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データマネジメント試験対策教材1〜データマネジメント基礎〜
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よしむら@データマネジメント担当
July 18, 2026
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データマネジメント試験対策教材1〜データマネジメント基礎〜
2027年秋に開催されるとされるデータマネジメント試験の対策教材です。
1回目はデータマネジメント基礎として、データマネジメントとは?というそもそもの説明をします。
よしむら@データマネジメント担当
July 18, 2026
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Transcript
第1章 データマネジメント基礎 【データマネジメント試験】対策資料
導入 この資料の対象者とゴール 対象となる方 新設されるデータマネジメント試験の合格を目指す方 ITパスポート合格後、ステップアップしたいビジネスパーソン DX推進や生成AI活用プロジェクトに関わる実務担当者 この資料のゴール データマネジメントの基本概念と重要性を体系的に理解する 試験によく出題される重要な用語や役割の定義をマスターする 確認問題を通じて、アウトプット力を養う
第1章 データマネジメント基礎 2
目次 アジェンダ 1.1 データマネジメントとは何か 1.2 データ活用の流れと生成AI 1.3 データマネジメントの重要性 1.4 DMBOK2の概要と11の知識領域
1.5 データライフサイクル 1.6 役割と組織体制 1.7 人材スキル定義と役割類型 1.8 データマネジメントの成熟度モデル 1.9 新試験の位置づけ 第1章 データマネジメント基礎 3
1.1 データマネジメントとは何か データの「資産」としての管理 データを「資産」として捉え、価値を最大化するための計画的な管理・活用 データの収集・蓄積・加工・提供・廃棄に至るプロセス全体が対象 品質維持、セキュリティ確保、ガバナンス構築を含む包括的アプローチ 💡 ポイント解説 データマネジメントは単なる「IT部門の技術的な仕事」に留まりません。ビジネス価値を生み出すための「全 社的な取り組み」であるという本質を抑えましょう。
第1章 データマネジメント基礎 4
1.1 データベース管理との役割の違い 比較軸 データベース管理 データマネジメント 主な焦 点 技術的なデータ格納、安定稼働、パフォーマン ス ビジネス価値の最大化、品質向上、ビジネス適用
管理範 囲 特定システム・DBサーバー内 組織横断的な全社データ資産、ライフサイクル全 体 関係者 データベース管理者 ビジネスユーザー、データスチュワード、経営層 💡 ポイント解説 データベース管理が技術・システム稼働に焦点を当てるのに対し、データマネジメントはビジネス価値や全社 戦略に焦点を当てます。この視点の違いを整理しましょう。 第1章 データマネジメント基礎 5
Q1 確認問題 【問題】 データマネジメントの説明として、最も適切なものはどれか。 ア. データベースの物理的な容量設計やアクセス権限のチューニングに特化した活動である。 イ. データを組織の資産と捉え、その価値を最大化するために計画的に管理・活用する包括的な取り組みであ る。 ウ.
生成AIモデルのパラメータを調整し、指示文であるプロンプトの最適化を行う技術的プロセスである。 エ. 部門ごとにデータを独立して管理させ、他部門からのアクセスを遮断することでセキュリティを高める活 動である。 第1章 データマネジメント基礎 6
Q1 解答と解説 【正解】 イ 【解説】 データマネジメントは、データを「資産」と位置づけ、組織全体で計画的に管理・活用してビジネス価値を最 大化する活動です。 ・ 「ア」はデータベース管理の説明です。 ・
「ウ」はプロンプトエンジニアリングやAIチューニングの説明です。 ・ 「エ」はデータサイロ化を助長するものであり、データマネジメントが目指す組織横断的な活用に反するた め不適切です。 第1章 データマネジメント基礎 7
1.2 データ活用の流れと生成AI 情報の可視化 から 将来予測 へ発展 生成AIの台頭によるデータ環境の激変 PDFや画像など 非構造化データ の価値向上
💡 ポイント解説 生成AIを効果的に活用するためには、従来の構造化された表形式データだけでなく、テキストや画像といった 非構造化データのライフサイクル管理が重要になります。 第1章 データマネジメント基礎 8
Q2 確認問題 【問題】 生成AIの活用環境において、データマネジメントの観点から重要性が特に高まっているデータの種類はどれ か。 ア. データベース管理システムで厳密に管理されるリレーショナルデータ イ. PDFファイル、テキスト、画像などの非構造化データ ウ.
固定されたスキーマに基づいて作成されるCSVファイルなどの表形式データ エ. プログラム間での通信に特化したJSON形式などの半構造化データ 第1章 データマネジメント基礎 9
Q2 解答と解説 【正解】 イ 【解説】 生成AIやLLMの登場により、従来のデータベースに格納された構造化データに加え、社内文書、画像、PDFな どの非構造化データを適切に管理・活用する重要性が高まっています。 ・ 「ア」 「ウ」は構造化データ、
「エ」は半構造化データの説明であり、これらも重要ですが、生成AIの文脈で 特に管理の重要性が急増しているのは非構造化データです。 第1章 データマネジメント基礎 10
1.3 DX・AI時代における重要性 データを活用したビジネス変革を支える足腰となるインフラ 部門ごとにデータが分断されて縦割りになる データサイロの排除 AI Ready Data と呼ばれるAI向けデータの整備 「Garbage
In, Garbage Out」 不正確なデータからは低精度なAI出力しか得 られないことを意味します。 💡 ポイント解説 データの品質が悪いとAIの出力も悪くなります。AIを業務適用する上では、データクレンジングやデータの信 頼性確保が不可欠な前提知識となります。 第1章 データマネジメント基礎 11
Q3 確認問題 【問題】 AIや機械学習の導入において、入力するデータの品質が低いと、出力結果の精度も低くなってしまう現象を指 す言葉はどれか。 ア. AI Ready Data イ.
Garbage In, Garbage Out ウ. データサイロ エ. メタデータ 第1章 データマネジメント基礎 12
Q3 解答と解説 【正解】 イ 【解説】 ゴミ(不正確なデータ)を入力してもゴミ(不正確な結果)しか得られないという原則は「Garbage In, Garbage Out」と呼ばれます。 ・
「ア」はAIに投入可能な状態に整備されたデータを指します。 ・ 「ウ」は部門ごとにデータが孤立して共有されない状態です。 ・ 「エ」はデータに関する付帯情報を指します。 第1章 データマネジメント基礎 13
1.4 DMBOK2の概要と知識領域 DAMA Internationalが策定した国際的なデータマネジメントの知識体系 データガバナンスを中心に据え、11の知識領域を体系化 データマネジメント実務におけるグローバルな共通言語を提供 💡 ポイント解説 DMBOK2のフレームワークであるホイール図では、データガバナンスが中心に据えられています。これはガバ ナンスが他のすべての知識領域を統制・支援する基盤だからです。
第1章 データマネジメント基礎 14
Q4 確認問題 【問題】 データマネジメント知識体系ガイドであるDMBOK2において、他の10の知識領域の統制やルール策定を担 い、知識体系の中心に位置づけられている領域はどれか。 ア. メタデータ管理 イ. データ品質 ウ.
データアーキテクチャ エ. データガバナンス 第1章 データマネジメント基礎 15
Q4 解答と解説 【正解】 エ 【解説】 知識領域を円状に配置したホイール図において、データガバナンスは中心に配置されています。 データガバナンスは、データマネジメントに関するポリシー、ルール、体制を策定し、データ品質やセキュリ ティなどの他の領域を統制・支援する最重要の領域です。 第1章 データマネジメント基礎
16
1.5 データライフサイクル 前編 データの「誕生」から「処理」まで 設計: ビジネス要件から必要なデータ構造を定義 収集: データソースからデータを取得、生成 統合・処理: クレンジング、名寄せ、変換を行い格納
第1章 データマネジメント基礎 17
1.5 データライフサイクル 後編 データの「蓄積」から「廃棄」まで 蓄積: DWHやデータレイクでセキュアに保持 活用: BI分析や生成AIのRAGデータとして活用 廃棄: 保存期間を終えたデータを安全に削除
💡 ポイント解説 データライフサイクルは、ただ蓄積するだけでなく設計から始まり廃棄で終わる一連の流れです。それぞれの プロセスがどのような目的で行われるか、全体の流れを意識しましょう。 第1章 データマネジメント基礎 18
Q5 確認問題 【問題】 データの誕生から廃棄までのライフサイクルにおいて、保有期間を経過した不要なデータを安全に消去し、外 部への漏えいや不要な管理コストを削減するためのフェーズはどれか。 ア. 設計 イ. 蓄積 ウ.
活用 エ. 廃棄 第1章 データマネジメント基礎 19
Q5 解答と解説 【正解】 エ 【解説】 データライフサイクルの最終段階である廃棄フェーズでは、保有期間を過ぎたデータを安全かつ確実に消去す ることで、セキュリティリスクや不要なストレージコストを削減します。 ・ 「ア」は必要なデータ構造の定義フェーズです。 ・
「イ」はデータをセキュアに保持するフェーズです。 ・ 「ウ」はデータを分析やAIなどに適用するフェーズです。 第1章 データマネジメント基礎 20
1.6 データマネジメントに関わる役割 主要な役割の定義 データスチュワード: ビジネス側の責任者。品質基準や利用ルールを管理・推進。 データエンジニア: 技術側の責任者。データのクレンジングと統合を行うパイプラ イン構築やデータベースの運用。 データアーキテクト: 設計の責任者。全社的なデータ構造をモデリング。
ITアーキテクト: システム全体最適の責任者。他システムとの統合設計。 💡 ポイント解説 データ活用体制では、ビジネス側の代表としてルールを推進する「データスチュワード」と、技術的なパイプ ラインを支える「データエンジニア」の役割分担と連携が鍵になります。 第1章 データマネジメント基礎 21
1.6 組織体制と推進モデル 最高データ責任者であるCDO: 経営陣として全体のデータ戦略とガバナンスを統括 専門知識を集約した組織であるCoE: 専門知識を集約し、事業部門を横断支援する 組織 組織モデル: 集中型: 全てのプロジェクトをCoEが一括推進。
分散型: 各部門に推進担当を配置して部門ごとに最適化するモデル。 ハイブリッド型: 中央のCoEで統制・共通ルールを決め、実行は各部門で行う。 第1章 データマネジメント基礎 22
Q6 確認問題 【問題】 データマネジメントの推進体制において、主にビジネス部門に所属し、データの品質基準や利用ルールを策定 して現場でのデータ活用を推進する役割はどれか。 ア. データエンジニア イ. データアーキテクト ウ.
データスチュワード エ. ITアーキテクト 第1章 データマネジメント基礎 23
Q6 解答と解説 【正解】 ウ 【解説】 ビジネス部門と連携し、データの「ビジネス的な管理」に責任を持つ役割はデータスチュワードです。 ・アのデータエンジニアは、データ基盤の構築やデータ連携などの技術実装に責任を持ちます。 ・イのデータアーキテクトは、全社的なデータ構造の設計図となるモデルを作成します。 ・エのITアーキテクトは、システムやインフラの全体最適化を設計します。 第1章
データマネジメント基礎 24
1.7 人材スキル定義と役割類型 人材スキル定義の3つの軸 業務ドメインスキル: 業界知識、自社プロセス、ビジネス価値定義力 データマネジメントスキル: データ品質、メタデータ、DMBOK2の理解 ITスキル: SQL、プログラミング、インフラ、DB物理設計 役割ごとに必要となるスキルの重心が異なるため、例えばスチュワードは業務スキ
ル、エンジニアはITスキルを重視します。 第1章 データマネジメント基礎 25
Q7 確認問題 【問題】 データマネジメントに関わる人材のスキル定義において、主要な3つの軸に含まれないものはどれか。 ア. 業務ドメインスキル イ. アルゴリズム構築やプログラミング言語習得などのITスキル ウ. データ品質やメタデータ管理などのデータマネジメントスキル
エ. プロンプトエンジニアリングなどの生成AI専用指示スキル 第1章 データマネジメント基礎 26
Q7 解答と解説 【正解】 エ 【解説】 データマネジメント類型のスキル定義は、 「業務ドメインスキル」 「データマネジメントスキル」 「ITスキル」 の3つの軸で整理されます。
・ 「エ」のプロンプトエンジニアリングは、生成AIの操作に関する個別の技術であり、データマネジメント人 材の主要な3つのスキル軸には含まれません。 第1章 データマネジメント基礎 27
1.8 データマネジメントの成熟度モデル レベル0からレベル2までの定義 CMMIベースで組織のデータ管理能力を客観的に評価 レベル0: プロセスが定義されず個人に依存している状態 レベル1: 局所的に実行されているが標準化されていない初期段階 レベル2: 部門単位でデータが管理されている状態
第1章 データマネジメント基礎 28
1.8 成熟度モデル 後編 レベル3からレベル5までの定義 レベル3: 全社標準のプロセスが策定されている定義済みの状態 レベル4: 定量的な指標で測定および管理されている状態 レベル5: プロセスが継続的に自律改善されている状態
💡 ポイント解説 成熟度レベルは、場当たり的な状態から、部門単位のレベル2、そして全社で統一されたレベル3へと発展しま す。この段階的な変化のイメージを掴みましょう。 第1章 データマネジメント基礎 29
Q8 確認問題 【問題】 成熟度モデルにおいて、組織全体で標準化されたプロセスが策定され、全社で統一されたルールに基づいて組 織横断的にデータマネジメントが定義・実行されている段階はどのレベルか。 ア. レベル1 イ. レベル2 ウ.
レベル3 エ. レベル4 第1章 データマネジメント基礎 30
Q8 解答と解説 【正解】 ウ 【解説】 全社的に標準化されたプロセスが策定されている段階はレベル3(定義済み)です。 ・ 「ア」のレベル1は、局所的に実行されているものの標準化されていない段階です。 ・ 「イ」のレベル2は、部門単位で個別にデータが管理されている段階です。
・ 「エ」のレベル4は、定量的な指標でプロセスが測定・管理されている段階です。 第1章 データマネジメント基礎 31
1.9 新試験の位置づけ 2027年度創設予定:ITパスポート試験の次のステップ 専門職だけでなく、DXを推進する 「ビジネス部門の全ビジネスパーソン」 が対象 AIやデータ分析のインプットとなる「正しいデータ整備の知識」を身につける Society 5.0時代の必須スキルである「データガバナンスとセキュリティ」を学ぶ 第1章
データマネジメント基礎 32
Q9 確認問題 【問題】 2027年度に創設予定のデータマネジメント試験の主な対象者と位置づけとして、最も適切なものはどれか。 ア. 高度なアルゴリズムや統計モデルを構築するデータサイエンティストを専門に対象とする。 イ. ITパスポート試験の次のステップとして、DX推進やAI活用に関わるビジネス部門の全ビジネスパーソンを 対象とする。 ウ.
データベース管理システムなどのインフラ構築・設計を専門に行うIT技術者を対象とする。 エ. 個人情報保護やデータガバナンスの法的な違反を監査する、専門監査人を対象とする。 第1章 データマネジメント基礎 33
Q9 解答と解説 【正解】 イ 【解説】 データマネジメント試験は、ITパスポート試験の次のステップであり、ビジネス部門の全ビジネスパーソンを 対象に、AI活用などに不可欠なデータ整備・管理の知識を評価する試験です。 ・ 「ア」 「ウ」
「エ」は特定の専門職を対象とした説明であり、本試験の「ビジネス部門の幅広いビジネスパー ソンを対象とする」という主旨に反します。 第1章 データマネジメント基礎 34
総括 第1章のまとめ データマネジメントの本質: データを「資産」として捉え、全社で価値を最大化す る取り組み。 データガバナンスが中核: 11の知識領域の中心であり、すべての活動の統制基盤。 推進体制と主要な役割: 責任者のもと、ビジネス側のスチュワードと技術側のエン ジニアが連携。
第1章 データマネジメント基礎 35