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タイミーの未来を支えるデータ基盤プロダクト

 タイミーの未来を支えるデータ基盤プロダクト

将来に備えるデータ基盤のススメ - Techmee vol.6
で発表したスライドになります。

Toshiki Tsuchikawa

March 12, 2023
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Transcript

  1. 2023/03/10 土川稔生、石井正浩
    タイミーの未来を支える
    データ基盤プロダクト
    @tvtg_24, @marufeuille

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  2. 目次
    ● プロダクトとしてのデータ基盤
    ● 将来に備える運用と改善活動
    2

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  3. 1 プロダクトとしてのデータ
    基盤

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  4. 導入
    プロダクトとしてのデータ基盤

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  5. 土川 稔生 (Tsuchikawa Toshiki)
    ● 株式会社タイミーに2020年入社
    ● DRE (Data Reliability Engineering) チーム
    ○ データエンジニアとしてデータ基盤プロダク
    トを構築
    ○ 現在はプロダクトオーナーとして、データ基
    盤プロダクト作りに励む
    ● Twitter: @tvtg_24
    5
    自己紹介

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  8. タイミーのデータ基盤プロダクトニーズ
    経営の意思決定
    施策の効果検証
    データの提供
    データサイエンス
    データ基盤プ
    ロダクト



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  9. どんなデータ基盤が必要になっていくか。
    Mission:
    「信頼性の高いデータ基盤を整備し、活用のための環境を提供する」

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  10. 信頼性高いとは?
    使いやすい
    データ基盤
    品質の高い
    データ利用
    データ基盤
    の安定運用

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  11. 信頼性高いとは?
    使いやすい
    データ基盤
    品質の高い
    データ利用
    データ基盤
    の安定運用
    howとしては
    - モデリングや、Lookerでの品質担保
    - 様々なテスト導入
    など

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  12. 品質の高いデータ提供のために
    適時性 一意性 完全性
    元データが更新されてからどの
    くらいの遅延で分析可能になる

    データに重複はないか データに欠損はないか

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  13. 13
    Service Level Indicator
    サービスの品質を守るための指標
    SLI
    SLA
    SLO
    Service Level Agreement
    SLIで定義した指標に関するサービス提供者と
    の契約 (破った時にどうするかなど)
    Service Level Objective
    SLIで定義した指標の具体的な目安
    一般的なSLI, SLA, SLOの定義

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  14. 14
    Service Level Indicator
    データパイプラインの適時性 (データソースの更新からど
    のくらい遅れて転送先で実用可能になるか)
    SLI
    SLA
    SLO
    Service Level Agreement
    データソースごとにBigQuery使用者と結ばれた適
    時性に関する契約
    破った場合はポストモーテムを実施
    例: データソースAは1日の適時性での転送
    Service Level Objective
    DREチーム内で決定されたデータソースごとの適
    時性の目標
    例: データソースAは2hourの適時性での転送
    DREチームにおけるSLI, SLA, SLOの定義

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  15. 現在のデータ基盤概要

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  16. 将来に備えるための開発体制について
    DREスクラムチーム
    PO
    SM Dev
    - アジャイルな開発を目指すためのスク
    ラム体制
    - 専属スクラムマスター
    - ユーザーストーリー導入
    https://www.slideshare.net/masahiroishii39/dat
    atechjpcasualtalks04pdf

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  17. 2 将来に備える運用と
    改善活動

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  18. 石井 正浩 / @marufeuille
    2022/8入社
    データ基盤の開発・運用やってます
    2月に第2子生まれました 🎂

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  19. 将来に備える運用と改善活動
    対応
    データ基盤
    障害
    作業・改善
    依頼

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  20. 将来に備える運用と改善活動
    対応
    データ基盤
    頑張りすぎれば疲弊す

    障害
    作業・改善
    依頼

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  21. 将来に備える運用と改善活動
    対応
    データ基盤
    放置すれば利用者が迷
    惑する
    頑張りすぎれば疲弊す

    障害
    作業・改善
    依頼

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  22. 将来に備える運用と改善活動
    ① SLAを定義した運用
    ② トイル作業の可視化とその改善
    ③ ポストモーテムによる改善

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  23. SLAのない世界
    ユーザ
    ※ 弊社の事例ではありませんし、私の周りでは見たことないです。念の為
    データは絶対に最新!
    必要な作業はすぐやって
    ほしい!
    怠惰な
    わたし
    できるだけゆるーく、や
    れるときにやれるだけで
    いいよね
    ちょうどいい感じのバランスを取る
    必要がある

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  24. SLAの設定
    SLAは利用者が満足できる「最低限の」数値
    - 利用者要件を鑑みた上でエンジニアから提案し、中長期的に無理にならな
    いものを提供
    - 改善は前提だが、最初の SLAがそのまま期待値になるので注意する

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  25. SLAをベースにした運用
    例) 更新頻度3日以内 = 簡単に言うと所定のテーブルが 3日に1回以上更新されていれば OK
    適時性SLI = テーブルが何時間前に更新されたか
    1日
    2日
    3日
    転送パイプライン実行
    障害
    この間に転送できれば良い
    SLAが定義されていない場合
    ・判断がつかないのでエラー毎に対応
    ・もしくは詳しい人だけやらなくても良い判断ができ

    SLAが定義されている場合
    ・適切なSLAが設定されていれば不要な休日や夜
    間帯の対応をできる限り避けることも可能

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  26. 運用に関わる作業をして思うこと
    毎回同じこと
    ばっかりして

    手作業多すぎ
    て開発に工数
    割けない...

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  27. 運用に関わる作業をして思うこと
    毎回同じこと
    ばっかりして

    手作業多すぎ
    て開発に工数
    割けない...
    トイルの解消が必要

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  28. トイルの定義
    引用: SRE サイトリライアビリティエンジニアリング P.51より
    手作業で繰り返し行われ、自動化可能することが可能であり、戦術
    的で長期的な価値を持たず、作業量がサービスの成長に
    比例するといった傾向を持つもの

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  29. トイル撲滅の目的
    ① データ基盤プロダクト開発にかける時間をふやす
    ② 会社の規模増に対して無限のエンジニアリソースを
      必要とする状態を回避する
    ③ 同じ作業によるモチベーション低下を避ける

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  30. トイル作業の可視化とその改善
    ロードマップタスクに使える時間を
    「増やす」というKPIが設定されてい

    それぞれの軸で、重たそうなト
    イル作業の内訳を可視化し、次
    の改善のベースにしている

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  31. 障害対応を終えて思うこと
    もっとよく
    できたな

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  32. ポストモーテム実施の目的
    ① 何が起こったかをチームで理解する
    ② 改善について議論し、よりよい対応ができるようにする
    ③ ステークホルダーを巻き込み、利用者へ対応改善の共有

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  33. ポストモーテムによる改善
    事実の整理
    この後ろにタイムライン等を
    記載
    事実の読み合わせ後、振り
    返り
    NextActionの決定

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  34. タイミーの未来を支えるデータ基盤プロダクトを提供するために
    人を並べて疲弊するチームではなく、
    スマートな開発・運用をできるチームに

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  35. もしこの発表を見てタイミーに興味を持った方がいればこちらをご覧ください!
    Timee Product Org Entrance Book
    https://timee.notion.site/timee/Timee-Product-Org-Entrance-Book-b7380eb4f6954e29b2664fe6f5e775f9

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