てられるため、AZ名とAZ IDの対応が違う場合があります。 データ転送料やレイテンシなどの観点から、AWSアカウントを跨いで同一のAZを利用したい場合にはAZ IDにて
AZの認識を合わせる必要があります。 AZ名 AZ ID AWS アカウントABC AWS アカウントXYZ AZ名
AZ間レイテンシを比較してみた Comparing latency among availability zones.
測定環境と測定概要 • 単一のVPC中にPublic SubnetとPrivate Subnetを各AZに1個ずつ作成 • 作成したSubnetにEC2(m5.large)を1台ずつ作成 • 測定用パッケージのnetperfをインターネットからダウンロードするためにNAT GWを作成
• netperfのTCP_RRテストを利用してTCPベースでレイテンシを測定 • 測定はPublic SubnetからPrivate Subnetに向けて10.0.0.0/16帯のPrivate IPア ドレスを利用して60秒間行い、測定期間内の平均レイテンシを測定結果とする • ※Public SubnetとPrivate Subnetは同じ10.0.0.0/16帯のアドレス帯を利用してお り、逆向きの通信でも同様の結果となるため、今回は測定を行わない 測定環境 測定概要 今回は東京リージョンと大阪リージョンを対象にAZ間レイテンシの測定を行いました。
測定結果と考察 東京リージョン 大阪リージョン 例: apne3-az3からapne3-az1へのレイテンシは628.55(μs)となります。 測定結果 考察 • 単一のAZのみ利用する場合、同一AZ内でレイテンシの差はどのAZでもほとんどない。 •
“単一のリージョンで冗⾧化を行う場合”かつ“2AZの冗⾧化で良い場合”、以下であった。 東京:「apne1-az1」と「apne1-az2」を利用するのがレイテンシの観点では良い 大阪:「apne3-az1」と「apne3-az2」を利用するのがレイテンシの観点では良い • 東京リージョンに比べ、大阪リージョンの方がAZ間のレイテンシが低いため、AZ間でのレイテ ンシ要件が厳しい場合は大阪リージョンを利用するのも1つのオプションとして考えられる。
まとめ Conclusion.
まとめ • 大阪リージョンのAZ間レイテンシが想定以上に低く驚きました。 • 同一リージョン内の2AZのみで冗⾧化を行えばよい場合には、AZの組み合わせも考慮する必要がありそう。 ※今回の結果はあくまで参考とし、レイテンシ要件の厳しいシステム設計・構築する際には実際に測定を行うことを推奨します。 • 今回の測定環境を作成したTerraformコードをGitHub(※1)にて公開しているので、興味ある方は試してみてください。 ※1:GitHub https://github.com/tsumita2929/measuring-latency-among-AWS-AZs
ご清聴ありがとうございました Thank you for your attention and time.