Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
初めて課題設定を取り入れたプログラミングの授業~高校生が中学生向けにアプリを開発~
Search
アシアル情報教育研究所
May 29, 2021
Education
1
700
初めて課題設定を取り入れたプログラミングの授業~高校生が中学生向けにアプリを開発~
5月29日開催の
高等学校「情報科」事例セミナー ~情報技術を活用した問題の発見・解決~
での、岩田学園 岩田中学校・高等学校八木真也先生による事例発表資料
アシアル情報教育研究所
May 29, 2021
Tweet
Share
More Decks by アシアル情報教育研究所
See All by アシアル情報教育研究所
Monaca Educationコースガイド
asial_edu
0
230
MonacaEducation2025機能アップデート情報
asial_edu
0
110
くだもの図鑑で研修2025
asial_edu
0
140
生徒のアイディア実現のために生成AIを活用したプログラミング授業実践
asial_edu
0
370
系統性を意識したプログラミング教育~ガチャを実装しよう~
asial_edu
0
400
女子商アプリ開発の軌跡
asial_edu
0
400
探究的な学び:Monaca Educationで学ぶプログラミングとちょっとした課題解決
asial_edu
0
380
Monaca Education 活用事例セミナー:「年間通してMonaca Educationを活用する授業実践のご報告」
asial_edu
0
270
令和7年度無料トライアルキャンペーン説明会
asial_edu
0
3.8k
Other Decks in Education
See All in Education
OpenSourceSummitJapanを運営してみた話
kujiraitakahiro
0
700
サンキッズゾーン 春日井駅前 ご案内
sanyohomes
0
340
著作権と授業に関する出前講習会/dme-2025-05-01
gnutar
0
200
Course Review - Lecture 12 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.7k
郷土教育モデル事業(香川県小豆島町).pdf
bandg
0
190
Open Source Summit Japan 2025のボランティアをしませんか
kujiraitakahiro
0
710
ANS-C01_2回不合格から合格までの道程
amarelo_n24
1
250
SkimaTalk Teacher Guidelines Summary
skimatalk
0
790k
SARA Annual Report 2024-25
sara2023
1
180
Info Session MSc Computer Science & MSc Applied Informatics
signer
PRO
0
190
AIC 103 - Applications of Property Valuation: Essential Slides
rmccaic
0
210
i-GIP 2025 中高生のみなさんへ資料
202200
0
480
Featured
See All Featured
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
55
5.6k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
Making Projects Easy
brettharned
116
6.3k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
10
670
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
800
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.5k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
35
6.7k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.7k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
58
9.4k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.7k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
69
4.7k
Transcript
プログラミング教育に関する 事例発表 学校法人岩田学園岩田中学校・高等学校 技術・情報科 教諭 八木 真也 名刺アプリ(eight) のQRコードです
所在地 大分県大分市岩田町 1900年創立 校舎の設計者 磯崎 新
None
男子校 ⇒ 男女共学 約600名 中・高一貫の IWATAコース 高・大連携 APU・立命館コース
2018年8月 教員1人1台 surface 2019年12月 生徒1人1台 iPad(CYOD) 全教室に84インチ モニター設置 (一部特別教室は65インチ) 2020年3月
教員1人1台 iPad
生徒が使っている環境 iPad(CYOD) グループウェア ・BLEND(生徒、保護者間) MDM ・mobiconnect フィルタリング ・cisco umbrella 授業支援・その他
・MetamojiClassroom ・google for education ・Office365 ・adobeCC(一部の学年のみ) ・電子辞書「brain+」など MSアカウント appleID adobeCC フェデレーション クラウドストレージ OneDrive 1TB iCloud 200GB GoogleDrive 約50GB が利用可能 Googleアカウント
今回の実践について • 対象:高校2年生(IWATAコース3クラス) • 実施時期:2020年度12月~3月のうち各クラス20時間程度 • テーマ 「来年度新中学1年生が入学時に使えるようなアプリを作ってみよう」 ※本校の中学1年生のiPadは学年主任のGOサインが出るまでは カメラ、ブラウザ等ほとんどの機能が制限されています
中3時にスクラッチの授業を実施済み
4~11月にかけてWEBの制作を行う
授業の流れ 基礎 • 10時間程度 • Monaca公式テキスト 計画 • 2時間程度 •
どんなアプリを作るかの計画(企画書) 制作 • 8時間程度 • Monacaでのアプリ制作
最初の約10時間でMonaca公式テキスト 既習のためカット
計画 0からアプリを制作するのは時間的にも困難 ⇒サンプルアプリを改良 コロナ禍(ちょうど第3波)でグループ活動が難しかった ⇒原則個人制作 自分が中学1年生だったら? ⇒あったらいいなと思うアプリを考える
制作 あまり時間がないなか何とか皆形にして提出はしてくれました。 代表作↓ 学校の先生紹介ガチャ
評価 簡単な企画書と、ソースコードを提出(Monacaのプロジェクト を共有) 「オリジナリティがどれくらいあるか」 「コードの改良・工夫がどれくらいしてあるか」で評価 →実際生徒が書 いた企画書一部
失敗談 1 Monaca公式テキストが思いのほか生徒にとっては難しかった Monaca の皆さん大変申し訳ございません🙇 ⇒単元ごとに簡単な確認問題を用意しておくべき もしくは今年度に限り他社テキストもありかも 来年度は教科書準拠のテキストの利用もできる
失敗談 2 既習内容(HTMLやスクラッチ)とのつながりがなかなかできなかった ⇒HTMLやスクラッチを学習する段階で少しづつJavaScript にも触れておくべき
失敗談 3 個人での制作がそもそも厳しかった(特に文系の生徒) ⇒グループでの学びあいの必要性&個人の問題解決能力の育成
初年度の感想 文系の生徒や、理系でもコンピュータに苦手意識がある生徒にはかなり ハードルが高いという印象 トライアル&エラーを繰り返すことに慣れていない生徒もなかなか取り組 みがうまくいかない 興味関心が高い生徒や成績上位者の生徒は教えてなくても勝手に進めてい く(良い意味で) プログラミングで問題解決!っとまではなかなかいかなかった 等・・・・
今年度の目標 • HTML&CSSの学習の段階でJavaScriptを少し含める • グループでの学びあいがしやすい環境づくり(コロナ禍であっ ても) • どんな問題を解決するか?という段階から生徒に考えさせる ※フィールドワークなどもできればしたい •
Monaca公式テキストを補完するような課題を考える ※他社テキストの利用も検討 • グループでの共同制作も視野に入れる