Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
現場でプラクティスを密かに実践した話
Search
おおひら
September 19, 2020
Technology
0
250
現場でプラクティスを密かに実践した話
XP祭り2020で発表用の資料
テスターがアジャイルに憧れて、足掻いた話です。
おおひら
September 19, 2020
Tweet
Share
More Decks by おおひら
See All by おおひら
Within the team, I grow as a tester and continuously pursue product quality
camel_404
6
2.6k
雑にコミュニティを続けてもいいと思っている/Feel free to continue the community
camel_404
0
230
私たちのプロダクトにとってのちょうどよいテストの考え方 / just right test
camel_404
0
1.1k
あらためてバグバッシュに向き合う
camel_404
0
98
WEB系スタートアップにおけるテスターという仕事についての考察
camel_404
0
89
私たちのプロダクトにとってのよいテスト/good test for our products
camel_404
0
350
3ヶ月で パネルディスカッションの イベントを開催する方法
camel_404
0
120
僕らのスタートアップの QA採用戦略 2024 / My QA Recruitment Strategies for Startups in 2024
camel_404
0
5
スプリントレビューが楽しすぎる件について
camel_404
0
300
Other Decks in Technology
See All in Technology
実践!カスタムインストラクション&スラッシュコマンド
puku0x
0
550
Webアプリケーションにオブザーバビリティを実装するRust入門ガイド
nwiizo
7
890
バイブスに「型」を!Kent Beckに学ぶ、AI時代のテスト駆動開発
amixedcolor
3
590
JTCにおける内製×スクラム開発への挑戦〜内製化率95%達成の舞台裏/JTC's challenge of in-house development with Scrum
aeonpeople
0
270
「何となくテストする」を卒業するためにプロダクトが動く仕組みを理解しよう
kawabeaver
0
440
Claude Code でアプリ開発をオートパイロットにするためのTips集 Zennの場合 / Claude Code Tips in Zenn
wadayusuke
5
1.9k
Oracle Cloud Infrastructure IaaS 新機能アップデート 2025/06 - 2025/08
oracle4engineer
PRO
0
110
TS-S205_昨年対比2倍以上の機能追加を実現するデータ基盤プロジェクトでのAI活用について
kaz3284
1
230
S3アクセス制御の設計ポイント
tommy0124
3
210
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
10
75k
AWSを利用する上で知っておきたい名前解決のはなし(10分版)
nagisa53
10
3.2k
AI時代を生き抜くエンジニアキャリアの築き方 (AI-Native 時代、エンジニアという道は 「最大の挑戦の場」となる) / Building an Engineering Career to Thrive in the Age of AI (In the AI-Native Era, the Path of Engineering Becomes the Ultimate Arena of Challenge)
jeongjaesoon
0
260
Featured
See All Featured
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
33
2.4k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
52
5.6k
Building an army of robots
kneath
306
46k
Code Review Best Practice
trishagee
71
19k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
236
140k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
30
9.7k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
131
19k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
8
530
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
26
1.9k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
31
2.2k
Transcript
現場でプラクティスを 密かに実践した話(XP祭り2020編) テストの街「葛飾」 おおひら ゆうすけ(@oo4ra)
自己紹介 おおひら ゆうすけ • 属性 テスター • 所属コミュニティ テストの街「葛飾」 JaSST東北実行委員(見習い)
• 好きなプロトコル LDAP
本日のお品書き 1. はじめに 2. 密かに実践したこと 3. 「忍ぶアジャイル」というなにか 4. さいごに
本日のお品書き 1. はじめに 2. 密かに実践したこと 3. 「忍ぶアジャイル」というなにか 4. さいごに
1.はじめに I. 文脈 II. 動機
Ⅰ.文脈 • 業務系のWebサービス開発チーム • チームは、PO、開発担当、インフラ担当、テス ター(私) • WFちっくな開発プロセス • 3、4か月毎にリリース
• アジャイル?なにそれ?とりあえずテストし てー!と言われてみたり ※フィクションです。
Ⅱ.動機 • 競合はどこもスクラム開発で焦り • アジャイルかっこいい!やってみたい • 「できることからはじめてみよう」の精神 • モブやペア、探索的テストを適用してみる ※アジャイルQAのようなことは話しません。
本日のお品書き 1. はじめに 2. 密かに実践したこと 3. 「忍ぶアジャイル」というなにか 4. さいごに
2.密かに実践したこと I. モブで設計書作成 II. ペアで問い合わせ対応 III. 新人研修で探索的テスト
2.密かに実践したこと I. モブで設計書作成 II. ペアで問い合わせ対応 III. 新人研修で探索的テスト
遭遇した問題 • 特定担当者に作業が集中してドキュメントがな かなか書けない • テスト分析をしたくても、テストベースがない • スケジュール遅延よりにレビューする時間がな い
やってみたこと • 主要メンバーで大まかに書くを目標 • ツールは、draw.io を使用 • 必要なアイコンはあらかじめ準備しておく • みんなで、アイコンを並べてる
• あとで、PlantUMLで清書
感想 • 意外と集まってくれた • みんなでやるのは楽しい • 「場」を開くことにより集中できる • その場で疑問点を解決できるので早い •
参加していない人は懐疑的
2.密かに実践したこと I. モブで設計書作成 II. ペアで問い合わせ対応 III. 新人研修で探索的テスト
遭遇した問題 • メンバーが週替わりで問い合わせを担当 • メンバーによって対応にばらつきがある • ノウハウ(暗黙知)の共有がうまくできていない かった
やってみたこと • 問い合わせメールの返答をペア対応する • ドライバー 回答を考える • ナビゲータ
回答の意味の確認や言葉遣いを調べる • 問い合わせごとに交代 • 上級者×初級者の組み合わせ
感想 • 誤字、誤解が減った • 客観的に対応できる • 効果を示すのが難しい
密かに実践したこと I. モブで設計書作成 II. ペアで問い合わせ対応 III. 新人研修で探索的テスト
遭遇した課題 • 急にチームに新人さんが配属される • 「仕様を覚えさせるために手動でリグレッション テストやらせて!」 • 新人さんはプログラミング、インフラの知識はあ るがテストはやったことがない
やってみたこと • 1日目 座学 JaSST公開資料を利用 品質とは?について
テスト技法について • 2、3日目 テスト技法をお勉強 https://gihyo.jp/book/2020/978-4-297-11061-1
やってみたこと • 4~10日目 • リグレッションテストと探索的テスト 午前 リグレッションテストを手動実行
午後 気になったことをもとに探索的テスト 一日の最後にみんなでふりかえり 「気になったこと」、「やったこと」、「わかった こと」を共有
感想 • 座学だけでなく手動かすので楽しい、と いう感想をもらった • コミュニケーションが増えた • 新人さんの得手不得手が少しわかった • 新人さんが不具合を発見した
• 工数大で怒られた
その他やったこと • 要件事項も、仕様書も、テスト設計も全 員でレビュー • テスターも顧客に会いに行く • リモートワークきっかけの朝会
本日のお品書き 1. はじめに 2. 密かに実践したこと 3. 「忍ぶアジャイル」というなにか 4. さいごに
None
3.「忍ぶアジャイル」というなにか • まなぶ • ねかせる • かんさつ • ひらめく
まなぶ ストーカーのように知識を学 ぶ • 背景 • 効果 • 副作用
ねかせる すぐに実践しない 時が来るまで熟成させる
かんさつ 場を見続ける プロセス、人の違和感を探 す
ひらめく 持っている知識と怒っている 問題を紐づける
本日のお品書き 1. はじめに 2. 密かに実践したこと 3. 「忍ぶアジャイル」というなにか 4. さいごに
さいごに • プラクティスを導入する方法はさまざま • 現場に応じてテラーリングしてもいいかも • 無理なく、楽しく、プラクティスを利用しましょう! ありがとうございました。
謝辞 「忍ぶアジャイル」は、 外山 滋比古先生の「思考の整理学」の醗酵法を 参考にしています。 「思考の整理学」がなければ、この発表する までに至らなかったと思います。 本当にありがとうございました。 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
宣伝 テストの街「葛飾」 「ソフトウェアテストで葛飾区を盛り上げよう!」と いう団体 毎週火曜日ぐらいに雑談イベントを開催中 葛飾区民以外でも参加可能 (オンライン区民)