このPDFは、「AMeDASデータをSORACOMで活用する方法」と題したプレゼンテーションの記録です。株式会社シードプラスの前嶋武によるもので、2024年4月6日のSORACOM UG(ユーザーグループ)#19のイベントで発表されました。このセッションでは、長野県の古民家再生プロジェクトと農業支援の経験を基に、遠隔地でのIoT利用の基礎を築く試みについて述べられています。具体的には、350km離れた農地の気象状況と古民家内の環境をリアルタイムで監視するためにAMeDASデータとSORACOMを組み合わせたシステムの構築に焦点を当てています。
内容は、古民家の位置や自然環境の紹介から始まり、寒冷期にソラカメを活用した撤収までのプロセス、そしてAMeDASデータとGPSマルチユニットを連携させる技術的な詳細に至るまで幅広くカバーしています。Lambda、EventBridge、SORACOM Inventoryといった技術を用いて、AWS上でのデータ処理とIoTデバイスの管理をどのように行うかについて具体的な情報が提供されています。
また、気温、湿度、降水量といった観測データの実際の使用例にも触れ、これらのデータが古民家の維持や農業活動にどのように役立つかを示しています。最終的には、将来的にIoTと機械学習を組み合わせた小動物からの作物保護システムの開発に向けた展望を提示しています。
このプレゼンテーションは、IoT技術と自然環境の組み合わせによる新しい可能性を探求することに関心がある人々にとって特に魅力的です。長野県の古民家と農地を活用した実践的なプロジェクトを通じて、遠隔地での環境監視とデータ収集の革新的なアプローチが紹介されています。