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JATS-Con 2019

XSPA
August 02, 2019

JATS-Con 2019

学術情報XML推進協議会セミナー日時
:2019年8月2日(金曜日)16:30 – 17:00
場所:DMZ WORK

XSPA

August 02, 2019
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Transcript

  1. JATS-Con とは • JATS の技術と開発に関する国際会議 – NCBI/NIH が主催 – 2010

    年に第1回、原則毎年1回 – Bethesda の NLM で開催 – XSPA からも発表 (時実、中西) – 2019 年は例外的に英国で開催 • Wellcome Genome Center 会議場 (Cambridge 郊外) 2
  2. 3

  3. MECA (Manuscript Exchange Common Approach) • ある雑誌で投稿が不採択となった際、その 投稿データを他の雑誌の投稿システムに転 送する仕組み •

    2016年8月: Common Approach to Manuscript Transferワーキンググループを 結成 • 2017年: MECAに改称 • 2018年4月: NISO • 2018年9月: NISOのワーキング・グループ で、MECAを推奨基準とみなす 5
  4. Research Organization Registry (ROR) • 研究機関の名称や各種識別子の台帳 – 2019年中にリリース予定 • 投稿システムにROR

    APIをインストール – 入力した機関名に対して、候補がプルダウンで表示 – 選択すると自動的にRORが付与 • RORのレコード – https://ror.org/03yrm5c26のような形 – ROR ID: 03yrm5c26 (最後の数字はチェック文字) – 機関名、その略記、他言語の標記、ウェブサイト、他の 識別子 (GRID, ISNI, Wikidataなど)、その他のメタデー タ (所在地情報、関連レコードなど) が記述 • RORはJATSの <institution-id> で記述 7
  5. JATS4R • Melissa Harrison (Head of Production Operations, eLife;JATS4R) •

    JATS4R (JATS for Reuse) とは – JATS は記述の仕方に任意性が高い – 出版者によって書き方が異なる – これをなるべく標準化するための推奨基準を 作成する 8
  6. • これまでの提言 – 出版日付 – 著者名と所属機関 – 一般 – 引用文献

    – 臨床試験 – 利益相反 – CRediT – データ引用 – データ入手可能性 – 数式 – 許諾 – 主題とキーワード 9
  7. JATS 2.0 • JATS 2.0 を検討 – JATS 1.x とは非互換

    – JATS 1.x が引き継いでいるレガシーを削除し てきれいにする – 例 • NLM Citation の削除 – JATS 1.x は並行してサポートする 10
  8. bioRxiv • Richard Sever (Co-Founder, bioRxiv; Assistant Director, CSHL Press)

    • bioRxivは2013年にCold Spring Harbor Laboratoryが設立したプレプリント・サイト • 非営利で、投稿費、アクセス費ともに無料 • スクリーニングはおこなうが査読は行わない – 意味があるか – 科学であるか – 研究論文か – 剽窃はないか – 医学か 12
  9. 14

  10. 15

  11. PLOS • Emma Ganley (Chief Editor, PLOS Biology) • PLOSは2001年設立

    – 元NIH所長のHarld Varmusなど – オープンアクセス出版者として設立 • 2006年にPLOS ONEを創刊 – ビジネス的にも大きな成功 16
  12. • すべてのPLOS雑誌で、査読結果通知と すべての査読結果 (査読者名は任意)、著 者の回答、を公開 – 2019年5月22日より • これらにはDOIも付与 •

    公開は著者が選択 – 査読者が名前が出るのを恐れて、署名をし なくなる可能性はある – 査読の品質は向上すると思われる 17
  13. • データ公開の例外 – 倫理的または法的な問題 患者等の個人情報の 暴露等 – その他の危険 動植物の生息地の公開による乱 獲の恐れ、など

    • 2014年3月以降、PLOSでは115,000論文を 出版 – DASが提出されないことによる拒絶は0.1%以 下 – 25%がデータ・リポジトリを利用 19
  14. Crossref • Patricia Feeney (Head of Metadata, Crossref) • Crossref

    が1999年に発足した際の必須メ タデータ – DOI – URL – 雑誌名 – ISSN – 巻・号 – 先頭ページ、最終ページ – 記事タイトルや著者名すら必須ではなかった • その後Crossrefは順次範囲は広げてきてお り、2019年には研究助成ID、会議IDも追 加される予定。 20