各社の技術広報が明かす「RubyKaigiスポンサーの裏話」運営ノウハウやコミュニティへの想い https://moneyforward.connpass.com/event/269453/ 登壇資料
株式会社アンドパッド 技術広報エンジニア 鳩洋子
はじめてスポンサー運営PMをやってみてわかった4つのことYoko HATO 2023/2/7 @aruma403
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自己紹介鳩洋子(はと ようこ)株式会社アンドパッド技術広報エンジニアTwitter @aruma403お気軽にフォローしてください!ニックネーム「はとさん」「アルマさん」「よーさん」趣味(渋滞気味)K-POPを聴くこと、韓ドラを観ることイラストを描くこと、小説を書くこと得意な言語JS、PHP、英語、韓国語、日本語
スポンサー運営のPMをやることで得られるものは予想より大きい
とは言え、はじめてのことはだいたいそうであるように難しいことの連続
前提●私はエンジニア●テックカンファレンスには何回も行ったことがある●登壇してみたこともある●しかし、スポンサーとしてブース出展参加は初
非エンジニア職の人にテックカンファレンスの温度感を伝えることは予想より難しいわかったこと.1
スポンサー運営で関わる人はこんな人たち●人事●マーケ・広報チーム●ブランディングチーム(デザイナー)●コーポレート部門(労務、総務)●承認者※人事はコーポレートだけど、スポンサー運営での重要度が高いため分けて記載
難しいポイント1「カンファレンスのブース出展」という響きで連想するイメージが人によって異なる
非エンジニア職カンファレンスのブース出展のイメージの違い私テックカンファレンスには行ったことないけど、展示会のブースみたいなものだろうなマーケの人たちは普段ブースを出しているし、私よりも知ってるはず
非エンジニア職カンファレンスのブース出展のイメージの違い私
非エンジニア職カンファレンスのブース出展のイメージの違い私アドバイスしてもらおうとしている人のイメージがテックカンファレンスのブースとはだいぶ違うイメージであることに全く気がついていない
難しいポイント2エンジニアが抱くボランタリーマインドに対する理解や共感が得にくい
非エンジニア職カンファレンスのブース出展のイメージの違い私採用広報目的で費用を投じてブースを出すのですよね?候補者リスト獲得目標はどれくらいですか?ブースを訪れるエンジニアは、転職先を探しにきた感覚ではない。カンファレンスを盛り上げるための側面もある。エンジニアから親近感や好感を得るのが目的。
非エンジニア職カンファレンスのブース出展のイメージの違い私運営側からスケジュールと会場の図面などの詳細がきているはずでは?お金払ってるんですよね、問い合わせしたほうがいいのでは?カンファレンスの運営はみんなエンジニアだし、本業もあるので、そんなに前倒しできっちり決まらないのは想像できる。スポンサーはただの宣伝ではなく、技術コミュニティへ企業として支援する社会的な姿勢を表わす意味もある。
非エンジニア職カンファレンスのブース出展のイメージの違い私エンジニアのコミュニティが基本的にボランティア精神で成り立っているという前提条件を相手が理解していないことに全く気がついていない
人に伝わった表現ブースは、お祭りの屋台みたいなものテックカンファレンスは、エンジニアにとっての文化祭みたいなもの
ブースの必要備品や企画を考えるのは予想より難しいわかったこと.2
難しいポイント1どんなものを揃えたらいいのかイメージが湧いていないググりたくても、「よく見るアレ」の名前が分からない
よく見るアレの名前●ロールアップバナー●A3パネル●紙脚●イーゼル●バックパネル●テーブルクロス●ポップハンガー(ポップアップスタンド)
難しいポイント2どのくらい物がおけるのかサイズ感が分からないA1パネルか、A2がいいか?そもそもAなんとかのサイズ感が分からない
難しいポイント3企画は考慮することがめっちゃ多い
企画で考慮したこと●予算●ノベルティ(あり?なし?どのくらい?)●置くもののサイズ感●集客力●セッション休憩時間●ブース訪問数●オンライン参加者も参加できる要素●運用フロー●エンジニアがブースに求めているもの●こちらがエンジニアに受け取ってほしいもの●Rubyらしさ
私がやってみたこと●運営経験があるエンジニアや人事にヒアリング●オフライン開催時の装飾をググって画像で確認●マーケや広報の人から意見をもらう●必要備品が分かってきた段階で絵にしてみる
ブースイメージ図※黒塗りしてある箇所はお察しください
完成したブース
ノベルティを考えるのは予想より、はるかに難しいわかったこと.3
難しいポイント1考慮しないといけないことが多すぎ of 多すぎ
ノベルティで考慮したこともらう人観点で考慮する必要があること● エンジニアが欲しいもの● もらって困らないもの● 普段づかいできるもの● カンファレンス中に食べられる・使える● そのカンファレンス限定デザインにするかマーケ観点で考慮する必要があること● もらったことを口コミで言いたくなる● アンドパッドらしい● 他社とのかぶりを避ける● 炎上リスクのあるものを避ける● ブランディングに沿っているかPMとして考慮しないといけないこと● 納期● 配送● 値段● 請求方法● 最低注文ロット数● 余った場合使いまわしできるか● 他カンファレンスで配ったノベルティとのバランス● デザイナーの負荷
私がやった意思決定の方法●全てを優先度MAXで考えたら答えは出せない●これら要素をトレードオフスライダーの考え方で捉えて、優先度を見極める●ベターな事項である場合、思い切って諦めることも大事
アンドパッドの2022年のノベルティたち
エンジニアがコミュニティに関わることで得られるものは予想より大きいわかったこと.4
●自分たちが使っている言語やフレームワークなどの技術にも作り手がいて、自分もコミュニティの一員であることを実感できる●技術に対する愛着が湧き、仕事が楽しくなる●社外で相談できる友人ができたりする
私がスポンサー運営PMをはじめてやってみて得られたものは予想より、はるかに大きかった
ありがとうRubyKaigi
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