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データマネジメント試験対策教材5〜データガバナンス〜
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よしむら@データマネジメント担当
July 26, 2026
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データマネジメント試験対策教材5〜データガバナンス〜
2027年秋に開催されるとされるデータマネジメント試験の対策教材です。
5回目はデータガバナンスについて説明をします。
よしむら@データマネジメント担当
July 26, 2026
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Transcript
第5章 データガバナンス 【データマネジメント試験】対策資料
導入 この資料の対象者とゴール 対象となる方 新設されるデータマネジメント試験の合格を目指す方 データガバナンスの体制構築やルール制定について学びたい方 組織的なデータ活動や意思決定に関わる実務担当者 この資料のゴール データガバナンスの定義と導入プロセスを体系的に理解する 役割分担と組織モデルの違いを明確に説明できるようになる ルール遵守のモニタリングや成熟度評価の手法をマスターする
第5章 データガバナンス 2
目次 アジェンダ 5.1 データガバナンスの枠組みと導入プロセス 5.2 データガバナンスの組織体制 5.3 ルールとドキュメント体系 5.4 モニタリングと評価
5.5 成熟度モデルとロードマップ 第5章 データガバナンス 3
5.1 データガバナンスの定義と重要性 第5章 データガバナンス データを全社的な資産として統制する枠組み データの適切な管理や活用に向けて組織の方向性を定める活動 部門ごとのデータサイロ化を防ぎ、データ品質やセキュリティを維持 ガバナンスは統制と方向付けであり、マネジメントは実行と管理を指す 💡 ポイント解説
ガバナンスはルールや方針を決定して監督する役割を持ち、マネジメントは決定されたルールに従って実際の 運用を行う役割を持ちます。この両者の違いを整理しておきましょう。 4
5.1 データガバナンスの導入プロセス 第5章 データガバナンス 計画、実行、評価、改善のサイクルによる継続的な改善 ポリシーの策定:組織が目指すべき姿と基本ルールを定義する 導入と周知:策定したルールを組織全体へ教育し、浸透させる モニタリングと評価:ルールの遵守状況を確認し、有効性を評価する 改善の実行:評価結果をもとにルールやプロセスを適宜見直す 💡
ポイント解説 データガバナンスは一度構築して終わりではなく、計画、実行、評価、改善のプロセスを継続的に繰り返すこ とが重要です。 5
Q1 確認問題 第5章 データガバナンス 【問題】 データガバナンスとデータマネジメントの関係性に関する記述として、最も適切なものはどれか。 ア. データガバナンスは具体的なシステム運用を指し、データマネジメントは経営層のみが関与する基本方針 の策定を指す。 イ.
データガバナンスはデータの統制や方向付けを担い、データマネジメントはその統制に沿って実務や管理 を実行する。 ウ. データガバナンスとデータマネジメントは完全に同じ意味であり、組織内の役割による違いはない。 エ. データガバナンスが機能していれば、現場でのデータマネジメント活動は不要となる。 6
Q1 解答と解説 第5章 データガバナンス 【正解】 イ 【解説】 データガバナンスは方向性の決定や監督を行う統制の仕組みであり、データマネジメントはその方針に従って 実務や管理を推進する実行の仕組みです。 ・アは説明が逆になっています。
・ウは両者の役割定義が異なるため不適切です。 ・エは統制ルールがあっても実行活動がなければ機能しないため誤りです。 7
5.2 データガバナンスの役割と責任 第5章 データガバナンス 推進体制における主要な役割 最高データ責任者であるCDO:組織全体のデータ戦略の策定やガバナンス推進の 総責任を負う経営幹部 データオーナー:各ビジネス部門において、所有するデータの品質や利用ルール決 定に責任を持つ役割 データスチュワード:ビジネスや技術の現場において、データの定義や品質維持な
どの実務的な統制を行う担当者 💡 ポイント解説 CDOが全体を統括し、データオーナーがデータの所有権を持ち、データスチュワードが現場の実務を監督しま す。それぞれの役割の責任範囲の違いを整理しておきましょう。 8
5.2 委員会と3つの組織モデル 第5章 データガバナンス データガバナンス委員会:全社的な意思決定や部門間の利害調整を行う会議体 推進組織のモデル 集中型:中央の専任組織が一元的にすべてのデータガバナンスを管理する 分散型:各ビジネス部門がそれぞれの責任で独立してガバナンスを管理する フェデレーテッド型:中央組織が共通ルールを策定し、実行は各部門で行う 💡
ポイント解説 連邦型とも呼ばれるフェデレーテッド型は、全社統合の統制と部門ごとの柔軟性を両立しやすいため、多くの 組織で採用されています。 9
Q2 確認問題 第5章 データガバナンス 【問題】 データガバナンスの組織体制における役割の説明として、最も適切なものはどれか。 ア. 最高データ責任者であるCDOは、特定のデータベースのバックアップ手順など物理的な運用作業のみを担 当する。 イ.
データオーナーは、社外の監査役として客観的な視点からセキュリティ統制のみを評価する。 ウ. データスチュワードは、ビジネスや技術の現場でデータの定義や品質管理などの実務的な統制を推進す る。 エ. データガバナンス委員会は、データベースのパフォーマンス改善のためのSQL記述変更を主な役割とす る。 10
Q2 解答と解説 第5章 データガバナンス 【正解】 ウ 【解説】 データスチュワードは、現場においてデータの正確性や品質を維持・管理する実務責任を担います。 ・アはデータベース管理者の役割であり、経営を担うCDOの役割ではありません。 ・イはビジネス部門でデータの最終責任を持つ役割であり、外部の監査役ではありません。
・エは技術的なチューニングであり、委員会が担う全社方針の決定や利害調整の範囲外です。 11
5.3 データ取扱ルールの策定プロセス 第5章 データガバナンス 実効性のあるルール制定の流れ 目的の明確化:データ活用促進とセキュリティや法的リスク低減のバランスをとる 現状の把握:部門ごとに異なる現状の取扱実態や課題を収集する ルールの起案と合意形成:関係部門や委員会を交えて実行可能な内容に調整する 全社公開と周知教育:制定したルールをドキュメント化し、周知を徹底する 💡
ポイント解説 ルールは一方的に押し付けるのではなく、実務に即したものである必要があります。ビジネス部門との合意形 成のプロセスが不可欠です。 12
5.3 ルール関連ドキュメントの体系 第5章 データガバナンス 上位の基本方針から下位の個別手順へのピラミッド構造 ポリシー:最も上位の基本方針であり、組織としての姿勢や目的を示す スタンダード:ポリシーを遵守するために満たすべき具体的な基準や規格 ガイドライン:判断を助けるための推奨される指針やベストプラクティス プロシージャ:具体的な作業手順や操作マニュアル 💡
ポイント解説 ポリシーは方針、スタンダードは必須基準、ガイドラインは推奨指針、プロシージャは手順という、各文書の 役割と上下関係を整理しておきましょう。 13
Q3 確認問題 第5章 データガバナンス 【問題】 データガバナンスにおける取扱ルールの文書体系において、最上位に位置し、データ利活用やセキュリティに 対する組織全体の基本方針や姿勢を示すものはどれか。 ア. スタンダード イ.
ポリシー ウ. ガイドライン エ. プロシージャ 14
Q3 解答と解説 第5章 データガバナンス 【正解】 イ 【解説】 組織としての方向性や目的を示す最上位の基本方針書はポリシーです。 ・ア(スタンダード)はポリシーの遵守のために必須となる具体的な数値や手順の基準です。 ・ウ(ガイドライン)は判断や行動を支援するための推奨されるベストプラクティスです。
・エ(プロシージャ)は個別の実務者が従うべき操作手順やマニュアルです。 15
5.4 モニタリングと評価 第5章 データガバナンス 日常の監視と独立した立場からの検証 モニタリング:業務プロセスの中で、ルールが正しく守られているかを継続的に追 跡・計測する活動 監査:日常業務から独立した立場から、ルールの遵守状況や統制の有効性を検証す る評価活動 改善の実行:評価結果で見つかった課題に対して、原因追究と是正計画を実行する
💡 ポイント解説 モニタリングが業務内の日常的な点検であるのに対し、監査は独立した第三者による検証です。両者の性質の 違いを抑えておきましょう。 16
5.4 生成AIガバナンスとモニタリング 第5章 データガバナンス 新たなテクノロジーに伴うリスクへの対応 AIガバナンス:AI技術を安全かつ倫理的に利用するためのルールや管理体制 AIモニタリング:ハルシネーションと呼ばれる事実とは異なる出力や、偏見などの 倫理的リスクの継続的な検知 プロンプトガバナンス:入力されるプロンプトや出力のログを監視し、機密情報の 流出や不適切な利用を防止する
💡 ポイント解説 生成AI時代には、従来のデータ管理に加え、入力内容のログ管理やAIの出力結果に対する継続的なモニタリン グが必要になります。 17
Q4 確認問題 第5章 データガバナンス 【問題】 データ取扱ルールの体系やモニタリングに関する記述として、最も適切なものはどれか。 ア. ガイドラインは組織が必ず守らなければならない義務事項を定義した最上位の文書である。 イ. 監査は業務の実行部門自身が日常的にデータ品質を測定し続けるプロセスである。
ウ. プロンプトガバナンスは、生成AIへの入力と出力を監視することで、情報流出や不適切利用のリスクを抑 制する取り組みである。 エ. ポリシーを策定すれば、具体的な操作手順を示すプロシージャを作成する必要はない。 18
Q4 解答と解説 第5章 データガバナンス 【正解】 ウ 【解説】 プロンプトガバナンスは、生成AIの入出力ログを適切に監視・制御し、セキュリティや倫理的なリスクを防ぐ 活動です。 ・アは最上位の基本方針を示すポリシーや、義務的な基準であるスタンダードの説明です。ガイドラインは推
奨指針です。 ・イはモニタリングの説明であり、監査は独立した第三者が検証する活動です。 ・エはポリシーだけでは具体的な作業手順が伝わらないため、プロシージャも不可欠です。 19
5.5 成熟度評価とロードマップ 第5章 データガバナンス 成熟度評価の目的:現在のデータマネジメント能力がどのレベルにあるかを客観的 に評価し、課題を可視化する 成熟度モデル:レベル0からレベル5などの多段階で評価するフレームワーク ロードマップの策定:評価結果で見つかったギャップを埋めるため、優先順位を決 めて段階的な改善計画を作成する 💡
ポイント解説 自組織の実力を客観的に測り、目指すべき将来像との差を埋めるステップを明確にすることが成熟度評価とロ ードマップ策定の本質です。 20
Q5 確認問題 第5章 データガバナンス 【問題】 データマネジメント活動を推進するにあたり、自組織の現在の管理能力レベルを評価し、目指すべき将来の姿 とのギャップを埋めるための段階的かつ優先順位を含めた実施計画書はどれか。 ア. プロシージャ イ.
ロードマップ ウ. データカタログ エ. カリキュラム 21
Q5 解答と解説 第5章 データガバナンス 【正解】 イ 【解説】 目標達成のための段階的で時系列な実行計画書はロードマップです。 ・アは特定の業務操作手順を記述する作業マニュアルです。 ・ウは自社のデータ資産を探索するためのポータルサービスです。
・エは教育研修で用いられる時間割や学習のカリキュラムであり、プロジェクトの実施ロードマップではあり ません。 22
総括 第5章のまとめ 第5章 データガバナンス データガバナンスは全社的な資産としての統制、データマネジメントは実行を担う 組織体制にはCDO、データオーナー、データスチュワードといった役割があり、 委員会が意思決定する ルールのドキュメントは、ポリシー、スタンダード、ガイドライン、プロシージャ の体系を持つ 日常的なモニタリングと独立した監査により、ルール遵守と生成AIの安全な利用を
保証する 成熟度評価により現在地を把握し、ロードマップに沿って段階的に取り組みを推進 する 23