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ICH Q3B 製剤の類縁物質

xjorv
August 14, 2020

ICH Q3B 製剤の類縁物質

ICH Q3Bは未承認の新規有効成分を用いた製剤の類縁物質・不純物についてのガイドラインです。

xjorv

August 14, 2020
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  1. 分解産物の報告・同定の必要性について 原薬と同様にAttachment 1に準拠する • 同定閾値以上なら同定が必要 • 同定できなかった場合には理由を説明する • 閾値以下でも有害性があるものは調査する •

    閾値を変える場合には正当化する理由が必要* *生産能力、有効成分含量の添加剤に対する少なさ、動物由来添加剤の使用などを理由とする
  2. Attachment1: 同定の閾値 Attachment1: 同定が必要な類縁物質量の閾値 一日の最大処方量 報告が必要な 閾値 同定が必要な 閾値 安全性確認が

    必要な閾値 1mg/day以下 0.10% 1.0%または 摂取量が5μg/day 1.0%または 摂取量が50μg/day 1mg-10mg/day 0.10% 0.5%または 摂取量が10μg/day 1.0%または 摂取量が50μg/day 10mg-100mg/day 0.10% 0.2%または 摂取量が2mg/day 0.5%または 摂取量が200μg/day 100mg-1g/day 0.10% 0.2%または 摂取量が2mg/day 0.2%または 摂取量が3mg/day 1g-2g/day 0.05% 0.2%または 摂取量が2mg/day 0.2%または 摂取量が3mg/day 2g/day以上 0.05% 0.10% 0.15% 閾値(最低値)より多ければ報告・同定・確認を行う
  3. Attachment 3 類縁物質は 同定閾値 より多い YES NO 何もしない (No action)

    安全なレベルまで 許容値を下げる 構造は同定 されている YES NO ヒトにリス クがある YES NO 許容値を同 定閾値まで 下げる *YES NO 類縁物質は 検証閾値 より多い YES *NO 許容値を検 証閾値まで 下げる YES NO 患者数・使用期間を考慮し ①遺伝毒性 ②一般的な毒性(14-90日) ③毒性のエンドポイント の調査を検討する 有害性が 見つかる YES NO 安全なレベルまで 許容値を下げる 検証する *正確にはそれ以上何もしない(“No further action”) 分解産物の許容値を 決めるカスケード