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Hyperdrive試してみた🛸

AijiUejima
October 06, 2023

 Hyperdrive試してみた🛸

Cloudflare Meetup Nagoya 第3回にて発表した資料です。
https://cfm-cts.connpass.com/event/294096/

AijiUejima

October 06, 2023
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Transcript

  1. © 2023 Ateam Inc. ⾃⼰紹介 Who am I ? Name:

    Aiji Uejima X(旧Twitter): aiji42_dev Github: aiji42 株式会社エイチームライフデザイン技術開発室所属 リードエンジニア 最近興味があるのはエッジランタイム。 毎⽇プライベートでGithubに草⽣やしながら頑張ってます! 2
  2. © 2023 Ateam Inc. 🚧 注意 3 本⽇発表する内容は 2023-10-06 時点の情報です。

    現在の Hyperdrive のステータスはオープンベータです。 よって、仕様が変更される可能性があります。
  3. © 2023 Ateam Inc. WorkerからTCPでDBと接続する上での課題 7 ACK SYN-ACK SYN ClientHello

    ServerHello Certificate ServerHelloDone ClientKeyExchange ChangeCipherSpec Finished ChangeCipherSpec Finished ‧ ‧ ‧ 先述のブログによれば、WorkerとDBのコネ クション確⽴において TCP + TLS + 認証のた めに最低7往復の通信が⾛る(らしい) ※TCPで1往復、TLSで2往復、残りの4往復は具体的に何な のかわからない(詳しい⼈教えて下さい) 例えば北⽶(オレゴン)にDBがあり、名古屋から 接続すると最寄り(東京or⼤阪)のWorkerが割り 当てられる。 東京‧オレゴン間で1往復に100~300msかかる とすると、コネクションの確⽴に1~2sは要する Workerが⽴ち上がるたびにこのオーバヘッドが 必要になる SQL Query SQL Execute Result + 4? (Auth)
  4. © 2023 Ateam Inc. Hyperdriveの⽤意 12 wrangler hyperdrive create <name>

    --connection-string="postgres://…" `wrangler hyperdrive create`コマンドで任意のDBをHyperdriveに登録 Webのコンソールからは登録‧確認等はできない Postgresのみ対応(MySQLは年内に対応されるとのこと) 登録後は `wrangler hyperdrive list` で確認できる
  5. © 2023 Ateam Inc. 計測を開始 15 データベースは Neon オハイオリージョン 1リクエスト中で同⼀のSELECTを複数回実⾏し、クエリが解決される時間を計測

    計測ケース 1. HyperdriveなしTCP接続 2. Hyperdriveあり+クエリキャッシュなし 3. Hyperdriveあり+クエリキャッシュあり
  6. © 2023 Ateam Inc. 実測から⾒えてきたHyperdrive利⽤の勘所 21 - 1,2回しかクエリを発⾏しないのであればHyperdriveを利⽤した⽅が速い - 初回コネクションオーバヘッドの低減効果が⼤きい

    - クエリを直列に複数回発⾏するケースでは逆転する可能性がある - Hyperdriveを経由する分のレイテンシが発⽣するため - コネクション確⽴のオーバヘッド vs 各クエリのレイテンシ累計 - クエリキャッシュの効果は絶⼤ - 何をキーにキャッシュしているのか、TTLや破棄される条件などは、情報が明 かされていないので注意が必要 - `$ wrangler hyperdrive update`でQCはオフにできる(デフォルトはオン)
  7. © 2023 Ateam Inc. 国内で完結する構成で再計測してみる 23 データベースは Supabase バージニアリージョンと東京リージョンを⽤意 (Neonはアジアはシンガポールにしかリージョンがないので、⽐較しやすいようにSupabaseに変更)

    1リクエスト中で同⼀のSELECTを複数回実⾏し、クエリが解決される時間を計測 計測ケース 1. HyperdriveなしTCP接続 2. Hyperdriveあり+クエリキャッシュなし (クエリキャッシュありは省略)
  8. © 2023 Ateam Inc. 改めて利⽤における勘所 28 - DBのロケーションに関わらず、とりあえずHyperdriveは利⽤すると良さそう - 初期コネクションオーバヘッドの低減のため

    - 各クエリに上乗せされるレイテンシは近距離であれば数ms - 遠距離であっても、1クエリで解決させるとか、Promiseで⾮同期に処理させる など、⼯夫次第でこのレイテンシは改善できる - クエリキャッシュは効果が期待できるが、キャッシュの仕様が明かされていないの で、事故を避けるため⼀旦オフで良いと思う ※あくまで⾃⾝のユースケースで評価した個⼈的⾒解です
  9. © 2023 Ateam Inc. 改めて利⽤における勘所(再掲) 35 - DBのロケーションに関わらず、とりあえずHyperdriveは利⽤すると良さそう - 初期コネクションオーバヘッドの低減のため

    - 各クエリに上乗せされるレイテンシは近距離であれば数ms(誤差程度) - 遠距離であっても、1クエリで解決させるとか、Promiseで⾮同期に処理させる など、⼯夫次第でこのレイテンシは改善できる - コネクションプールとしての利⽤もあり(DB側に機能がないなら) - 無料だし - クエリキャッシュは効果が期待できるが、キャッシュの仕様が明かされていないの で、事故を避けるため⼀旦オフで良いと思う - こちらは将来的に有料化予定 ※あくまで⾃⾝のユースケースで評価した個⼈的⾒解です