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技術広報の役割を定義してみた 2022年春

技術広報の役割を定義してみた 2022年春

下記のDevRel Meetup in Tokyo #74で話したスライドです。
https://devrel.connpass.com/event/245173/

会社の技術発信を支える「技術広報」という職種はやることが多岐にわたるので、「結局何する人なの?」と、自分の中でもよく分からなくなることがあります。

なので、2022年春時点での自分の中での技術広報の役割を定義をしてみました。
その定義とともに、メルカリを例として技術広報が具体的にどんなことをしているかを紹介します。

Googleスライドはこちら(SpeakerDeckからだと資料中のリンク飛べないので、リンク先見たい場合はこちらからチェックしてください)
https://docs.google.com/presentation/d/1ljmyYXQkVVBHw0anem3da-dx7lWYXLb90NGMIKCtriQ/edit#slide=id.p

afroscript

May 11, 2022
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Transcript

  1. Who am I ?? ▪Name :  木下 雄策(33歳・from 福岡)   @afroscript10

    ▪Career :  九州大学大学院で宇宙の研究  2013.04 ~ Leverages: Levtech(営業) -> teratail (DevRel->事業部長)  2019.03 ~ メルカリ: Engineering Office (Internal Engagement / DevPR) ▪Work :  日本発のグローバルテックカンパニーをつくる!    → MercariのEngineering Office ▪Others :  ・Swift愛好会の運営 (その他いろんなコミュニティの勉強会やってました )  ・Gs' ACADEMY2期生  ・スノボとバスケと宇宙と Three.jsが好き  ・2歳娘のパパ
  2. 技術ブランディングの全体像 Facts 発 信 External Engineers Internal Engineers Output on

    Work additional Output Company Mission (存在意義) Product開発 への取組み/成果 - XXX - XXX 組織づくり への取組み/成果 - XXX - XXX コミュニティ貢献への取組み /成果 - XXX - XXX Missionの先に具体的にどんな世界を描いているか? Vision実 現への取 り組み よい口コミ メディア (取材等) CSR as a tech company Engineerコミュニティへの貢献・還元 啓蒙・浸透 (発信) How?? - Blog - 登壇 - ペーパー - Youtube - Conference - etc... X社のエンジニア組織は ••なイメージで、 いい感じのとこだな〜 Vision Product Vision (どのようなプロダクト /サー ビスを目指すのか?) 組織Vision (どのような組織を目指すの か?)
  3. 技術発信の効果 組織の技術ブランディング (知名度->好感度->独自メージの 確立) 採用ブランディング (転職候補に入る率up) タレントプールの増加 採用数増加 エンジニアのスキルアップ /個人ブ

    ランディング エンジニア組織のレベルアップ 技術発信 採用効率の向上 (スカウト効率や内定承諾率増 / ミ スマッチ減) エンジニアコミュニティへの還元 リファラル増 社内エンゲージメント向上 よりよいProduct は長期的/間接的な効果 は短期的/直接的な効果
  4. メルカリ初代CTO  の社内文書 おそらくメルカリ初期から当時のCTOの継続的な啓蒙活動があったっぽい(過去のドキュ メントやSlackなどを見る限り) 2016年に書かれた社内向け「CTO通信」に以下のようなことが明記されている - そもそもエンジニアブログは、書くことそのものが目的である、と言っても過言では無い - アウトプットは正義 -

    副次的効果はたくさんある (技術ブランディング / 社内ブランディング / 思考整理や学習フィードバック効 果) - 勉強会やカンファレンスでの発表、エンジニアブログに記事を書いていくエンジニアは明確に 評価しま す。 - "アウトプットする人にはインプットする機会を与える "
  5. 現在も「技術広報の方向性について」という社内文書を作成 して社内公開している 以下のようなことが書いてある - - エンジニア組織の発信において大切にしていること - 1. メルカリ、メルペイのエンジニアは新しい技術への挑戦を通じ「お客さまの課題をテクノロジーで解決 し、新しい価値を提供する」ことを第一に目指す

    - 2. 『技術の発信が産業への還元』サイクルを通じエンジニア業界の技術発展への貢献を目指す - 3. 変化する新しいエンジニア組織を目指す - 発信を通じて副次的に目指していきたい姿 - 1. 外部のエンジニアに「メルカリやメルペイで働きたい」と思ってもらえる状態 - 2. メルカリ、メルペイのエンジニア組織=技術力が高いという認知 - 3.個 人の思考整理による技術力の向上 - メルカリエンジニア組織の発信をする際に大切にしている価値観・姿勢 etc…
  6. ブログのレビュー - レビューする人: 書き手のチームメンバー + 技術広報 + 有志 - 必要に応じて、PR

    / IP / Securityのチェックもいれる - 技術広報が見ているポイント - おもに構成 - 読みやすい構成になっているか?テクニカルライティングの観点からレビュー - 「てにをは」や誤字脱字などの基本的なところももちろん見る - が、細かく修正しすぎない。書き手の文調を大事にする
  7. ブログのレビュー - レビューする人: 書き手のチームメンバー + 技術広報 + 有志 - 必要に応じて、PR

    / IP / Securityのチェックもいれる - 技術広報が見ているポイント - おもに構成 - 読みやすい構成になっているか?テクニカルライティングの観点からレビュー - 「てにをは」や誤字脱字などの基本的なところももちろん見る - が、細かく修正しすぎない。書き手の文調を大事にする → ブログのレビューは単に記事のクオリティを担保するだけでなく、社内外イベントや Gears(後述のYoutubeチャ ンネル)のネタ収集にもなる。 組織規模がわりと大きいので、おもしろいネタはあの手この手で発信していき、 社内外に知ってもらう。
  8. Blogイベントを開催する 技術広報が主導で行っているもの - Mercari Advent Calendar - Merpay Tech Openness

    Month チーム主導で行ったもの(最近行われ始めた) - Blog Series of Introduction of Developer Productivity Engineering at Mercari - Security Tech Blog Series: Spring Cleaning for Security * 記事書くことは通常業務の中だとついつい後回しになりがち イベントごとにするととみんなしっかり記事書いてくれる * EMの協力を仰ぐの大事。この規模なると、DevPRの個人パワープレーで動かすのに は限界ある。
  9. 記事作成 インタビュー記事 - 例: メルカリCTO / VP / Directorsがふりかえる2021年 イベントの記事化

    - 例: 【書き起こし】プロダクト開発体制を一挙公開 – メルカリプロダクト開発体制本音 トーク 翻訳記事の作成
  10. まとめ - 技術広報 = 技術ブランディングする人 = 技術発信が継続的に行われるためにあ れこれする人 - 技術発信の効果はいろいろある

    (技術ブランディングだけじゃない) - 技術ブランディングのために技術発信するのはちょっと違う - 技術ブランディングは長期戦。 継続的な技術発信が必要。 - 技術広報の取り組みは主に4種類 - 0. 発信する文化づくり - 1. 発信しやすい環境づくり - 2. 発信する場所をつくる - 3. 自ら発信する - KPI - 数値はない - 「継続する仕組みをつくる」が基本的な目標