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Azit White Paper/ラストワンマイル配送DXによる小売業界の変革

Azit Inc.
January 31, 2023

Azit White Paper/ラストワンマイル配送DXによる小売業界の変革

株式会社Azitのホワイトペーパーです。
本資料は、小売業者様を対象として、海外のラストワンマイル配送事例を紹介し、CREW Expressを活用したラストワンマイル配送DXの実現を提案することを目的としております。

目次
1. 米国のラストワンマイル配送DX・先進事例
2. テクノロジーを活用したラストワンマイル配送DX
3. 海外のラストワンマイル配送・スタートアップ事例
4. 会社概要・お問い合わせ

White Paperをご覧になって、CREW Expressのご利用に興味を持っていただけた方はぜひお問い合わせください。

▽お問い合わせフォーム
https://share.hsforms.com/1ofiTciV-SYOODayA9WAL0Q4xsqi
▽お問い合わせアドレス
[email protected]
▽ウェブサイト
https://crewexp.com
▽文責
白川泰教(BizDev, Associate)

Azit Inc.

January 31, 2023
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Transcript

  1. 2020 年の1年間でDoorDashの消費額は その他プラットフォームの消費額も 162%増加 7〜40%増加 ※ “2021 Edison Trends U.S.

    Convenience Store Delivery Sales Report” , Edison Trends, https://trends.edison.tech/research/convenience-store-delivery-sales.html さらにコンビニデリバリー向けプラットフォームも着実に成長している コンビニエンスストアデリバリーの消費額の推移(週ごと)※ この市場環境の中、後追いで急成長を遂げ るデリバリーサービス「7NOW」が誕生し た © 2023 • Azit Inc. 5
  2. 出典 “7NOW: Food & Alcohol Delivery” , App Store, https://apps.apple.com/us/app/7now-food-alcohol-delivery/id1316244211

    7NOWは全米No.1コンビニチェーンである7-Elevenのデリバリーサービス の特徴 1  対応 24時間365日 2  で商品が配達可能 約30分 3  以上の豊富な品揃え 3000点 © 2023 • Azit Inc. 6
  3. デリバリー対応店舗数は 6000店の見込み 4半期の売上高は約2年で11x 年間売上高※2は約600億円※3 US 7NOW デリバリー売上四半期推移※1 US 7NOW デリバリー対応店舗数※1

    ※1 “Presentation for the Group Management Strategy ” , Seven & i Holdings Co., Ltd., https://www.7andi.com/en/ir/file/library/ks/pdf/2022_1006kse_03.pdf ※2 年間売上高は、ランレートで試算 ※3 「1ドル=133円」(2022年12月現在の為替レート)にて換算 7NOWは売上・デリバリー対応店舗数ともに急増している © 2023 • Azit Inc. 7
  4. ※ “TOP 202 CONVENIENCE STORES 2022” , CSP , https://www.cspdailynews.com/top-202-convenience-stores-2022?year=2021#data-tableを参考に作成

    業界No.3のSpeedwayの買収により、圧倒的No.1の地位を確立した 買収後の7-Elevenの店舗数は 約13000店 7-Eleven Speedway Casey’s General Stores EG America Murphy USA GPM Investments Alimentation Couche-Tard 9519 7142 3854 2230 1740 1500 1330 2021年 コンビニエンスストア店舗数Top7※ © 2023 • Azit Inc. 8
  5. ※1 “Acquisition of Speedway by 7-Eleven, Inc. ” , Seven

    & i Holdings Co., Ltd., https://www.7andi.com/en/ir/file/library/ks/pdf/2020_0803kse.pdf ※2 “Presentation for the Group Management Strategy” , Seven & i Holdings Co., Ltd., https://www.7andi.com/en/ir/file/library/ks/pdf/2022_1006kse_03.pdf 展開店舗の密度を高めることで、短時間のデリバリーを実現した y 全米の主要人口密集都市の (47/50都市)をカ バー※‘ y 全米の人口の の方の半径2マイル(約 3.2km)以内に店舗を展開※2 95% 50%以上 注文の49%を25分未満で配達※2 7-Eleven・Speedwayの店舗分布※1 Speedway買収後の7-Elevenの店舗分布 © 2023 • Azit Inc. 9
  6. 出典 Jon Fingas, “7-Eleven can deliver your Slurpees to parks

    and beaches”, engadget, https://www.engadget.com/2019-06-24-7-eleven-7now-pins.html、eccLab「米国セブンイレブン、デリバリーアプリに新機能「7NOW Pins」、住所を持たないロケーションにも配達」: https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/61431 公園等、位置情報を指定した場所で受け取ることができるようになった サービス名 7Now Pins サービス概要 公園、ビーチ、コンサート会場など、住所を持たないような場所へ の配達を依頼できる 対象商品 食べ物、飲み物、化粧品、家庭用品など 7-Elevenデジタル情報マーケティング責任者のコメント 「我々の使命は、常に することである」 「7NOW Pinsはスポーツの試合中や公園、ビーチでの日光浴を楽し んでいる時など、 ことができる。我々は顧客に望まれていた”配 達”をいよいよ始めたのだ!」 お客さまを念頭に置きながらデジタル対 応を 推進し、利便性を再定義 どんな時にも顧客の 要望に応えることで、利便性 をさらに向上させる © 2023 • Azit Inc. 10
  7. ラストワンマイル配送スタートアップを買収し、自社デリバリーを強化 7 7-Elevenはデリバリーサービスを展開する を買収した※ Skipcart ※ Greg Lindenberg, “7-ELEVEN ACQUIRES

    THE DELIVERY SERVICE SKIPCART” , Restaurant Business Magazine, https://www.restaurantbusinessonline.com/financing/7-eleven-acquires-delivery-service-skipcart © 2023 • Azit Inc. 11
  8. ※ “Seven & i Management Report(as of January 12, 2022;

    partially revised version)” , Seven & i Holdings Co., Ltd. , https://www.7andi.com/en/ir/file/library/mr/pdf/202203_all_a.pdf 7NOWの顧客の平均買上点数・客単価は店舗よりも高い 買上点数(2021年8月)※ 客単価(2021年8月)※ 7NOWの買上点数は店舗より45%多い 7NOWの客単価は店舗より73%高い © 2023 • Azit Inc. 12
  9. ※ 日本ソフト販売株式会社「【2022年版】コンビニエンスストアの店舗数ランキング」:https://www.nipponsoft.co.jp/blog/analysis/chain-conveniencestore2022/、“TOP 202 CONVENIENCE STORES 2022” , CSP , https://www.cspdailynews.com/top-202-convenience-stores-2022?

    year=2021#data-table、”U.S. Convenience Store Count”, NACS, https://www.convenience.org/Research/FactSheets/IndustryStoreCount、外務省「アメリカ合衆国基礎データ」:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/data.html、外務省「日本の領土データ」:https:// www.mofa.go.jp/mofaj/territory/page1w_000011.htmlのデータに基づきグラフを作成 日本と米国でコンビニシェア/密度が異なることを踏まえた戦略設計が必要 日米のコンビニエンスストアTop3の店舗数シェア※ 日本 89.9 % 15.2 % 米国 米国とは異なり、日本のコンビニは3強時代 日米のコンビニエンスストア密度※ 日本 0.151 店/km2 0.015 店/km2 米国 日本のコンビニの密度は米国の約10倍 © 2023 • Azit Inc. 13
  10. 買収や提携を通じてスタートアップのアセットを活用する動きが活発 Walmartは商品配達サービスを提供する JoyRunを買収※2 Circle Kはオンデマンド食料品配達サービスを提供する Food Rocketと提携※1 ※1 “Circle K,

    Food Rocket Delivery partner for last-mile delivery” , PetrolPlaza, https://www.petrolplaza.com/news/31557 ※2 “Walmart is buying JoyRun assets to add ‘peer-to-peer’ product delivery” , TechCrunch, https://techcrunch.com/2020/11/20/walmart-is-buying-joyrun-assets-to-add-peer-to-peer-product-delivery/?guccounter=1 © 2023 • Azit Inc. 14
  11. 補足)従来は「中心拠点(ハブ)に貨物を集約させ、拠点(スポーク)毎 に仕分けて運搬する輸送方式※1」であるHub and Spokeが用いられていた ※1 大和物流株式会社「ハブアンドスポーク方式」:https://www.daiwabutsuryu.co.jp/useful/words/hub-and-spoke ※2 “Point-to-Point versus Hub-and-Spoke

    Networks” , The Geography of Transport Systems, https://transportgeography.org/contents/chapter2/geography-of-transportation-networks/point-to-point-versus-hub-and-spoke-network/
 Point-to-Point versus Hub-and-Spoke Networks※2 従来の輸送方式であったPoint to Pointに対してHubを設けることで、 することができていた 路線を簡素化 補足 ◦:拠点 ↔︎:路線 © 2023 • Azit Inc. 19
  12. 「少しずつ変化させて良ければ採用、良くなければ別の変化を試す」アルゴリズムを利用して、短時間で配車計画を立てることができます。 A:コスト最適化 全体の配送移動/時間コストを最小化 B:コミットメント最大化 カバーできる案件の数を最大化 C:バランス配車(均等分配) ドライバーごとの稼働量の分散を最適化 短時間(1万件の配送を10分)で ルーティングが可能 効率が最も良い配車割当が可能

    ディスパッチ(割当設計) ルーティング(順序設計) © 2023 • Azit Inc. 24 独自のアルゴリズムにより企業の商圏に合わせて配送体制を構築する 9:00 AM 9:00 AM 11:00 AM 11:00 AM 10:30 AM 10:30 AM 10:00 AM 10:00 AM 11:30 AM 11:30 AM 12:00 AM 12:00 AM 14:00 AM 14:00 AM 15:00 AM 15:00 AM 48 件 12 件 48 件 48 件 30 件 30 件 A:コスト最適化 B:コミットメント最大化 C:バランス配車(均等分配) Azitのソリューション②:CREW Express TMS
  13. CREW Expressはあくまでコアプロダクトであり、個社ごとに必要な機能を 加えてホールプロダクトを目指していく 出典:LEAPT「ホールプロダクトモデルとは?プロダクトマーケティング戦略で考えるべきこと」:https://blog.leapt.co.jp/what-is-the-whole-product-model-what-to-consider-in-product-marketing-strategy コアプロダクト(Generic Product) 期待プロダクト(Expected Product) 拡張プロダクト(Augmented Product)

    各顧客が製品・サービスを購入する目的を実現するために、提供されるさまざまな 製品・サービスが拡張プロダクトに該当します。 理想プロダクト(Potential Product) 自社の付属品や関連サ―ビスだけでなく、サードパーティの連携サービスなどがか なり増えて、製品・サービスを活用することで、顧客が望んでいた目的を果たせる だけでなく素晴らしい顧客体験を得ることができるプロダクトの状態です。 コアになる製品・サービスであり、一番最初に市場に出すシンプルな初期のセット を指します。 初期の顧客が初めて製品・サービスを購入したときにイメージしていたもの。少な くともあれができる、これができる、最低限これはついているだろうと考える製品 の基本セットです。 ホールプロダクトのイメージ プロダクトを開発して終わりで はなく、日々のデータやKPIに 基づき改善を続ける © 2023 • Azit Inc. 25
  14. イテレーションを通じてプロダクトのアップデートを進め、短期間での ホールプロダクトの完成を目指す 設計 開発 テスト 改善 設計 開発 テスト 改善

    追加機能リリース 設計 開発 テスト 改善 追加機能リリース … … イテレーション イテレーション イテレーション © 2023 • Azit Inc. 26
  15. CREW Expressの導入前・導入後のロードマップ 最適なプロダクト開発を実現するため、ロードマップの作成からサポート 基本方針の策定 i NDA/各種契約書の締„ i 各社ターゲット指標の策p i API連携に係るQAを確p

    i ビジネス条件の合y i キックオフ Feasibility Studyの実施 i プロトタイプの構y i PoC実„ i プロトタイプの評価 テクノロジー実導入 i プロダクト開発設¤ i 展開体制・役割の策p i プロダクト開Ÿ i 本番環境の構築 事業開発・モニタリング i 業務移行の支援(PMOÞ i ソリューション運用/保ß i 事業/資本提携の方針策p i 次フェーズの策定/検Û i 拡大ロードマップの策定 © 2023 • Azit Inc. 27
  16. 小売のECを窓口としてユーザーを獲得し、CREW Expressで配送まで完結 ユーザー獲得 配車・ルート設計/最適化 © 2023 • Azit Inc. 28

    配送リソース 注文 オーダー 配送 小売のECプラットフォーム 医薬品 当日中 日用品 いつでも フード 今すぐ
  17. Bringgはイスラエル発のラストワンマイル配送ユニコーン企業 スタートアップ事例①:Bringg 2021年にシリーズEで $100Mを資金調達※ © 2023 • Azit Inc. 30

    ※ Bringg HP, https://www.bringg.com/in-the-news/press-releases/bringg-raises-100m-series-e-round-to-capitalize-on-growing-momentum-for-last-mile-delivery-and-fulfillment-technology/ 会社概要 本社:イスラエル・テルアビブ 創業年:2013年 累計資金調達額:1億8450万ドル サービス内容 小売業者向け配送管理プラットフォーム デリバリー地域 55カ国 顧客 800+ 提携デリバリー業者 250+
  18. ※1 “Walmart Announces the Acquisition of Parcel, a Technology-Based, Same-Day

    and Last-Mile Delivery Company” , Walmart, https://corporate.walmart.com/walmart-announces-the-acquisition-of-parcel-a-technology-based-same-day-and-last-mile-delivery-company ※2 “Who is Parcel? What This Delivery Company Means to Walmart” , Walmart, https://corporate.walmart.com/newsroom/business/20171003/who-is-parcel-what-this-delivery-company-means-to-walmart Parcelは米国小売大手Walmartに買収された配送スタートアップ Walmartは2017年にParcelを買収※1 会社概要 本社:米国・ニューヨーク 創業年:2014年 累計資金調達額:200万ドル サービス内容※2 生鮮食品と非生鮮食品の配送専門の当日配送・ラストワンマ イル配送サービス Walmartの買収理由※2 「 になりつつあります。そのため、私のチームは、配達を より速く、より便利にする方法を考えることに多くの時間を費 やしています。 Parcel は、生鮮食品、冷凍食品、腐りやすい食 品のラスト マイル(商品がフルフィルメント センターからお 客様のドアに届くまでの配送プロセスの最後のステップ)を 含むEC小包デリバリーの実績があります。」- Nate Faust, senior vice president, Walmart U.S. eCommerce Supply Chain スピード、柔軟性、信頼性に対する要求が高まり続ける中、 配送は今日のオンライン ショッパーにとって最も重要な要素 の 1 つ © 2023 • Azit Inc. 33 スタートアップ事例②:Parcel
  19. 会社概要 株式会社Azit 英名: Azit Inc. 「日本ならではのかたちで、ヒトやモノの移動にまつわる課題を解決したい」 株式会社Azitは、モビリティ領域に特化したテクノロジー企業です。 主要株主 代表取締役 吉兼

    周優 監査役 荻野敦史 (TMI総合法律事務所) 所在地 東京都渋谷区恵比寿西一丁目33番6号 会社設立 2013年11月 資本金 1億円 (累計資金調達額:約22億円) 取引先金融機関 みずほ銀行 顧問弁護士 GVA法律事務所 ウェブサイト Azit CREW Express https://crewexp.com/ https://azit.co.jp/ 取締役 須藤 信一朗 山口 恭平 立岡 恵介 (globalbra in) 岡 洋 (Log is tics Innova tion Fund) © 2023 • Azit Inc. 37
  20. 代表メッセージ 株式会社Azit
 共同創業者&代表取締役 CEO 吉兼 周優 Azit(アジット)は、AからZまでITの力で課題解決を行うためのアジトとして、2013年にソフトウェア開発 経験者である3名の共同創業者で設立しました。 2015年には、テクノロジーによる変革がグローバルで最も大規模で行われているモビリティ・ラストワンマ イルの領域に日本のスタートアップでも一足先に焦点を絞り、それからは一貫してこの分野におけるテクノ

    ロジーに投資してきました。 スマートフォンの浸透でリアルタイムの位置情報が取れるようになった時代において、UberやDoorDash等 の世界的なスタートアップが急成長してきた背景には、配車・配送のリアルタイムでの最適化やギグワー カーの活用にまつわるテクノロジーがあり、弊社はも20億円以上の大型の資金調達を行った上で、こうした モビリティ・ラストワンマイル配送分野のテクノロジーの開発や活用を行ってきました。 一方、都市部や郊外を含めた全国様々な地域での配車アプリの運営をする中で、こと日本において、生活者 や企業との接点・信頼関係構築に関してはすべてをゼロから行うのではなく、今そうした強みを持つ企業や 自治体と共に創り上げることがより社会に対してより大きなインパクトをもたらし、取り組みをサステイナ ブルにしていくと考えています。 現在はマーケットプレイス・SaaSといったテクノロジー・スタートアップとしての強みになるプロダクトに 加え、プロフェッショナル・サービスも行うことでDXやBPOとしての取り組みにも注力しており、テクノロ ジーを強みとしながらも、都市部・地方部双方で新たなプラットフォームを「共創」により創り上げていき たいと思います。 日本ならではのラストワンマイル配送に向けて © 2023 • Azit Inc. 38
  21. © 2023 • Azit Inc. 41 お問い合わせアドレス [email protected] ウェブサイト crewexp.com

    文責 白川 泰教 Business Development, A ssociate お問い合わせフォーム