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20250516_GitHub Copilot エージェントモードの概説

20250516_GitHub Copilot エージェントモードの概説

GitHub Copilotの最新エージェントモードについての概説です。
AIエージェントの進化やVS Codeでのエージェントモード、MCPサーバーサポートの仕組みを解説し、コードレビュー機能や複数モデルの活用、新しい課金モデルまでを包括的に紹介。

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yutakaosada

May 16, 2025
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  1. Agenda • エージェンティックAIの未来 • AIエージェントの変遷 • 2025年4月リリースサマリ • GitHub Copilotの進化

    • VS Codeでのエージェントモード • VS CodeのMCPサーバーサポート • デモ • コードレビュー • マルチモデル • 新しい課金モデル DO WHAT MATTERS 2
  2. Yutaka Osada (長田 豊) • DevOps Engineer @Avanade Japan •

    業務 • Azureコンポーネントを活用したサー ビス構築 • 技術検証、パフォーマンスチューニン グを得意とし、T-SQLが好き。 • 技術スタック • C#, .NET, Azure(PaaS), Azure DevOps, GitHub • Please follow me DO WHAT MATTERS 3 https://github.com/yutaka-art
  3. AIエージェントの変遷 DO WHAT MATTERS 5 Phase01 • Single-model (使えるモデルは一つのモデル) •

    Conversational coding(使い方として対話型コーディングスタイル) • AI-infused(AIを既存の機能の中に入れ込む) Phase02 • Multi-model(使えるモデルは複数のモデル) • AI agents(自律的にタスクをこなす) • AI-native(既存のありものにAIを入れ込むのではなく、もともとAIがネイティブでサポートされる)
  4. GitHub Copilotの進化 ペアプログラマからピアプログラマへ DO WHAT MATTERS 7 ペア(Pair)プログラミング ピア(Peer)プログラミング コード補完

    コンテキストに基づいて次のコード行を予測 し、提案 自律型エージェント SWEエージェントは最小限の監督下で開発タスク全体を 実行し、ピアプログラマーとして機能(Project Padawan で実現しようとするもの) 受動的なアシスタント ユーザのインプットを待ってから提案 開発をリードするのではなくフォローする 能動的に問題を解決 依頼される前に、問題を特定し、解決策を提案し、VS Codeのエージェントモードを通じて修正を実施 コード行や行間に焦点 プロジェクトの幅広い背景や建設的な考慮事 項についての理解が乏しい プロジェクトレベルで理解 システム全体のアーキテクチャ、モジュール間の相互作用、 長期的な開発戦略を理解 開発者が主導する 人間が開発プロセスの主要な意思決定者であ り推進者 タスクの自動化 定型的なコーディング作業を完全に自動化することで、開 発者はハイレベルな設計やビジネスロジックの決定に集中 することが可能
  5. GitHub Copilot Chat エージェントモード DO WHAT MATTERS 10 エージェントモードとは コマンドや外部ツールの利用を提案・実行し、

    その結果を元に自律的に作業を繰り返し、 エラーがあれば診断・修復する • コードベースの検索 • 関連ファイルを特定して読み込む • コマンドの実行(人間による確認を要する) • エラーからの修復 • 複数のファイルに編集を適用 エージェントモードは、VS Code1.99か ら正式公開機能として利用可能。プレリ リースライセンス条項ではなくGitHub条 項の対象となる。
  6. モデルコンテキストプロトコル(MCP) VS Codeパブリックプレビュー DO WHAT MATTERS 12 MCPとは? いわゆるAIのための”USB-C”ポートと言われるもの で、ここではサードパーティツールとGitHub

    Copilotを連携させるコネクタ 利点 • 機能を拡張できる 他のビジネスツール(Figma、Salesforce、Slackな ど)をそれぞれカスタム統合することなく、GitHub Copilotから直接制御することができる • ワークフロー統合 GitHub Copilotは、GitHub、Jira、テストツールな どをつなぐハブになれる • 標準プロトコル MCP標準をサポートするあらゆるツールで動作 GitHub Copilot MCP (モデルコンテキストプロトコル) Slack JIRA ファイル システム GitHub API 各ツールのAPI
  7. コードレビュー、GA DO WHAT MATTERS 15 GitHub Copilot コードレビュー • 人間のレビュワーが目にする前に、ワークフローでAI

    を活用したフィードバックを直接提供 • 一般的なミスを自動的に検出、コーディング標準を適 用し、改善点を提案することで、開発者はより戦略的 で価値の高い作業に集中 • ルーチン作業としてのフィードバックをこなし、レ ビュープロセスで発生する摩擦を軽減 • C#,Go,Java,JavaScript,Markdown,Python,Ruby,Typ eScriptをサポート • パブリックプレビュー:C,C++,Kotlin,Swiftサポー ト
  8. 利用可能なモデルの更新、GA&プレビュー DO WHAT MATTERS 17 プレミアムモデル GA/プレビュー Anthropic Claude 3.5

    Sonnet GA Anthropic Claude 3.7 Sonnet 〃 Anthropic Claude 3.7 Sonnet Thinking 〃 Google Gemini 2.0 Flash 〃 Google Gemini 2.5 Flash 〃 Google Gemini 2.0 Pro プレビュー OpenAI GPT-4.5 プレビュー(Pro+,Enterpriseのみ) OpenAI GPT-4.1 プレビュー OpenAI o1 〃 OpenAI o3 プレビュー(Pro+,Enterpriseのみ) OpenAI o3-mini GA OpenAI o4-mini プレビュー
  9. ユースケース毎のモデルの利用 DO WHAT MATTERS 18 コストとパフォー マンスのバランス 基本的なタスクを 迅速かつ低コスト で

    深い推論や複雑な コーディングの課 題 マルチモーダル入 力とリアルタイム パフォーマンス Claude 3.5 Sonnet Google Gemini 2.0 Flash OpenAI GPT-4o OpenAI GPT-4.1(プレビュー) OpenAI GPT-4.5(プレビュー) OpenAI o1(プレビュー) OpenAI o3-mini
  10. プレミアムモデル/プレミアムリクエストの仕組み DO WHAT MATTERS 21 ユーザからのリクエスト (GitHub Copilot Chatで質問) ベースモデル

    (無制限に利用可 – GPT-4o) プレミアムモデル (割り当てられた量から消費) または より複雑なタスク=より多くの利用 エージェントリクエスト (例:IDEのエージェントモード)
  11. プレミアムリクエストの対象 DO WHAT MATTERS 22 機能 無料プラン(Free) 有料プラン (Pro,Pro+,Business,Enterprise) チャット

    ベースモデルでもカウント • ベースモデル利用はカウント対象外 • プレミアムモデル利用でカウント エージェントモード ベースモデルでもカウント • ベースモデル利用はカウント対象外 • プレミアムモデル利用でカウント コードレビュー 利用不可 1レビュー=1カウント GitHub Copilot Extensions ベースモデルでもカウント • ベースモデル利用はカウント対象外 • プレミアムモデル利用でカウント
  12. モデルごとの倍数(乗数) DO WHAT MATTERS 23 モデル Premiumリクエスト ベースモデル(GPT-4o) 0(有料ユーザ)、1(Copilot Free)

    Claude 3.5 Sonnet 1 Claude 3.7 Sonnet 1 Claude 3.5 Sonnet Thinking 1.25 Gemini 2.0 Flash 0.25 Gemini 2.5 Pro 1 GPT-4.5 50 GPT-4.1 1 GPT-4o 0(有料ユーザ)、1(Copilot Free) o1 10 o3-mini 0.33 プレミアムリクエスト使用例 • GPT-4.5(50倍の乗数)を使ってGitHub Copilot Chatで1つの質問をした場合、その対話は50プレ ミアムリクエストとしてカウントされる • GitHub Copilot Freeを使っている場合は、ベー スモデル利用でも、それぞれ1プレミアムリクエ ストが使われる • 有料プランをつかっている場合、ベースモデルの 使用は毎月のプレミアムリクエスト許容量にはカ ウントされない 追加の使用への課金 • 追加の使用量を有効にしている場合、含まれてい る月単位の量を超えるプレミアムリクエストには、 それぞれ $0.04 USDが課金される 出典:プレミアムリクエストについて - https://docs.github.com/ja/enterprise-cloud@latest/copilot/managing-copilot/monitoring-usage-and-entitlements/about- premium-requests
  13. プラン比較 – プレミアムアクセスの割り当て DO WHAT MATTERS 24 Free Pro Pro+

    Business Enterprise 料金(月額) 0$ $10 $39 $19 $39 プレミアムアクセス (月・ユーザごと) 50 300 1,500 300 1,000