Management3.0 Japan Conferenceの登壇資料
© Akatsuki Inc. 1アカツキにおける チーム経営の取り組み Management 3.0 Japan Conference 2020.09.12株式会社アカツキ 湯前 慶大
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© Akatsuki Inc. 2株式会社アカツキ Executive Leadership Team Chief of Staff, Games / VP of Egineering 湯前 慶大(ゆのまえ よしひろ)
© Akatsuki Inc.ゲーム事業本部ゲーム職能本部湯前各ゲーム事業部企画デザイナーエンジニアマーケQA未来の事業戦略・事業ポートフォリオ作成ゲーム事業全体の統括プロジェクトの開始・停止判断ゲーム事業組織戦略・組織課題発見/解決事業と職能の結節点事業戦略・事業PFに沿った人事戦略の策定全職能の横のつながりサポート職能横断コミュニケーションサポートCEO
© Akatsuki Inc.2010年6月 創業 2016年3月 マザーズ上場 2017年9月 東証一部上場 今年は10周年を迎え、 どんな1年になるのか
© Akatsuki Inc.COVID-19も 勿論大きなニュースですが・・・
© Akatsuki Inc.2020.03.27 突然の発表
© Akatsuki Inc.
© Akatsuki Inc.代表取締役の交代 ↓ 経営体制の一新
© Akatsuki Inc.???
© Akatsuki Inc.Agenda ● Executive Leadership Team(ELT)の発足の経緯 ● 新体制の課題 ● どう対応しているのか
© Akatsuki Inc.2020年 年明け 不穏な予定が・・・
© Akatsuki Inc.Feel?? 7時間?? なぜ僕が??
© Akatsuki Inc.おれさ、代表取締役を 降りようと思うんだよね
© Akatsuki Inc.ΩΩΩ < な、なんだってー!
© Akatsuki Inc.でも、そこから先、会社をどうするかまだ何も決められてないんだよね。 ここにいるメンバーに経営を任せたいと思ってはいる。 だから、みんなでどうすれば良いか話したい
© Akatsuki Inc.▼話し合ったこと ・これまでのアカツキの歩み ・アカツキの強み ・何にフォーカスするのか ・どういう組織にしたいのか ・どういう体制で運営するのか …(延べ500時間以上議論しました)
© Akatsuki Inc.新体制で大事にしたいこと ● フォーカス領域に執行責任がある人を中心に経営したい ● 市場も領域も不確実性が高いのである程度柔軟な形にしたい
© Akatsuki Inc.これまでの体制(取締役4人)
© Akatsuki Inc.ピラミッド的になるのは嫌だ 取締役会 代表取締役 取締役 取締役 社外取 社外取 執行役
© Akatsuki Inc.みんな取締役は柔軟性に欠ける
© Akatsuki Inc.これらを良い感じにした 体制は無いものか・・・
© Akatsuki Inc.ヒントはDisneyにあった https://thewaltdisneycompany.com/about/
© Akatsuki Inc.一般的な会社 Disney 代表取締役 取締役 取締役 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 代表取締役 取締役 取締役 執行責任を持つ人を打ち出す
© Akatsuki Inc.https://aktsk.jp/company/executive/Webサイト上ではELT→取締役の順に
© Akatsuki Inc.関係性としては横並びに
© Akatsuki Inc.Chief Executive Officer(CEO)香田 哲朗Head of Games戸塚 佑貴Head of Global GameExpansion小川 智也Chief IP Producer山口 修平Head of IP Business野澤 智信Head of Global IPExpansion河村 悠生Chief Technology Officer &Chief Information Security Officer(CTO & CISO)田中 勇輔Chief of Staff, Games湯前 慶大Chief Strategy Officer (CSO)清水 一成Chief Financial Officer (CFO)米島 慶一Chief Human Relations Officer(CHRO)法田 貴之Executive Leadership Team結成
© Akatsuki Inc.事業部 分科会事業部 分科会 事業部 分科会ELT 全体会取締役会予算承認 フィードバック/コーチング 専門性 経営
© Akatsuki Inc.事業部 分科会事業部 分科会 事業部 分科会ELT 全体会取締役会取締役と一部ELTメンバーが行き来
© Akatsuki Inc.事業部 分科会事業部 分科会 事業部 分科会ELT 全体会取締役会ELTメンバーが 行き来
© Akatsuki Inc.ELT全体会の議論事項 ● COVID-19への対応方針 ● 新規プロダクトの予算承認 ● 投資領域の予算承認 ● 既存事業部の方針検討 ● 10年のふりかえり etc...
© Akatsuki Inc.▼発生した課題 1. 分科会の権限不明瞭 2. 承認スピード vs 質 3. 情報の非対称性
© Akatsuki Inc.事業部 分科会事業部 分科会 事業部 分科会ELT 全体会1. 分科会でどこまで決めて いいんだっけ?? → ELTメンバーの判断に迷い が出たり、代取に都度確認が
© Akatsuki Inc. https://management30.com/practice/delegation-poker/
© Akatsuki Inc.● 代表取締役と各ELTメンバー間のDelegation Boardを作成 CEOとCSO間のDelegation Boardを作った後の喜びの声 権限委譲先
© Akatsuki Inc.余談: Delegation Board/Pokerはアカツキ 社内に浸透している ● ELT内 ● 投資部門内 ● CTO/VPoE/EM ● プロダクトチーム内 ● 人事部門内 ● アカツキ - 取引先間 etc... Slack検索結果 プライベートチャンネルはわからないので、この数倍はあると予想
© Akatsuki Inc.事業部 分科会事業部 分科会 事業部 分科会ELT 全体会2. ELTの承認がなかなか通らない
© Akatsuki Inc.起こっていた問題 ● 新規プロダクトの審議の場 ● ELTが様々な立場・観点で意見を言い、抜け漏れを指摘する ● 承認 or 否認のどちらかで、否認が一人でもいたらNG ● 質を高めるためのコミュニケーションが、スピード感を失う結果に
© Akatsuki Inc.スピードなのか 質なのか ● 全員が同じ専門性がない/同じコンテキストを共有していない ● 多数決なのか、全会一致なのか ● 隔週開催のELT全体会に承認がアラインメント ● これまで検討しきれていなかったところのツッコミ
© Akatsuki Inc.スピードなのか 質なのか ● 全員が同じ専門性がない/同じコンテキストを共有していない ● 多数決なのか、全会一致なのか ● 隔週開催のELT全体会に承認がアラインメント ● これまで検討しきれていなかったところのツッコミ ! 継続議論中
© Akatsuki Inc.承認と否認で はっきりさせること、させないこと ● どちらであるかの意見の表明は大事にしたい ● 否認はメッセージが強すぎる。少しでも非があると否認される場である、と捉えられる
© Akatsuki Inc.社として成し遂げたい方向 ELTは良くなるために フィードバックしたい
© Akatsuki Inc.適切な制約・ルールは あり方や文化を形成する ● ノールールは一点の深堀りには有効だが、抜けもれない検討には不向き ● 前向きな議論を促進するような制約・ルールを作れないか?
© Akatsuki Inc.審議用フォーマットを作成
© Akatsuki Inc.承認/否認に間の状態を設ける 意思決定承認承認+アドバイス見送り(要再提案)否認
© Akatsuki Inc.3. ELTに情報集まりすぎ問題 → 情報の非対称性 事業部 分科会事業部 分科会 事業部 分科会ELT 全体会取締役会
© Akatsuki Inc.意思決定は地続き ● 単発の意思決定はない ○ 過去の議論の結果が現在の意思決定に影響する ● 結果だけの共有は納得感がない ○ 一行の裏には膨大な検討時間
© Akatsuki Inc.全体会の議事録を社員向けに公開 ● ELT全体会の後、数日内に公開 ○ ELT全員が公開に前向き ● 一部非公開 ○ 個人情報を含む議論、他社への影響が懸念される議論、口頭での丁寧な説明が必要な議論
© Akatsuki Inc.毎日、少しずつ変化・改善
© Akatsuki Inc.Lean Change Managementのオンライン研修を受け、組織が息をするように変化し続けていないと、些細なことも大きな変化になってしまうことを痛感 組織の方針: 変化し続けることが是
© Akatsuki Inc.ご清聴ありがとうございました