Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
技術的負債を返し続ける取り組み
Search
akki
May 29, 2021
Technology
0
640
技術的負債を返し続ける取り組み
akki
May 29, 2021
Tweet
Share
More Decks by akki
See All by akki
Open AI APIを使う前に知っておきたいアカウントTier の話
akki_megane
0
4k
データの民主化はじめました 俺たちの民主化はこれからだ
akki_megane
2
1.8k
フィーチャートグルを 使って素早く価値を検証する 早く安全に失敗し学ぶために
akki_megane
0
3.1k
「明日からフロントもよろしく」と言われたときに備える Atomic Design
akki_megane
0
3.8k
Editor 調査
akki_megane
0
200
Laravel Vapor Serverless Laravel
akki_megane
2
380
アノテーションコメントについて調べてみた
akki_megane
2
810
入門 無限LT
akki_megane
0
4.9k
PHP Insights - リファクタリングが100倍楽しくなるツール -
akki_megane
3
1.6k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Building AI Applications with Java, LLMs, and Spring AI
thomasvitale
1
210
AIエージェントによるエンタープライズ向けスライド検索!
shibuiwilliam
4
610
FFMとJVMの実装から学ぶJavaのインテグリティ
kazumura
0
150
はじめての OSS コントリビューション 〜小さな PR が世界を変える〜
chiroito
4
350
[CV勉強会@関東 ICCV2025 読み会] World4Drive: End-to-End Autonomous Driving via Intention-aware Physical Latent World Model (Zheng+, ICCV 2025)
abemii
0
230
Post-AIコーディング時代のエンジニア生存戦略
shinoyu
0
300
ZOZOTOWNカート決済リプレイス ── モジュラモノリスという過渡期戦略
zozotech
PRO
0
480
事業状況で変化する最適解。進化し続ける開発組織とアーキテクチャ
caddi_eng
1
3k
プロダクト負債と歩む持続可能なサービスを育てるための挑戦
sansantech
PRO
1
520
re:Invent2025 事前勉強会 歴史と愉しみ方10分LT編
toshi_atsumi
0
180
機密情報の漏洩を防げ! Webフロントエンド開発で意識すべき漏洩パターンとその対策
mizdra
PRO
10
3.7k
重厚長大企業で、顧客価値をスケールさせるためのプロダクトづくりとプロダクト開発チームづくりの裏側 / Developers X Summit 2025
mongolyy
0
160
Featured
See All Featured
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
51k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
2.9k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
31
2.7k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
55
12k
Building an army of robots
kneath
306
46k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
36
6.1k
Docker and Python
trallard
46
3.7k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
413
23k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.9k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
16
1.8k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
130k
Transcript
技術的負債を 返し続ける取り組み PHPカンファレンス沖縄 2021/05/29 @akki_megane ~ あなたのPHPのバージョンいくつですか?~
自己紹介 名前:秋葉 誠一 好きな技術:PHP、Vue.js、Serverless 会社:ROXX 趣味:スノボ、サバゲ、野球、アロハシャツ @akki_megane
あなたのPHPは? ## サポート期限 - 7.2 2020/11/03 (サポート終了) - 7.3 2021/12/06
- 7.4 2022/11/28 - 8.0 2023/11/26
あなたのPHPは? バージョンアップするご予定はありますか? 更新されてないライブラリやフレームワークはありませんか? 直したい実装はありませんか? 技術的負債に苦しんでいませんか?
技術的負債 手抜き、ハック、重複などなど、開発速度と期日の名の下に、私たち は数々の狼藉をコードベースにコミットしている。技術的負債とは、そ うした狼藉が時間と共に積み重なったものだ。 君のコードは、常に何かしらの負債を書かている(負債がまったくない というのは、新しいことや、これまでとは違うことに取り組もうとしてな いってことだ) かつては楽しくて気軽でシンプルだった作業が、辛く困難で複雑なも のになって初めて、人は自からが技術的負債を抱えすぎてしまったこ とに気づくんだ。
引用 アジャイルサムライ
技術的負債 - 更新されないVersion(言語、FW、ライブラリ) - 実装が現実と乖離している - 非推奨機能を使った実装 - あのときは最高だと思った設計 -
過去の自分をしばきたいコード - いつか直すと思っているあのバグ - etc,etc
技術的負債 負債がまったくないというのは、新しいことや、これまでとは違うことに 取り組もうとしてないってことだ プロダクトが生き続ける限りは、負債を負い続けるということ 負債は負うということは、返済する必要があるといこと
技術課題リファインメント
前提条件 - 継続的な開発であるか - スクラムに則った開発であるか - スプリントベロシティが計測できているか
リファインメントの説明 リファインメントの活動を通じて、選択に必要な透明性を獲得する。 プ ロダクトバックログアイテムがより小さく詳細になるように、分割および 定義をする活動である。 これは、説明・並び順・サイズなどの詳細を 追加するための継続的な活動である。多くの場合、属性は作業領域 によって異なる。 作業を行う開発者は、その作業規模の評価に責任 を持つ。
開発者がトレードオフを理解して選択できるように、プロダク トオーナーが開発者を支援することもできる。 引用 スクラムガイド2020
技術課題リファインメント STEP1 課題を見つける - よくないコードを見つけた - バージョンアップ情報があった - DB正規化したい 見つけた課題を技術課題バックログに起票します
新機能のバックログとは別に専用のバックログを作ります
技術課題リファインメント STEP2 リファインメントする 内容の詳細化、分割、優先順位決め、見積もりする 誰がやってもいいようにするために 優先順位決めは大事、チームとして何を大切にするかはチームごと決め よう
STEP3 実施 スプリントプランニングの際に、ベロシティポイントを一定の割合で技術 課題に割り当てる 新規開発とは別軸の優先順でやることを決める 起票した人間がやるとは限らない (弊社だと大体10% + 手が空いたら優先的にやる) ※ベロシティポイント
= 1スプリントでチームが提供できる価値のポイント 技術課題リファインメント
STEP4 繰り返す 継続して習慣化する、1回だけでは変わらない プロダクトが開発される続けるかぎり負債は溜まっていきます 継続的に早い段階での負債の返済をおすすめします 技術課題リファインメント
- 新規の開発とは別軸の優先順位になる - 負債の可視化し、優先順位がつけられる - 誰か特定の人がやっているという状況をさける - いつかやるではなく仕組みでカバーする 技術課題リファインメントの利点
まとめ
- 継続的に開発をするうえで技術的負債は必ず発生する - 負債は早い段階で返済しないとどんどん辛くなる - 負債を可視化しよう - 新機能の開発とは別軸の優先順位をつける - 負債の返済を開発のサイクルに組み込み習慣化する
- 後は継続あるのみ まとめ
ROXX 開発メンバー募集 https://speakerdeck.com/roxxrecurit 宣伝
ご清聴ありがとうございました 沖縄に行きたかった