DMVことDwango Media Villageの古澤です。 Twitter: https://twitter.com/Dwango_DMV HP:https://dmv.nico
今回は、SIGGRAPH Asia 2017 にて採択された、ユーザフレンドリーなモデル変形とモノづくりに関する最新研究2本の紹介をします。
SIGGRAPH Asia 2017論文共有~ユーザフレンドリーなモデル変形とモノづくりに関する最新研究~Dwango Media Village1古澤 知英 (@suneo_chie)
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ユーザフレンドリーなモデル変形とモノづくりに関する最新研究Fabricable Tile Decors実世界で使用可能な、異なる形のタイルがパッキングされた3Dオブジェクトを作成する手法Sketch-Based Implicit Blendingスケッチベースのモデルの変形手法論文 Figure 1.より2論文 Figure 1.より
Fabricable Tile Decors実世界で使用可能な、異なる形のタイルがパッキングされた3Dオブジェクトを作成する手法ポイントユーザ指定のタイルでオブジェクト作成可能従来の勾配法では最適化できなかったパッキングアルゴリズムを用いているサポートなしで作成可能なパッチに分けるセグメンテーション方法Weikai Chen, Yuexin Ma, Sylvain Lefebvre, Shiqing Xin, Jonàs Martínez, Wenping Wang論文 Figure 1.より3論文 Figure2 .より
タイルパッキングアルゴリズムの大まかな流れは、初期化⇒タイルの引き寄せ⇒タイルの追加⇒タイルの重なり除去解きたい問題ユーザー指定のタイルを3Dオブジェクト平面に敷き詰める最適化問題(タイルパッキング)プリンティングおよび接続可能なパッチ(タイル群)と接続部分の決定(パッチエクストラクション)4Fabricable Tile DecorsWeikai Chen, Yuexin Ma, Sylvain Lefebvre, Shiqing Xin, Jonàs Martínez, Wenping WangパッチエクストラクションHingeとsnap-fitと呼ばれる2種類の接続を用い、snap-fitの方がHingeよりも大きい「接続を挿入する能力」を持つように、かつ、ツリーの平坦化/展開が有効であるように最小スパンニングツリーを計算する。論文 Figure 6.より論文 Figure 11.より
生成結果結果位置の指定やタイルの大きさの指定・各タイルの数指定が可能リミテーション・今後の課題Hingeとsnap-fitが挿入できないタイルは使用不可もっと簡単な組み立てが出来るような作業単純化入力面の規模と完成までの時間の比例的増加耐久性の為に、強固な材料で出来たコネクタの使用ジョイントの長さの最適化論文 Figure 17.より5論文 Figure 15.より評価タイルパッキング、パッチエクストラクション、3Dプリンティング、組み立ての時間について評価過去のタイルパッキング手法とパッキングの見た目を定性評価Fabricable Tile DecorsWeikai Chen, Yuexin Ma, Sylvain Lefebvre, Shiqing Xin, Jonàs Martínez, Wenping Wang
Sketch-Based Implicit Blendingスケッチベースのモデルの変形手法ポイントスケッチベースの変形後形状の指定オブジェクトとインプットストロークを扱う新しい空間表現その空間で求めた変形の表現力(オペレータの種類)Baptiste Angles, Marco Tarini, Brian Wyvill, Loic Barthe, Andrea Tagliasacchi6論文 Figure 1.より
手法ビデオがわかりやすい。https://www.youtube.com/watch?v=5lah1kdp-P8&feature=youtu.be34秒~3分8秒あたりを見れば手法の大まかな流れがわかるユーザインプットストロークをサンプリング⇒長さと角度で表現されるオブジェクト間の距離空間の中でのサンプリング点を計算⇒変形の写像を求め、転写論文 Figure 7.より7Sketch-Based Implicit BlendingBaptiste Angles, Marco Tarini, Brian Wyvill, Loic Barthe, Andrea Tagliasacchi
結果融合の変形も分離の変形も可能アーティファクトがない融合時の変形結果ストロークを適切に増やしてイテレーションを回すことで意図に近い変形が実現可能キャラクタスキニングやフォントデザイン・植物モデリングなど応用範囲の広さという強み評価定性評価のみ過去手法と同様の変形が表現可能か・複数のオペレータ(変形の種類)間で補間が出来るか等リミテーションアシンメトリックな変形が容易ではない(デプスの指定である程度の制約はきくようだが)高周波なユーザインプットの変形は不可能インプットストロークの「かすれ」の様なスタイルは転写不可能論文 Figure 21.より8論文 Figure 20.よりSketch-Based Implicit BlendingBaptiste Angles, Marco Tarini, Brian Wyvill, Loic Barthe, Andrea Tagliasacchi