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AWS Storage Gatewayで始めるセキュアなデータ連携 / Secure data linkage with AWS Storage Gateway

AWS Storage Gatewayで始めるセキュアなデータ連携 / Secure data linkage with AWS Storage Gateway

「Storage-JAWS #4 Storage LT祭り」で発表した資料
https://storage-jaws.connpass.com/event/319243/

Yuji Oshima

June 05, 2024
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Transcript

  1. 自己紹介 ◼ 大島 悠司 (Yuji Oshima) • NRI / NRIセキュア

    / ニューリジェンセキュリティ • SREグループマネージャー • AWS Community Builders (Security & Identity) • 2023 Japan AWS Top Engineers (Security) • 2022-2023 Japan AWS All Certifications Engineers • 10大脅威選考会 • 情報処理技術者試験委員会・情報処理安全確保支援士試験委員会 • JAWU-UG横浜支部 ◼ 経歴 • デジタルフォレンジック、マルウェア解析、スレットインテリジェンス • SOC、基盤運用、インシデントレスポンス • サービス開発、基盤構築運用、研究開発 yuj1osm 2
  2. 背景 ◼ 運用中のサービスで利用している膨大なデータを、他サービスで処理するために連携する要件あり 3 うちは OCI (Oracle Cloud Infrastructure) を使ってます

    データを連携できるようにするので要件を教えてください OCI に Windows Server が載ってます SMB (Server Message Block) で連携したいです
  3. 要件整理 ◼ やりたいこと • OCI 上の Windows Server から S3

    に SMB 接続ができること • Windows Server から S3 のオブジェクトを読み書きできること 4 AWS OCI OCI Compute SMB(445)
  4. AWS Storage Gatewayを利用 ◼ AWS Storage Gateway とは • オンプレミス環境のデータとクラウドストレージの橋渡しをするサービス

    • 高い拡張性、データ転送時のSSL/TLS暗号化やロギングなどのセキュリティ機能 • 以下のタイプが利用可 • S3ファイルゲートウェイ :SMB/NFSプロトコルを使ったS3へのアクセスを提供 • テープゲートウェイ :物理テープの代替として仮想テープライブラリを提供 • ボリュームゲートウェイ :iSCSIベースのストレージボリュームを提供 • S3ファイルゲートウェイの料金 ① ゲートウェイのEC2 + EBS 利用料 ② ゲートウェイ利用料 :ゲートウェイからS3への書き込み 0.01 USD/GB(100 GB/アカウントまで無料) ③ S3データ転送量 :inは無料 ④ S3データ保存量 5 Storage Gateway S3 ② EC2 EBS ① ③ ④
  5. 検証してみた ◼ OCI の代わりに AWS を利用 ◼ S3 と EBS

    がファイル共有されており、EBS がアタッチされた EC2 に対して SMB アクセス ◼ アカウントB 側からは S3 に直接マウントしているように見える 6
  6. ゲートウェイセットアップ2 ◼ EC2インスタンスを起動 • インスタンスタイプ m5.xlarge 以上 • EBS は

    150 GiB 以上 • SMB の場合はセキュリティグループの インバウンドで TCP/445 を許可 8 セットアップ時だけ作業端末からの TCP/HTTP 許可が必要 これが無いとセットアップがエラーになる セットアップ後に TCP/HTTP のみ削除
  7. ファイル共有確認 ◼ Windows Server → S3 14 ◼ S3 →

    Windows Server リアルタイムに反映 ファイル共有作成時のTTLの 設定どおり、遅延して反映
  8. CloudWatch確認 ◼ 先ほどの「Windows Server → S3」のログ • ファイル作成と属性書き込みにより 「New Text

    Document.txt」 が作成される • その後ファイル名変更と属性書き込みで 「windows_to_s3.txt」 に変更される 15
  9. CloudWatchアラーム ◼ 以下のアラームが自動で作成される • CachePercentDirty :Storage Gateway から S3 へのアップロードできていない割合

    • FileSharesUnavailable :Storage Gateway で使用不可状態にあるファイル共有の数 • IoWaitPercent :Storage Gateway の I/O の割合 16
  10. 推奨監視項目 ◼ 以下のようなメトリクスを監視しておくとよい 17 メトリクス 概要 UserCpuPercent ゲートウェイのCPU利用率 MemUsedBytes MemTotalBytes

    ゲートウェイのメモリ利用量と合計量 RootDiskFreeBytes ゲートウェイのルートディスク空き容量数 NfsSessions ゲートウェイのアクティブなNFSセッションの数 SmbV1Sessions SmbV2Sessions SmbV3Sessions ゲートウェイのアクティブなSMBセッションの数 CachePercentUsed ゲートウェイのキャッシュストレージ利用率 FilesFailingUpload AWSへのアップロードに失敗したファイル数