Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AWS Storage Gatewayで始めるセキュアなデータ連携 / Secure data...
Search
Yuji Oshima
June 05, 2024
Technology
2
480
AWS Storage Gatewayで始めるセキュアなデータ連携 / Secure data linkage with AWS Storage Gateway
「Storage-JAWS #4 Storage LT祭り」で発表した資料
https://storage-jaws.connpass.com/event/319243/
Yuji Oshima
June 05, 2024
Tweet
Share
More Decks by Yuji Oshima
See All by Yuji Oshima
"TEAM"を導入したら最高のエンジニア"Team"を実現できた / Deploying "TEAM" and Building the Best Engineering "Team"
yuj1osm
1
170
Change Managerを活用して本番環境へのセキュアなGUIアクセスを統制する / Control Secure GUI Access to the Production Environment with Change Manager
yuj1osm
0
100
re:Invent 2024のアップデート予測の答え合わせとCloudWatchのアップデート振り返り / Check the Answers to re:Invent 2024 Update Predictions and Review CloudWatch Updates
yuj1osm
0
72
スタートアップで取り組んでいるAzureとMicrosoft 365のセキュリティ対策/How to Improve Azure and Microsoft 365 Security at Startup
yuj1osm
0
350
re:Invent をおうちで楽しんでみた ~CloudWatch のオブザーバビリティ機能がスゴい!/ Enjoyed AWS re:Invent from Home and CloudWatch Observability Feature is Amazing!
yuj1osm
0
180
Microsoft Azure全冠になってみた ~アレを使い倒した者が試験を制す!?~/Obtained all Microsoft Azure certifications Those who use "that" to the full will win the exam! ?
yuj1osm
2
220
Google Cloud 全冠になってみた ~AI時代を生き残るための自己研鑽 ~/Obtained all Google Cloud Certifications Self-Improvement to Survive in the AI Era
yuj1osm
1
140
生成AI時代のセキュリティはAWSでどう進化する? ~AWSセキュリティの3つのポイントからアップデートを予測する~ / How will Security Evolve on AWS in the Era of Generative AI and Predicting Updates from 3 Points of AWS Security
yuj1osm
0
150
AWS re:Inventを徹底的に楽しむためのTips / Tips for thoroughly enjoying AWS re:Invent
yuj1osm
1
1.2k
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIエージェント時代のエンジニアになろう #jawsug #jawsdays2025 / 20250301 Agentic AI Engineering
yoshidashingo
8
3.7k
Apache Iceberg Case Study in LY Corporation
lycorptech_jp
PRO
0
320
PHPで印刷所に入稿できる名札データを作る / Generating Print-Ready Name Tag Data with PHP
tomzoh
0
180
AIエージェント入門
minorun365
PRO
31
18k
Aurora PostgreSQLがCloudWatch Logsに 出力するログの課金を削減してみる #jawsdays2025
non97
1
200
JAWS FESTA 2024「バスロケ」GPS×サーバーレスの開発と運用の舞台裏/jawsfesta2024-bus-gps-serverless
ma2shita
3
160
ウォンテッドリーのデータパイプラインを支える ETL のための analytics, rds-exporter / analytics, rds-exporter for ETL to support Wantedly's data pipeline
unblee
0
130
LINEギフトにおけるバックエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
280
LINE NEWSにおけるバックエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
240
IoTシステム開発の複雑さを低減するための統合的アーキテクチャ
kentaro
1
110
Autonomous Database Serverless 技術詳細 / adb-s_technical_detail_jp
oracle4engineer
PRO
17
45k
ABWG2024採択者が語るエンジニアとしての自分自身の見つけ方〜発信して、つながって、世界を広げていく〜
maimyyym
1
170
Featured
See All Featured
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
14k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Designing on Purpose - Digital PM Summit 2013
jponch
117
7.1k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
298
20k
Side Projects
sachag
452
42k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
69
4.5k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
27
1.9k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
267
20k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
29
1k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
27
1.6k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.6k
Transcript
AWS Storage Gatewayで始めるセキュアなデータ連携 大島 悠司 Storage-JAWS #4 Storage LT祭り
自己紹介 ◼ 大島 悠司 (Yuji Oshima) • NRI / NRIセキュア
/ ニューリジェンセキュリティ • SREグループマネージャー • AWS Community Builders (Security & Identity) • 2023 Japan AWS Top Engineers (Security) • 2022-2023 Japan AWS All Certifications Engineers • 10大脅威選考会 • 情報処理技術者試験委員会・情報処理安全確保支援士試験委員会 • JAWU-UG横浜支部 ◼ 経歴 • デジタルフォレンジック、マルウェア解析、スレットインテリジェンス • SOC、基盤運用、インシデントレスポンス • サービス開発、基盤構築運用、研究開発 yuj1osm 2
背景 ◼ 運用中のサービスで利用している膨大なデータを、他サービスで処理するために連携する要件あり 3 うちは OCI (Oracle Cloud Infrastructure) を使ってます
データを連携できるようにするので要件を教えてください OCI に Windows Server が載ってます SMB (Server Message Block) で連携したいです
要件整理 ◼ やりたいこと • OCI 上の Windows Server から S3
に SMB 接続ができること • Windows Server から S3 のオブジェクトを読み書きできること 4 AWS OCI OCI Compute SMB(445)
AWS Storage Gatewayを利用 ◼ AWS Storage Gateway とは • オンプレミス環境のデータとクラウドストレージの橋渡しをするサービス
• 高い拡張性、データ転送時のSSL/TLS暗号化やロギングなどのセキュリティ機能 • 以下のタイプが利用可 • S3ファイルゲートウェイ :SMB/NFSプロトコルを使ったS3へのアクセスを提供 • テープゲートウェイ :物理テープの代替として仮想テープライブラリを提供 • ボリュームゲートウェイ :iSCSIベースのストレージボリュームを提供 • S3ファイルゲートウェイの料金 ① ゲートウェイのEC2 + EBS 利用料 ② ゲートウェイ利用料 :ゲートウェイからS3への書き込み 0.01 USD/GB(100 GB/アカウントまで無料) ③ S3データ転送量 :inは無料 ④ S3データ保存量 5 Storage Gateway S3 ② EC2 EBS ① ③ ④
検証してみた ◼ OCI の代わりに AWS を利用 ◼ S3 と EBS
がファイル共有されており、EBS がアタッチされた EC2 に対して SMB アクセス ◼ アカウントB 側からは S3 に直接マウントしているように見える 6
◼ ゲートウェイを新規作成する 7 ゲートウェイセットアップ1 S3ファイルゲートウェイを選択 EC2を起動する 以下の文章に細かな要件が 書いてあるのでよく読むこと
ゲートウェイセットアップ2 ◼ EC2インスタンスを起動 • インスタンスタイプ m5.xlarge 以上 • EBS は
150 GiB 以上 • SMB の場合はセキュリティグループの インバウンドで TCP/445 を許可 8 セットアップ時だけ作業端末からの TCP/HTTP 許可が必要 これが無いとセットアップがエラーになる セットアップ後に TCP/HTTP のみ削除
ゲートウェイセットアップ3 ◼ ゲートウェイに戻って作成を完了させる 9 成功するとこの画面に遷移し、 EBSがキャッシュとして認識される 失敗するとこの画面に遷移する セキュリティグループの設定ミスの可能性が高い 設定内容を確認し「次へ」を押下 OK
NG
ファイル共有セットアップ1 ◼ ファイル共有を新規作成する 10 エンドポイントのサービスがS3でない場合 エンドポイントのインバウンドで TCP/443を許可してない場合 共有するS3バケットを指定
ファイル共有セットアップ2 ◼ SMBアクセスやキャッシュのTTLを設定 11 S3からはリアルタイム同期されない SMBのパスワードを設定
ファイル共有セットアップ3 ◼ ファイル共有作成後にSMBアクセスのためのコマンドを控えておく 12 net use Z: ¥¥<test-storagegw-eip>¥test-storagegw-bucket /user:sgw-XXXXXXXX¥smbguest SMBアクセスのためのコマンド
ドライブマウント確認 ◼ Windows Server から先ほど控えたコマンドを実行する 13 ファイル共有作成時に設定したパスワード入力 成功すると、「The command completed
successfully.」 と表示される エクスプローラーを見ると、ZドライブにS3がマウントされている
ファイル共有確認 ◼ Windows Server → S3 14 ◼ S3 →
Windows Server リアルタイムに反映 ファイル共有作成時のTTLの 設定どおり、遅延して反映
CloudWatch確認 ◼ 先ほどの「Windows Server → S3」のログ • ファイル作成と属性書き込みにより 「New Text
Document.txt」 が作成される • その後ファイル名変更と属性書き込みで 「windows_to_s3.txt」 に変更される 15
CloudWatchアラーム ◼ 以下のアラームが自動で作成される • CachePercentDirty :Storage Gateway から S3 へのアップロードできていない割合
• FileSharesUnavailable :Storage Gateway で使用不可状態にあるファイル共有の数 • IoWaitPercent :Storage Gateway の I/O の割合 16
推奨監視項目 ◼ 以下のようなメトリクスを監視しておくとよい 17 メトリクス 概要 UserCpuPercent ゲートウェイのCPU利用率 MemUsedBytes MemTotalBytes
ゲートウェイのメモリ利用量と合計量 RootDiskFreeBytes ゲートウェイのルートディスク空き容量数 NfsSessions ゲートウェイのアクティブなNFSセッションの数 SmbV1Sessions SmbV2Sessions SmbV3Sessions ゲートウェイのアクティブなSMBセッションの数 CachePercentUsed ゲートウェイのキャッシュストレージ利用率 FilesFailingUpload AWSへのアップロードに失敗したファイル数
まとめ Storage Gatewayを活用するメリット ◼ オンプレミスとのハイブリッドクラウドや他クラウドとのマルチクラウドなストレージを構築 ◼ データをシームレスに連携 ◼ 暗号化やロギングの機能によりセキュリティとコンプライアンスを確保 ◼
要件に応じて様々なゲートウェイタイプに対応 18