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Wikipedia概要説明 / About Wikipedia

K.Sakanoshita
September 10, 2022

Wikipedia概要説明 / About Wikipedia

ウィキペディア講習資料。以下のイベントで利用
2018/05/05 岸和田
2018/07/14 さかい
2022/09/10 もりのみや(改訂版)

K.Sakanoshita

September 10, 2022
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Transcript

  1. P.5 Wikipediaの変遷 ◼ 2000年3月前身の「ヌーペディア」開始 ⚫ 最初の年で完成した記事は12個 ◼ 2001年1月 Wikipedia開始(日本語版は5月) ⚫

    最初の年で完成した記事は15,000個 ◼ 2003年6月 Wikimedia財団設立 ⚫ 2007年以降、寄付のみで運営 ⚫ Wikipedia以外のプロジェクトも開始 ◼ 2016年1月 日本語版100万記事達成 ◼ 2022年8月現在 326言語、5800万記事 ⚫ 登録者数 1億人(活動中30万人)、管理者3780人 ⚫ 日本語版 130万記事 P.5
  2. P.6 財団と姉妹プロジェクト Wikimedia財団 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語

    ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 言語毎に独立して運用 写真や動画は ここに集約 • 個人や団体の寄付で運営 • サーバー運用など、プロ ジェクトの下支えを担当 • プロジェクトの運営には 直接は関わらない Commons (写真・動画) Wikipedia (百科事典) Wiktionary (辞書) Books (教科書) Source (原文) Wikiquote (引用集) News (ニュース) P.6
  3. P.9 Wikipedia日本語版 ≠ 日本版 ◼ 日本中心にならないように ⚫ ウィキペディア日本語版は、理念としては日本語で提供される百科事典 であって、「日本人だけに提供される百科事典」でも「日本の事物だけ を本来の対象とする百科事典」でもない

    ⚫ 日本以外への記述が、表現や構成において不当な扱い(本来の対象と付 随的な情報というような序列化)を受けたり、抑制されたり、なおざり にされたりしてはならない、ということ P.9
  4. P.15 見てるだけでは変わりません ◼ Wikipediaの記事はオープンデータ ⚫ オープンデータとは、誰もが自由に使える&コンピュータで 処理ができるデータ(要するに紙では無いデータ)のこと ◼ オープンデータは誰でも自由に使える ⚫

    様々な活動の基礎となる。また、活動成果の検証にも使える ◼ オープンデータを作るだけではお金は儲からない ⚫ 活動やビジネスの成果をオープンデータにすることはよくある ⚫ オープンデータに熱心な行政があるのは、税金が使われているため ◼ 地域情報(特に古いもの)は図書館にある ⚫ 公共図書館には、郷土資料コーナーが用意されている ⚫ 地域資料の収集・分類・保管・活用が図書館法で定められている P.15
  5. P.16 どうやって記事を書けばいいの? ◼ Wikipedia編集の流れ ⚫ Wikipediaで書かれていない or 弱い記事を探す ⚫ 図書館に行って記事に必要な資料を調査する

    ✓ 司書にリファレンス(調査)をお願いするのも良い ✓ 最近は国会図書館でネット閲覧できる資料も増えた ✓ 図書館から自宅へ郵送してくれる自治体もある ✓ もちろん、本屋に行って資料を買ってきても良い ⚫ 本や資料を調べて、記事に書く内容を考える ✓ あくまで百科事典であることを念頭に入れて考える ✓ 本の内容をそのままコピーするのは厳禁(著作権侵害) ✓ 地図や写真を入れる場合も、著作権を侵害しないように ➢ 例: 雑誌や書籍の写真は無断利用禁止 ➢ 例: Google MapsのスクリーンショットはNG ⚫ Wikipediaの書き方を調べて、記事を編集する ✓ 詳しくは次のページから説明 P.16
  6. P.17 何でも好きに書いていいの? ◼ Wikipediaの基本原則「五本の柱」があります ⚫ Wikipediaは百科事典です ✓本や資料を元に編集します。独自研究は認めません ⚫ 中立的な観点に基づきます ✓

    どの観点に基づく主張もしないよう努力すること ⚫ 利用はフリーで、誰でも編集が可能です ✓ライセンス(利用規約)は および ⚫ Wikipediaには行動規範があります ✓他のウィキペディアンに敬意を払い、善意に取ること ⚫ この他に確固としたルールはありません (出典) https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:五本の柱 P.17
  7. P.18 本や資料は何でも使っていいの? ◼ 主に以下の本や資料を使ってください ⚫ 本・雑誌、新聞記事、公式サイト、公式パンフレット ⚫ 関係者のブログやSNSは未検証のため信頼性は低くなる ◼ 「五本の柱」に従って資料を使いましょう

    ⚫ Wikipediaは百科事典&中立的な観点に基づく ✓ 記事に使った本や資料の“出版社”、“書籍名”、“ページ番号”は、記事の出典に書く ※新聞は"新聞社名"、"発行年月日"、"見出し"、"ページ番号"を書こう ✓ 自分の知識や経験だけで書かないようにしてください 第三者が出典に辿り着けるようにすることが大事 P.18
  8. P.19 本の内容をコピペしてもいいの? ◼ もちろんコピペは駄目 ⚫ 著作権保護期間中の資料は当然コピペ不可 ⚫ ルールを守ることで「引用」することは出来る ✓ 参考:Wikipedia:著作権で保護されている文章等の引用に関する方針

    https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:著作権で保護されている文章等の引用に関する方針 ◼ 本や資料を元に「自分で文章を考える」 ⚫ 単語や「てにをは」の入れ替え程度では駄目 ⚫ 本を読んだ感想を書くのは独自研究なので注意 ◼ 引用としてなら使うことが出来る ⚫ 括弧「」付きで使い、出典を追加する ✓ Wikipediaに書く例 深田久弥は「八面玲瓏という言葉は富士山から生まれた」と述べた <ref>「日本百名山」 深田久弥 新潮文庫 1978年 p308</ref> (<ref>~</ref>は出典を表すタグを意味する) P.19
  9. P.20 写真を記事に掲載してもいいの? ◼ もちろん可能ですが、注意点があります ⚫ 肖像権 ✓ 人物が特定出来る写真(顔写真など)を使う場合、 本人の承諾が必要。国によって法律の保護範囲が 違うので、人物が写らない写真を撮影しましょう

    ⚫ 商標 ✓ 企業のロゴマークは商標で保護されています 風景に一部が映り込む程度なら大丈夫ですが、 ロゴマーク主体の写真は使わないようにね ⚫ 著作権 ✓ 屋外展示のアート作品は、日本の著作権では原則 自由に使えますが、「販売目的」は禁止しています →「オープンデータ」に出来ないので使えない P.20
  10. P.21 もっと具体的な書き方は? ◼ これ以上は資料で説明するよりWikiを読む方が早い ⚫ 初心者向け編集入門(一通り説明されている) ✓ https://ja.wikipedia.org/wiki/Help:目次_編集入門 ◼ 編集に慣れてきたらコミュニティへの参加もある

    ⚫ Wikipedia:井戸端 ✓ https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:井戸端 ✓ 井戸端とは、Wikipedia日本語版について、運営、方針、新しいアイディアや 作業の仕方、その他様々な事で質問や提案、議論、意見交換を行う場所 P.21