Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Workers Browser Rendering API について
Search
AijiUejima
August 04, 2023
Technology
0
550
Workers Browser Rendering API について
Dive to Workers Browser Rendering API
Workersでスクショを撮ってみる📸
Cloudflare Meetup Nagoya #2 の発表資料です。
AijiUejima
August 04, 2023
Tweet
Share
More Decks by AijiUejima
See All by AijiUejima
エッジはフロントエンドなのか? バックエンドなのか? について考えてみる
aiji42
7
5.5k
Cloudflare Workersで構築する非同期ジョブシステム
aiji42
7
2.3k
VRTツールのダークホース Lost Pixelを紹介したい
aiji42
5
2.9k
オリジンサーバに手を付けないパーフォマンス改善
aiji42
5
1.6k
Cloudflare Fonts試してみた🔤
aiji42
2
780
Hyperdrive試してみた🛸
aiji42
3
1.4k
VercelとNext.jsの機能を最大限に活用したA/Bテスト手法
aiji42
6
1.6k
Cloudflare WorkersとKVで キャッシュを非同期に更新する | Cloudflare Meetup Nagoya
aiji42
1
930
ビギナー向け エッジランタイムのすすめ | エッジランタイムを意識した開発をはじめよう
aiji42
15
6k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Amazon DevOps Guru のベースラインを整備して1ヶ月ほど運用してみた #jawsug_asa / Amazon DevOps Guru trial
masahirokawahara
3
190
ソフトウェアは捨てやすく作ろう/Let's make software easy to discard
sanogemaru
10
6.2k
Spring for GraphQLって実際どうなの?〜小規模スタートアップの事例紹介〜
kogayushi
0
130
やさしいClaude Code入門
minorun365
PRO
40
31k
Web Intelligence and Visual Media Analytics
weblyzard
PRO
1
6k
TechBull Membersの開発進捗どうですか!?
rvirus0817
0
490
Contract One Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
0
6.2k
障害を回避するHttpClient再入門 / Avoiding Failures HttpClient Reintroduction
uskey512
1
400
プロジェクトマネージャーに最後まで残るたった一つの仕事は交渉
ichimichi
1
160
Oracle Cloud Infrastructure IaaS 新機能アップデート 2025/03 - 2025/05
oracle4engineer
PRO
0
110
会社紹介資料 / Sansan Company Profile
sansan33
PRO
6
370k
AWS Lambdaでサーバレス設計を学ぼう_ベンダーロックインの懸念を超えて-サーバレスの真価を探る
fukuchiiinu
4
420
Featured
See All Featured
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
52
7.6k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
42
7.5k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
81
5.3k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
205
24k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
46
14k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
357
30k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
172
14k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
Transcript
© 2023 Ateam Inc. Dive to Workers Browser Rendering API
Workersでスクショを撮ってみる📸 Cloudflare Meetup Nagoya #2
© 2023 Ateam Inc. ⾃⼰紹介 Who am I ? Name:
Aiji Uejima X(Twitter): aiji42_dev Github: aiji42 株式会社エイチームライフデザイン技術開発室所属 リードエンジニア 最近興味があるのはエッジランタイム。 毎⽇プライベートでGithubに草⽣やしながら頑張ってます! 2
© 2023 Ateam Inc. 3 🚧 注意 本⽇発表する内容は 2023-08-03 時点の情報です。
現在の Workers Browser Rendering API のステータスはベータです。 よって、仕様が変更される可能性があります。
© 2023 Ateam Inc. Cloudflare Workers でブラウザインスタンスが使えるの知ってましたか? 4 https://blog.cloudflare.com/introducing-workers-browser-rendering-api/ 昨年11⽉にCloudflareのブログで発表されました。
© 2023 Ateam Inc. 「Autome an isolated browser instance with
just a few lines of code」に書かれている内容 5 • 内部では Puppeteer を動かしている • Browser API Worker が提供され、Worker から WS で接続してレンダリングを⾏い、 その結果を Worker で処理できる • スクリーンショットやスクレイピング、パフォーマンス‧E2Eテストなどを想定 (Puppeteerの利⽤⽤途とほぼ同じ)
© 2023 Ateam Inc. 現在オープンベータになっています 6 https://blog.cloudflare.com/browser-rendering-open-beta/ 今年の5⽉にオープンベータになりました🎉 Waiting Listに登録し、順番待ちを通過すれば誰でも使⽤可能になります。
© 2023 Ateam Inc. Waiting List 通過したので早速使ってみた 7 https://puppeteer.aiji422990.workers.dev/
© 2023 Ateam Inc. 8 こんな感じのコードでスクリーンショットの 画像データをレスポンスとして返却できる 詳しい解説は公式ドキュメントへ https://developers.cloudflare.com/browser-rendering/get-started/s creenshots/
© 2023 Ateam Inc. 制限 (オープンベータ期間中) 9 • 1分あたり2つのブラウザインスタンスしか利⽤できない ◦
連続して処理するとToo Many Requestsでエラーになる • 1アカウントごとにブラウザインスタンスは2つのみ • 60秒間コマンドを取得しないと強制終了 ◦ browser.close() コマンドで解放してあげるか、WebSocketを切ってあげない と1分間インスタンスを掴み続けてしまう
© 2023 Ateam Inc. 試しに動かそうと思っても⼀筋縄ではいかない 10 • 少し古いドキュメントに書かれている設定では動かない ◦ ネット上に新旧⼊り混じっているので混乱する
• @cloudflare/puppeteer ライブラリ(v0.0.4)にバグがありスクショが撮れない ◦ GithubにIssueはあるが解決策は書かれていない ◦ Discordを覗いたらワークアラウンドな解決策が書かれていた 解決策やその他注意点等はAPPENDIXに残しておきます
© 2023 Ateam Inc. Waiting List待機中に試してみたい⼈へ 11 Q. ちなみに、Waiting Listに登録して通過を待たないと試せない?🤔
A. YES ローカルでの開発でも、リモートにあるブラウザインスタンスに接続が必要 そのインスタンスがWaiting Listを突破しないと利⽤できない せっかくMeetupで話すので、今すぐ試しに触ってみれる⽅法を探ってみた (結果的にWorkers Browser Rendering APIがどう提供されているか想像できた)
© 2023 Ateam Inc. Waiting List待機中に試してみたい⼈へ 12 「WebSocketで接続してChrome Devtoolsプロトコルで通信する」と公式ブログにある
© 2023 Ateam Inc. Waiting List待機中に試してみたい⼈へ 13 Puppeteer のドキュメントを⾒ると、WSで接続する⽅法が公式に提供されていた https://pptr.dev/api/puppeteer.puppeteer.connect
© 2023 Ateam Inc. Waiting List待機中に試してみたい⼈へ 14 つまりこの Worker からブラウザインスタンスに
WS で接続して‧‧‧というのは Cloudflare の黒魔術技術ではなく、Puppeteer の標準機能で実現できる(はず)! (もちろんWorkerからWSでコネクションできる事⾃体がCloudflareのすごいところではあるが) この⾚枠部分を⾃⼒で⽤意できれば、⼀般に使えるWokersの機能だけで実現できそう
© 2023 Ateam Inc. Waiting List待機中に試してみたい⼈へ 15 そんな都合がいいものあるのか‧‧‧? と思ったらあった! Browserless
WSとChrome Devtoolsプロトコルで同じようなBrowser Rendering APIと同等の機能を提供 ありがたいことにDockerのイメージ(browserless/chrome)を公開してくれている https://www.browserless.io/
© 2023 Ateam Inc. Waiting List待機中に試してみたい⼈へ 16 docker run --rm
-p 3000:3000 browserless/chrome でローカルにbrowserlessを⽴ち上げて おけば、Workerの中から次のようなコードでブラウザインスタンスに接続できる
© 2023 Ateam Inc. まとめ • Puppeteer でできていたことが、Workersから実⾏でできるようになる ◦ LambdaとかCloud
Runを⽤意しなくてよくなる ◦ スクショ撮ってVRTするとか、E2Eテストするとか、スクレイピングとか • ただ、Workersで実⾏できると嬉しいシーンは正直不明 ◦ Cloudflare製品でスタックを固めたい⼈とか? ◦ ユーザアクセスをフックし、レスポンス後に⾮同期で何らか処理を⾏うとか? • 現段階では制限が強く、プロダクトインして使⽤するのは難しい ◦ (これはオープンベータという位置付けなので仕⽅ない) • Waiting List を突破しないと使えないが、擬似的に試せる⽅法はある ◦ 結果的にどういう仕組みで動いているのかなんとなくわかった 17
© 2023 Ateam Inc. 18 Happy Hack CF Workers!!
None
© 2023 Ateam Inc. 20 APPENDIX
© 2023 Ateam Inc. 本⽇の発表に使った実装はリポジトリにおいて置きました 21 https://github.com/aiji42/worker-puppetter
© 2023 Ateam Inc. TIPS/ワークアラウンド 22 • wrangler.tomlの設定に関して compatibility_flags =
["nodejs_compat"] をつけてNode互換を有効にしてあげる ※少し古いドキュメントだと、node_compat = true と書かれていることがあるが、 現在は下記のような書き⽅でないと動かない
© 2023 Ateam Inc. TIPS/ワークアラウンド 23 • @cloudflare/puppeteer のバグ 2023/08/03現在の最新(v0.0.4)の
@cloudflare/puppeteer を利⽤してスクショを撮る と Buffer is not defined のエラーが発⽣する これをメインファイルに書いてあげれば回避可能 import { Buffer } from 'node:buffer' globalThis.Buffer = Buffer
© 2023 Ateam Inc. TIPS/ワークアラウンド 24 • 開発⽤の起動コマンドに関して wrangler dev
‒remote —remoteが重要(wrangler v3以降) 内部ではリモートにあるブラウザインスタンスをWSで接続して稼働するので、 リモートモードでの起動が必要 (先の発表のようなローカルでbrowserless/chromeを動かして接続する場合を除く)