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Comparing latency among availability zones

tsumita
March 14, 2022

Comparing latency among availability zones

2022/03/14のJAWS-UG朝会で投影した資料です。

tsumita

March 14, 2022
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Transcript

  1. AZ間レイテンシを比較してみた
    JAWS-UG朝会 #31
    2022.03.14

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  2. 自己紹介
    積田 優生 (Tsumita Yuki)
    TwitterID @tsumita7
    2021 APN AWS Top Engineer
    2021 APN ALL AWS Certifications Engineer
    好きなAWSサービス
    AWS
    Support
    Amazon
    EventBridge
    AWS
    Fargate

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  3. 本日お話しすること
    • 前提知識
    • リージョンについて
    • アベイラビリティゾーン(AZ)について
    • AZ名とAZ IDについて
    • AZ間レイテンシを比較してみた
    • まとめ

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  4. 注意点
    • 今回の測定(比較)結果はあくまで参考としてください。
    • 本日の発表は個人的なものであり、所属組織を代表するものではありません。

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  5. 前提知識
    Prerequisite Knowledge.

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  6. リージョンについて
    抜粋元:はじめての AWSアジアパシフィック (大阪) リージョン(p16)
    https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/ORL-B1-Session.pdf
    参考:リージョンとアベイラビリティーゾーン
    https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/regions_az/

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  7. アベイラビリティゾーン(AZ)について
    抜粋元:はじめての AWSアジアパシフィック (大阪) リージョン(p17)
    https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/ORL-B1-Session.pdf

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  8. AZ名とAZ IDについて
    抜粋元:Regions and Zones
    https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/using-regions-availability-zones.html
    AZ名は各AWSアカウント個別に割り当てられるため、AZ名とAZ IDの対応が違う場合があります。
    データ転送料やレイテンシなどの観点から、AWSアカウントを跨いで同一のAZを利用したい場合にはAZ IDにて
    AZの認識を合わせる必要があります。
    AZ名
    AZ ID
    AWS
    アカウントABC
    AWS
    アカウントXYZ
    AZ名

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  9. AZ間レイテンシを比較してみた
    Comparing latency among availability zones.

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  10. 測定環境と測定概要
    • 単一のVPC中にPublic SubnetとPrivate Subnetを各AZに1個ずつ作成
    • 作成したSubnetにEC2(m5.large)を1台ずつ作成
    • 測定用パッケージのnetperfをインターネットからダウンロードするためにNAT GWを作成
    • netperfのTCP_RRテストを利用してTCPベースでレイテンシを測定
    • 測定はPublic SubnetからPrivate Subnetに向けて10.0.0.0/16帯のPrivate IPア
    ドレスを利用して60秒間行い、測定期間内の平均レイテンシを測定結果とする
    • ※Public SubnetとPrivate Subnetは同じ10.0.0.0/16帯のアドレス帯を利用してお
    り、逆向きの通信でも同様の結果となるため、今回は測定を行わない
    測定環境 測定概要
    今回は東京リージョンと大阪リージョンを対象にAZ間レイテンシの測定を行いました。

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  11. 測定結果と考察
    東京リージョン
    大阪リージョン
    例:
    apne3-az3からapne3-az1へのレイテンシは628.55(μs)となります。
    測定結果 考察
    • 単一のAZのみ利用する場合、同一AZ内でレイテンシの差はどのAZでもほとんどない。
    • “単一のリージョンで冗⾧化を行う場合”かつ“2AZの冗⾧化で良い場合”、以下であった。
    東京:「apne1-az1」と「apne1-az2」を利用するのがレイテンシの観点では良い
    大阪:「apne3-az1」と「apne3-az2」を利用するのがレイテンシの観点では良い
    • 東京リージョンに比べ、大阪リージョンの方がAZ間のレイテンシが低いため、AZ間でのレイテ
    ンシ要件が厳しい場合は大阪リージョンを利用するのも1つのオプションとして考えられる。

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  12. まとめ
    Conclusion.

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  13. まとめ
    • 大阪リージョンのAZ間レイテンシが想定以上に低く驚きました。
    • 同一リージョン内の2AZのみで冗⾧化を行えばよい場合には、AZの組み合わせも考慮する必要がありそう。
    ※今回の結果はあくまで参考とし、レイテンシ要件の厳しいシステム設計・構築する際には実際に測定を行うことを推奨します。
    • 今回の測定環境を作成したTerraformコードをGitHub(※1)にて公開しているので、興味ある方は試してみてください。
    ※1:GitHub
    https://github.com/tsumita2929/measuring-latency-among-AWS-AZs

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  14. ご清聴ありがとうございました
    Thank you for your attention and time.

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