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20221115-OCIjp-LT-block-volume-Dynamic-Performance-Scaling

asahide
January 15, 2023

 20221115-OCIjp-LT-block-volume-Dynamic-Performance-Scaling

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January 15, 2023
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  1. 0.自己紹介 asahide • 主に金融システムに従事するSE ・ Oracle DB :20年くらい? ・ OCI

    :3年 ・ その他クラウド :7年くらい? その他クラウド上 の Or a cl eと か Po s t g re S Q L を 中 心 に 、 、 OCIを使った活動 • 基幹系システム構築 ・ フロント系システムのOCIリフト(一部シフト含む) ・ バック系システムのOCI上でのリファクタリング (OKEを利用したコンテナ化) • その他 ・ こまい検証とか、、 OCIjp 2022/11/15 2
  2. 1.はじめに OCIjp 2022/11/15 3 • 2022年8月30日に「Announcing dynamic performance scaling with

    OCI Block Volume auto - tuning(OCI Block Storageの自動チューニングによる動的パフォーマンス・スケーリング)」という機能が発表され た(https: / / bl o g s . o r a cl e. c o m / o r a cl e4 en g i nee r / p o s t / ja - an n - d yna m i c - p e rf o rm an c e - s c ali n g ) • 一般的にクラウド上のブロックストレージでは、高性能ストレージを利用する場合には予めio等をプロビジョニングしておく 必要があり、しかも高価なものというイメージがある - AWS Provisioned IOPS SSD ボリューム - Azure Ultra Disk, Premium SSD - Google Cloud エクストリーム永続ディスク • 自動チューニングされるパフォーマンス・スケーリングは初?(OCIのAutonomousな思想?)
  3. 2.動的パフォーマンス・スケーリングって? OCIjp 2022/11/15 4 • 動的パフォーマンス・スケーリングの二つのタイプ 1. パフォーマンス・ベースの自動チューニング:このオプションを有効にすると、ブロック・ボリュームでは、そのボリュームでモニ ターされたパフォーマンスに基づき、指定したレベルの中でボリュームのパフォーマンスが調整される。 2.

    デタッチ済ボリューム自動チューニング:このオプションを有効にすると、ブロック・ボリュームでは、ボリュームとインスタンス がアタッチされているかデタッチされているかに基づいて、ボリュームのパフォーマンス・レベルが調整される。 https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Block/Tasks/autotunevolumeperformance.htm
  4. 4.デタッチ済ボリューム自動チューニング OCIjp 2022/11/15 6 • ボリュームのアタッチ状況に基づいて、ボリュームのパフォーマンス・レベルが最適に調整される • ボリュームがデタッチされると、ブロック・ボリューム・サービスにより、ブロック・ボリュームとブート・ボリュームの両方のパフォー マンス・レベルが、「より低いコスト」(0VPU/GB)に調整される(デタッチ後14日経過後に変更される) •

    ボリュームが再アタッチされると、パフォーマンスは、デフォルトのVPU/GB設定で指定されたパフォーマンス・レベルに戻る • 自動チューニングによるパフォーマンス・ベースの動的スケーリングも有効になっている場合は、それがこの時点で有効にな り、ボリュームを使用するワークロードの必要に応じて、パフォーマンスがさらに動的にスケーリングされる https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Block/Tasks/autotunevolumeperformance.htm#detached
  5. 5.2.ボリューム・パフォーマンスのカスタマイズ OCIjp 2022/11/15 9 • 自動チューニングは最低10VPU/GB、 最大の120VPU/GBまでの間で選択 可能 【注意】:記載あるように、実際のブロック ボリュームのパフォーマンスはアタッチされて

    いるインスタンスシェイプの帯域に依存する また、超高速タイプ(30 VPU/GB以 上)はマルチパス構成が必要となる マルチパス構成は16コア以上の環境で自 動的に利用可能となる オンにするとVPU/GBが選択 できるようになる オンにするとVPU/GBが選択 できるようになる 最低値と最大値を選択可能 デタッチ済みのチューニング機 能のON/OFF
  6. 5.3.作ったボリュームの確認 OCIjp 2022/11/15 10 デフォルトのボリューム 動的パフォーマンスボリューム • 自動チューニングをオンにしたボリュームは「自動チューニ ング」がオンとなる •

    今回のボリュームは動的パフォーマンスボリュームの最低 VPU/GBを10のデフォルトと同じ設定にしたので、パ フォーマンスは最初は同じとなる 【注意】:インスタンスシェイプがVM.Standard.E2.1.Microの 1OCPUモデルのため、マルチパスが設定できていない
  7. 5.5.負荷掛け直後の動的パフォーマンス・ボリューム OCIjp 2022/11/15 12 動的パフォーマンスボリューム 負荷掛け後 動的パフォーマンスボリューム 負荷掛け前 • 負荷掛け直後にスループットが向上してい

    る事が確認できる - パフォーマンスの自動チューニング バランス(VPU/GB:10) →より高いパフォーマンス(VPU/GB:20) - 自動チューニングIOPS 3,000IOPS → 3,750IOPS - 自動チューニング・スループット 24MB/秒 → 30MB/秒 (30VPU/GB以上にならないのはマルチパスではないため)
  8. 5.6.再度負荷掛けの実施 OCIjp 2022/11/15 13 • 二回目の負荷掛け内容 - 1GBのファイルを2並列でデフォルトのボリューム、動的パフォーマンスボリュームそれぞれに作成 - 初回よりも動的パフォーマンスボリュームの性能が向上している(二回目は最初からハイパフォーマンスになっていたため)

    デフォルトの ボリューム 動的パフォーマンス ボリューム 1048576000 bytes (1.0 GB, 1000 MiB) copied, 68.3002 s, 15.4 MB/s 1048576000 bytes (1.0 GB, 1000 MiB) copied, 70.7458 s, 14.8 MB/s 1048576000 bytes (1.0 GB, 1000 MiB) copied, 54.4484 s, 19.3 MB/s 1048576000 bytes (1.0 GB, 1000 MiB) copied, 56.7248 s, 18.5 MB/s 初回と同じ内容にすべきでした。。。 合計:30.2MB/s 合計:37.8MB/s