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UiFes 20201【RPA推進 徹底ディスカッション】RPAフロンティア〜先駆者が語る舞台...

UiFes 20201【RPA推進 徹底ディスカッション】RPAフロンティア〜先駆者が語る舞台裏と成功の秘訣〜

Speaker: 畠山 竜太, 岸本 雄太郎, 木下 和磨, たかさん

UiPath Friends

October 30, 2021
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Transcript

  1. 2 #UiPathFriends #UiFes RPA推進徹底ディスカッション 名前:ハタケ 役割:RPA導入コンサルタント CoE関連担当年数:1年半 会社名:パーソルプロセス& テクノロジー株式会社 部署名:ワークスイッチ事業部

    コンサルティング第2統括部 規模数:プロ開発100プロセス程 (個人担当部分) 自己紹介コメント:金融系SIerで10 年従事。現在は2年半頃前に転職した 企業で複数社のRPA推進チームの アセスメントやアドバイス、構築フォロー、 自社グループ内のRPA推進等担当。 UiPath Japan MVP 2021の一人。 ★イベント進行役 名前:岸本 雄太郎 役割:社内RPA推進PM CoE関連担当年数:2年 会社名:パーソルテクノロジー スタッフ株式会社 部署名:技術本部 IT技術部 デジタルワークチェンジG 規模数:ロボ数220体 自己紹介コメント:以前はRPA導 入支援やエンジニアとしてRPA開発 もしていました。現在は、人材サービ ス企業でエンジニア組織の運営をし ながら、社内のRPA推進プロジェク トに携わっています。 名前:木下 和磨 役割:社内RPA推進PM CoE関連担当年数:3年半 会社名:株式会社かんぽ生命保険 部署名:デジタルサービス推進部 RPA推進支援担当 規模数:80プロセス程 自己紹介コメント:新卒で現在の会 社に入社。RPA推進に携わる前はコ ールセンターの企画•実務に従事。 (それまでプログラミングはほぼ未経 験)。直近3年はRPAの推進担当と して日々楽しく仕事をしている。 名前:たかさん 役割:グループマネジャー CoE関連担当年数:5年半 会社名:田辺三菱製薬プロビジョン 株式会社 部門名:ワークイノベーション部 デジタル推進グループ 規模数:300プロセス程 自己紹介コメント:2016年末に RPAと出会い、プログラミング未経験 ながら、RPAに高い可能性を感じ、調 査を開始。「RPAはデジタル人材育成 のきっかけ作りのツール」という考えの 下、EUC展開を推進中。
  2. 3 #UiPathFriends #UiFes < > CoE (Center of Excellence) (Center

    of Excellence) < > RPA推進徹底ディスカッション
  3. 4 #UiPathFriends #UiFes CoE(Center of Excellence)とは、組織を横断する取り組みを 継続的に行う際に中核となる、部署や研究拠点の事。 RPAだけを横断的に取り組む組織ではなく、RPA以外の分野も中核として 担っているケースもあります。 RPAのCoEは、RPA活用目的や

    方針、ルールを決めてリスク対策、 ノウハウ(部品)共有、教育等を行い、 RPA成功率を高めるために必要な 推進チーム。 推進者たちのチームがCoE! 経営、業務、IT部門を繋ぐ存在! 個社毎や部署毎にCoEを分散 させる等複数のCoEモデルも存在。 CoE(Center of Excellence)って何?
  4. 5 #UiPathFriends #UiFes 推進者たち(Center of Excellence)のお仕事紹介 戦略 ・ ビジネス目標からのRPA利用 目標/戦略落とし込み

    ・ 戦略の正確な伝達 ・ プロジェクト KPI計画及び モニタリング ・ 経営陣への報告 組織化 ガバナンス 業務分析 導入プロジェクト支援 ・ ヘルプデスク、テクニカルサポート ・ プロセス メンテナンスサポート ・ トレーニングと開発支援 ・ 新製品、新技術活用 ・ ナレッジマネジメント、管理 ・ 共通部品、事例共有 ・ 手順作成 運用 ・ 各種方針、ルール決め ・ 各種方針、ルール徹底の監視 ・ リスクコントロール(情報、製品、 社内、法務) ・ 複数企業/部署の取り組みを 統制 ・ 標準ドキュメント、テンプレート 作成/管理 ・ RPA導入に必要な開発や 運用の体制・組織を構築 (CoE自身も含む) ・ 役割に対しての知識、スキル 体系化 ・ 役割のレベル別定義 ・ RPA啓蒙活動 ・ BPR (ビジネスプロセスエンジニアリング) BPM (ビジネスプロセスマネジメント) ・ 自動化プロジェクト管理 ・ 自動化業務判断 ・ プロセス(仕事)の可視化/分析 支援 ・ IT環境の運用や管理に必要な 構成要素(Orchestrator、 Kibana、Elasticsearch、 SQL Server等に関わる作業) ・ 上記インフラの運用/保守 ・ 上記インフラの利用者と分担した 運用/保守作業(監視や障害) ・ 効果測定 ・ 定期的な組織、開発アセスメント 管理 ・ ライセンス管理 ・ 契約/調達管理 ・ 体制/リソース管理(役割、稼働、 計画) ・ ツール管理 (Teams、 backlog等) ・ 資源管理 ・ 品質管理 ・ 課題/問題/障害管理 ・ 変更管理 ルール決めや体制作り、支援など、 かなり幅広い業務内容! また、経営や業務、情シス等の 複数部門とやり取りを行うため、 組織横断的な側面も!
  5. 7 #UiPathFriends #UiFes これらが積み重なると最終的にはRPAプロジェクトが中止に... 推進者たちがいない場合どうなってしまうか ケース1: 事故の発生 外部への情報送信の自動化を試したら、 意図しない宛先に送られてしまった ケース2:

    業務のブラックボックス化 要件定義や設計書、業務フロー等の ドキュメントがなく、RPAプログラムを 見ないと業務が分からない ケース3: 同じ失敗が複数個所で発生 A部署での失敗をB部署でも繰り返す。 また、各部署ごとで同じだけの時間を 消費して、解決方法を検討している ケース4: 人が育たなくて活用進まず 人材育成がうまくいかず開発が進まない。 解決できず、結局開発を諦めてしまう ケース5: 作り方や管理がばらばら 人によって作り方やバージョン管理手法が バラバラのため、確認に時間が掛かったり、 最新ではない成果物を扱ってしまう ケース6: 運用が上手くいかず効果薄 関係者の役割の曖昧さや、プロセスの バラつきによる運用の複雑化、知見不足 が原因の障害多発と、それによる工数の 増加など
  6. 8 #UiPathFriends #UiFes 推進者たちがいない場合どうなってしまうか ケース1: 事故の発生 外部への情報送信の自動化を試したら、 意図しない宛先に送られてしまった ⇒リスクの存在を知らせる。開発レベル 定義や自動化禁止業務、申請のルール

    等で対策 ケース2: 業務のブラックボックス化 要件定義や設計書、業務フロー等の ドキュメントがなく、RPAプログラムを 見ないと業務が分からない ⇒適切なドキュメントやプログラム内の コメントを利用する事で対策 ケース3: 同じ失敗が複数個所で発生 A部署での失敗をB部署でも繰り返す。 また、各部署ごとで同じだけの時間を 消費して、解決方法を検討している ⇒失敗事例や課題を共有可能な場を 提供及び管理を行う。簡易的なものは 共有チャットでやる等 ケース4: 人が育たなくて活用進まず 人材育成がうまくいかず開発が進まない。 解決できず、結局開発を諦めてしまう ⇒課題が起きたらどう解決できるか、必要 な知識やスキルの教育が必要 ケース5: 作り方や管理がばらばら 人によって作り方やバージョン管理手法が バラバラのため、確認に時間が掛かったり、 最新ではない成果物を扱ってしまう ⇒ルールを定義したり、定期的にチェック したり、ドキュメント等テンプレートを作成 して利用必須にする ケース6: 運用が上手くいかず効果薄 関係者の役割の曖昧さや、プロセスの バラつきによる運用の複雑化、知見不足 が原因の障害多発と、それによる工数の 増加など ⇒それぞれの役割と責任範囲を定義する。 運用/保守作業を整理して事前対策する ⇒対応例(※対応は例であって必ずそうすべきというものではないです) 🚀 🚀
  7. 10 #UiPathFriends #UiFes 事務局として取り組んできたことと、その結果について システム側の改修を事前に 知り、対策できている事が 安定化のコツ! 手が回らない時 こそRPAのチャンス がある!

    独自の研修プログラムを 構築し、300人以上を育成! ⇒RPA使えなくてもいい! RPAで何ができるか、 作るのは楽しいと感じられる ことを重要視! 削減時間だけではなく、 やりたくない仕事や 他の作業に専念してほしい 人の仕事を自動化 作り方だけではなく リスクの存在や 対処方法も 事例で研修の際に 教える! 業務担当者含め、 関わる人達がRPAを成功 させたい気持ちが強い ⇒リスクは事前に事務局 へ相談が来て防げている 複数RPAツールで動い ていたものを、UiPathに 統一! ⇒実装の仕方が違うの でUiPathに置き換える 部分に苦労 プロジェクト開始から EUCも開始!EUCを 考慮したルール作り。 絶対に守るべき ルールのみを決め、プロ とEUCのルールを統一
  8. 11 #UiPathFriends #UiFes 今振り返って感じる反省点と、ターニングポイント RPAについて 業務側が理解できて いないと、使われなく なる事もある ⇒勉強会を開き、RPA の特徴を知る事で改善し、

    全社導入が促進 RPAがエラーで動かなくなった時の 対応を事前に決めておく事は非常 に重要。 ⇒最悪業務に支障が出てしまう ドキュメントは 必要な情報だけに 絞る! ⇒使われない情報に 意味はない 業務のブラックボックス化 を防ぐには ガバナンスが重要! コツコツRPA のナレッジをためて いた事が、 結果的に成功の 鍵となった 開発者以外が すぐ保守できるように なるにはそれなりの情報 が必要 業務重要度や 自動化難易度によって 開発者担当や ドキュメントレベルを 変える必要がある RPAってすごい! (役立つ存在) が多くの人が実感しな いと広まらない
  9. 12 #UiPathFriends #UiFes 今振り返って感じる反省点と、ターニングポイント 来たるべきデジタル社会に 向け、デジタル人材を 育成したい! その為の道具としてRPA が最適と判断。 そのことを全社に

    説明して多くの人の理解 を得られた 初期導入コストを最小 限に抑え、 ROIの議論はしなくて も良いようにした。 ⇒どんな簡単な ロボットでも作って OK! 現場に伝えたことは、 「その業務を、自部署にきた目を輝かせた新入社員 に引き継ぎたいですか? そう思わないなら、あなたの代で自動化しましょう」 という言葉。 知識や技術力も大事だけど ビジョンや目標を明確化、人に寄り添う(教育)、 皆に届くメッセージ(正しく理解を得る)=リーダーシップ、 組織作りが推進していくにはとても重要!
  10. 13 #UiPathFriends #UiFes 推進者から皆に伝えたいメッセージ 公開されている良い情報 で活用できるものを活用 した方がよい! (先駆者の知恵) 誰にも相談できない 孤独な推進者は是非

    UiPath Friendsや もくもく会へ! ハタケ ユーザー部門やシステム部門との協力が 重要になります。関係者の意見を聞きなが ら自分自身や皆がhappyになるRPAの広 がりを作っていきましょう。 木下 エンジニアとしてのスキルだけでなく、 ビジネス・プロジェクトの企画力や 推進力も上げることができる非常に やりがいのある仕事! 岸本 現場の開発者育成は人材育 成そのものなので、人の成長 に携われる本当に幸せな仕事。 楽しいことにどっぷりと浸れる CoEは本当にお得な職種。 ぜひ、推進者側にも チャレンジしてみてください。 RPAで人生変わった! 今が社会人人生で一番 たのしい! たかさん
  11. 14 #UiPathFriends #UiFes < UiPath公式 RPAを加速させるセンターオブエクセレンス(CoE)の構築 > https://www.uipath.com/ja/rpa/center-of-excellence <UiPath公式 RPAガバナンスガイドライン(第二版:2020年12月)>

    https://www.uipath.com/ja/solutions/whitepapers/rpa-governance-handbook < UiPath公式 導入メソドロジー2.0 > https://www.uipath.com/ja/solutions/whitepapers/uipath-methodology <UiPath公式 UiPathコーディング規約とワークフロー品質評価キット> https://www.uipath.com/ja/solutions/whitepapers/coding-standards < UiPath公式 RPA導入プロジェクトの品質評価キット「UiPathデリバリーアセスメント」 > https://www.uipath.com/ja/newsroom/uipath-delivery-assessment-2020-08-05 < UiPath公式 UiPath Today (公式ウェビナー。アーカイブ配信有) > https://uipath-today.eventos.tokyo/web/portal/278/event/1507/ < UiPath公式 オートメーションの百科事典(英語) > https://view.highspot.com/viewer/60fb226b659e934146d3358f < 岸本さんの参考記事 > https://www.persol-pt.co.jp/persolrpa/rpalounge/casestudy92/ < たかさんの参考記事 > https://www.kompira.jp/opssummit2021/article07/ 参考、お勧めサイト