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ICH Q3D 無機不純物について

xjorv
August 16, 2020

ICH Q3D 無機不純物について

ICH Q3Dは無機不純物についてのガイドラインです。Q9の制定後に制定されたガイドラインだと思われ、Q9(リスクマネジメント)の要素を含んでいます。

xjorv

August 16, 2020
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  1. 吸入時の有害性 経口剤と吸入剤ではPDEの基準が異なる • 吸入剤のPDEは吸入時安全性情報から作成するのが望ましい • 情報がない場合には、経口剤のPDEから計算する • 1%以下 • 1-50%

    • 50-90% • 90%以上 経口のバイオアベイラビリティ*が PDEを100で割る PDEを10で割る PDEを2で割る PDEをそのまま用いる *生物利用性。経口で取り込んだものの生体内吸収の度合いのこと
  2. 元素のクラスとPDE 元素 クラス 経口剤のPDE 非経口剤のPDE 吸入剤のPDE 元素 クラス 経口剤のPDE 非経口剤のPDE

    吸入剤のPDE カドミウム 1 5 2 3 ロジウム 2B 100 10 1 鉛 1 5 5 5 ルテニウム 2B 100 10 1 ヒ素 1 15 15 2 セレン 2B 150 80 130 水銀 1 30 3 1 銀 2B 150 10 7 コバルト 2A 50 5 3 プラチナ 2B 100 10 1 バナジウム 2A 100 10 1 リチウム 3 550 250 25 ニッケル 2A 200 20 5 アンチモン 3 1200 90 20 タリウム 2B 8 8 8 バリウム 3 1400 700 300 金 2B 100 100 1 モリブデン 3 3000 1500 10 パラジウム 2B 100 10 1 銅 3 3000 300 30 イリジウム 2B 100 10 1 スズ 3 6000 600 60 オスミウム 2B 100 10 1 クロム 3 11000 1100 3 PDEの単位はμg/day
  3. 包装について検討すべき項目 包装に関して、以下の項目について検討しておく • 親水性・疎水性 • イオン濃度 • pH • 温度

    • 接触表面積 • 包装素材 • 最終滅菌法 • 包装工程 • 構成要素の滅菌 • 保管の期間