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Node-REDで広がるプログラミング教育の可能性
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October 17, 2025
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Node-REDで広がるプログラミング教育の可能性
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October 17, 2025
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Transcript
Node-REDで広がる プログラミング教育の可能性 大学3年目、実践から見えてきたこと 上田茂雄(@ueponx) Node-RED Con Nagoya 2025 2025.10.17 1
2 ※本発表は個人の体験に基づく感想であり、 所属組織の意見を代表するものではありません
上田 茂雄(Shigeo Ueda) 中京テレビ ICT推進グループ(休職中) 名古屋工業大学 知能情報分野 大学院生 名城大学・京都精華大学 非常勤講師
uepon.hatenadiary.com | X / Facebook / LinkedIn なごあず運営 IBM Champion 2019–2025 Node-RED UG Tokai SeeedJP UG 3 自己紹介
本日お話しすること 1 大学教育と社会のギャップ 2 環境構築の課題 3 3年目の実践でみえてきたこと 4 Node-REDの教育的価値とは? 5
今後の展望 4
大学教育と社会のギャップ ChatGPT時代の 新たなギャップ 「何を作るべきか」 「どう設計するか」 依然として 人間の仕事 企業が求めるスキル ✓ 設計ができる人材
✓ 問題を分解して解決策を組み立てる ✓ ツールが変わっても応用できる基礎力 大学教育の現実 • 文法を教えるだけで精一杯 • 理論は教えるが実践まで手が回らない • 最新技術の変化についていけない 5
大学教育でのプログラミングの位置づけ アカデミックな思考力 実践的なスキル • 論理的思考 • 問題分析能力 • アルゴリズム理解 •
即座に動くシステム構築 • API連携の実装 • データ処理の実践 Node-REDの利点 シンタックスエラーに悩まされず、設計・ロジックに注 力できる。データフローを視覚的に理解し、プログラミ ングの本質に迫る 6
プログラミング教育の壁 壁1 文法の壁 セミコロン,括弧,インデント 一つのミスでエラー 壁2 環境構築の壁 OS差異、バージョン問題 個別対応で時間消費 壁3
抽象概念の壁 変数、関数、オブジェクト 目に見えないものの理解 壁4 モチベーションの壁 コンソールに"Hello World" 達成感が得られない 7
なぜNode-REDなのか ◎ ビジュアルプログラミング ノードを線でつなぐ直感的理解 ◎ 即座のフィードバック デプロイですぐ確認できる ◎ 実用的なアプリケーション Web
API、IoT連携が簡単 ◎ 非同期処理の隠蔽 フロー構築時は同期的な考え方で理解可能 8
1年目(2023)の実践 開発環境:enebular 実施内容 • 基本フロー(inject、debug、function) • HTTPを使ったネットワークプログラミング • 外部APIとの連携(天気予報など) •
データの可視化(地図) 課題 環境設定に想定以上の時間を要した 9
環境構築の課題 1年目:enebular使用 • 個別の開発環境の差異を解決する目的 • 設定に時間を取られる問題が発生 10
環境構築の課題 1年目:enebular使用 • 個別の開発環境の差異を解決する目的 • 設定に時間を取られる問題が発生 2年目以降:GitHub Codespaces導入 • 統一された開発環境の即座の提供
• Linux環境に慣れる機会の提供 • 環境構築にかかる時間を大幅削減 11
GitHub Codespacesがもたらした変化 5分 全員が 同じ環境で開始 1 GitHubアカウントは全員所持 2 テンプレートリポジトリをクリック 3
"Create codespace"ボタンを押す メリット • 環境設定のトラブルからほぼ解放 • 授業時間を本質的な学習に活用 • 自宅でも同じ環境で復習可能 12
2年目(2024)の実践 GitHub Codespaces導入による改善 ✓ 環境構築時間:40分 → 5分 ✓ トラブルシューティング時間の削減 ✓
本質的な学習時間の確保 新たな学び • JSONデータ形式への理解が深まる • Linux環境への慣れ • クラウド開発環境の体験 • ローカルLLMの体験 13
カリキュラムの全体像 1 開発環境のセットアップ GitHub Codespacesを使用した環境設定 2 Node-REDの基礎 基本的なノード操作、データフローの理解 3 データの処理
JSONデータの理解と加工 4 Webサーバ HTTPリクエスト/レスポンスの実装 5 Webクライアント API連携とデータ取得 6 地図アプリ作成 位置情報の可視化 7 データベース連携 データの永続化と活用 8 AI活用(Ollama) 生成AIを組み込んだアプリ開発(2024~) 14
15 1.開発環境のセットアップ 2.データの処理 3.Node-REDの基礎
16 4. Webサーバ構築 5. Webクライアント
17 6. 地図アプリ作成 7. データベース連携 8. AI活用(Ollama)
ローカルLLMの導入(2024~) 生成AI(Ollama)との連携 AIに触れてみる段階 • Ollamaの基本的な使い方 • Node-REDからの呼び出し アプリへの組み込み • AIを活用したアプリ開発
• 実用的なシステムの構築 重要な学び AIを「魔法の箱」ではなく 「プログラムの部品」として理解 設計力がより重要になることを実感 18
Node-REDの教育的価値 シンタックスから設計へ 文法エラーからの解放 セミコロンやインデントに悩まない 設計・ロジックへの注力 何を作るか、どう処理するかに集中 視覚的フィードバック データの流れを見て理解 非同期処理の適切な隠蔽 同期的な思考でフローを構築可能
19
学生の声 Before "コードを書いてもエ ラーばかり" "変数とか関数とか実 感が湧かない" "黒い画面を見るだけ で緊張する" After "データの流れが見え
て分かりやすい" "すぐに動くものが作 れて楽しい" "プログラミングへの 苦手意識が減った" 20
21 Node-REDはほぼコードを書かずにプロ グラムを作ることができて,どのよう な制御をするのか視覚的にわかりやす くてやっていて楽しかった. 「ノーコード,ローコードの存在は知って いたが,実際の利用経験はなかったため, 良い経験になったと思いました.サーバー に対してQueryやAPIを送信して,手に入れ たJSONデータを加工する,というステップ
を踏んだことはなかったので,実際に実践 することで多少なり解像度が上がったのか なと思います.また,デバッグする際には 一度出力してみるのも大事ですね.」 「はじめて実際に社会で使用されている ノーコードツールを触りました.今まで 教育用のScratchやPythonのブロック版し か触ってきませんでした.ノーコードで も実際にコーディングする場合に匹敵す るような処理が行えるとわかりました. 非常にわかりやすかったうえ,更にどの ような処理を行うことができるか調べて みようと思いました.」 学生の声
22 ポジティブ・キーワード 出現回数 わかりやすい/分かりやすい 38回 楽しい/楽しかった 24回 簡単 22回 面白い/面白かった
15回 良い/いい 18回 便利 9回 使いやすい 8回 スムーズ 4回 新鮮 3回 感動 2回 学習体験に関するキーワード 出現回数 初めて 12回 視覚的 8回 理解 27回 授業/スライド 16回 課題 14回 学生の声
今後の展望 Raspberry PiとのIoT連携 • センサーデータの収集と可視化 • 実世界とのインタラクション • ハードウェアとソフトウェアの統合的理解 •
より実践的なプロジェクト学習 23 ダッシュボード • データの表示をみやすく • センサーデータにも対応可能
まとめ 1 GitHub Codespacesによる環境革新 環境構築の問題を解決し、本質的な学習に注力 2 Node-REDで設計力を育てる シンタックスエラーに悩まず、ロジック構築に集中 3 AI時代こそ設計力が重要
コード生成はAIに、設計は人間の仕事 24
25 ご清聴ありがとうございました。