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数十万行のプロジェクトを Scala 2から3に完全移行した
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kenji yoshida
December 13, 2024
Programming
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数十万行のプロジェクトを Scala 2から3に完全移行した
2024年12月のScalaわいわい勉強会での発表資料
https://scala-tokyo.connpass.com/event/335477/
kenji yoshida
December 13, 2024
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Transcript
数十万行のプロジェクトを Scala 2 から3 に完全移行した Scala わいわい勉強会 4 2024-12-13 1
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X( 旧twitter) @xuwei_k github @xuwei-k blog https://xuwei-k.hatenablog.com 2 / 30
数年前の発表 アルプでのScala 3 移行 ずっと副業で関わってます 3 / 30
がくぞ @gakuzzzz·Follow そういえばアルプのプロダクト、しばし前から Scala 3 で 本番環境も動いてましたが、いつでも戻せるように Scala 2.13 でもクロスビルドしてました。
それを先日 2.13ドロップして Scala 3 のみにしたので 諸々便利な機能も使えるようになりましたヤッター 7:34 PM · Oct 31, 2024 30 Reply Copy link Read more on X 4 / 30
アルプのScala コード 数十万行 ほぼmonorepo サーバーとフロントは分かれてる 2024 年後半に無事Scala 3 移行完了 5
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詳細な時期忘れたけど、既に2022 年時点でScala 3 のTest/compile はほぼ通せていた Apache Spark 部分除く CrossVersion.for3Use2_13 が複数残っていた
状態 その状態が2 年以上?継続 6 / 30
残ってた主な課題 Apache Spark 古いsttp akka 関連どうする?pekko 移行? refined のScala 3
対応macro その他独自macro の対応 3 だけtest 落ちる箇所修正 7 / 30
Apache Spark これ書いてる2024 年12 月現在でもSpark 公式は Scala 3 非対応 非公式で無理やり頑張るツールはある
そもそもAWS のEMR 使っていた影響でSpark 関連部分 のコードだけScala 2.13 ですらなく2.12 だった 8 / 30
Apache Spark kory さんが一晩で脱却してくれました 詳細知らないけど、見直したらSpark ではないとダ メな処理ではなかったらしい?ので、別のもので書 き換え 9 /
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古いsttp https://github.com/softwaremill/sttp http client ライブラリ Scala 3 非対応なversion 使ってた 10
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sttp メジャーバージョン間で非互換が大量で辛い よほどしっかりテスト書くか動作確認しないと怖い 11 / 30
sttp 真面目にやるとライブラリそのもののテストを書く くらいな勢いになってしまう 外部にリクエストするために使うので、それ自体の mock server を実際にhttp 通信する形でテス ト??? 12
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sttp kory さんが一晩で最新に上げてくれました 移行途中で少しだけ後から気がついてなかった挙動 の違い見つかったが修正し、最終的にはそこまで大 きな問題なく成功 13 / 30
akka どうする? 詳細割愛するが、アルプではakka-http その他割と 多くakka 関連使っていた ライセンス変更で実質有料化 規模によっては、お金免除されるらしいが、脱却し てしまった方が楽 14
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akka どうする? 結論としては無事pekko 移行完了 主に自分がやった 実質これに起因するトラブルなし! 15 / 30
akka からpekko 基本的に公式ガイド通りにやっただけ config やpackage をakka からpekko にひたすら変 える 万が一の時に戻しやすいように、コンフリクトしな
いように、多少工夫したり 書き換えにscalafix 大活躍 16 / 30
refined のScala 3 対応macro https://github.com/fthomas/refined Scala 2 なら大きな不満ないが・・・ compile 遅くなる罠はある
公式がScala 3 のmacro ほぼ未対応 そもそも開発活発ではないのでは? 17 / 30
refined のScala 3 対応macro 公式とは別に独自に対応してるものが見つかる https://github.com/gemini-hlsw/lucuma- refined 18 / 30
refined のScala 3 対応macro gemini-hlsw/lucuma-refined に多少pull req したりしたが、結局完璧でもないし、これを一 部参考にしつつ完全独自対応して組み込んだ 主に自分とkory
さん 細かい実装方法の選択肢が色々あって議論したの面 白かったけど今回は割愛 19 / 30
refined のScala 3 対応macro compile error のmessage にScala 2 と互換無く
なったが基本的に動くので許容範囲なものが完成 まだ中途半端にfthomas/refined に依存したまま だが、今後iron に移行するか、そもそも全部独自に してしまうか何かしたいかも? https://github.com/Iltotore/iron 20 / 30
その他独自macro 自分やkory さんなどがScala 3 に慣れていたので、 いくつかあったがあまり大きな問題ではなかった? 細かい実行時の挙動が全く同じになるように工夫す るのに多少は苦労したが 21 /
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Mockito 辛い問題 これ読んで https://xuwei- k.hatenablog.com/entry/2021/06/01/233628 自作のwartremover でほぼ検知出来た https://xuwei- k.hatenablog.com/entry/2023/03/04/114947 22
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その他? 細かい何か色々他にもあった気がするが、印象に残 ってないので、自分にとってはあまり大変ではなか ったのかも? 23 / 30
Scala 3 移行後 約1 ヶ月でimplicit をほぼ全部消してgiven や using やextension にしたぞ!
ほぼ自分がやった 確か元々は数千箇所あったはず ここでもscalafix 大活躍 数十個は書いた 24 / 30
Scala 3 移行後 given やusing は出来るだけ明示的に名前をつけな い定義に https://xuwei- k.hatenablog.com/entry/2024/11/16/102039 25
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Scala 3 移行後 scalafix だけScala 2 で書かないといけないの で、はやく対応してくれ〜 PolyFunction やexport
使ったりenum に一部書き 換えたり、その他色々やってる最中 26 / 30
extension の衝突が辛い問題 implicit class を単純に書き換えるとよく衝突し て、そのままcompile 通らないことが多い 色々と残念な回避策というかコツ?があるが、今回 は割愛? 27
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coverage 有効化した場合のバグ 書き方変えることで回避 28 / 30
unused import の誤検知がまだ多い 29 / 30
おわり 30 / 30