Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
GovTechとマーケットデザイン発表資料(CA森脇)
Search
森脇大輔
February 24, 2022
Research
0
380
GovTechとマーケットデザイン発表資料(CA森脇)
2022年2月24日(木) 12:00~ 13:30
森脇大輔
February 24, 2022
Tweet
Share
More Decks by 森脇大輔
See All by 森脇大輔
Evidence-to-Decisionについて
daimoriwaki
0
230
EBPMにおける生成AI活用について
daimoriwaki
0
250
Global Evidence Summit (GES) 参加報告
daimoriwaki
0
220
Developing “EBPM Database” to Improve Policy Making Process in Japan
daimoriwaki
0
20
保育:待機児童数を減らす取り組み
daimoriwaki
0
20
「EBPMエコシステム」の可能性
daimoriwaki
0
250
RecSys22読み会_MTRS
daimoriwaki
0
600
CADEVCONF
daimoriwaki
0
61
GovTechとマーケットデザイン (東京大学小島教授)
daimoriwaki
0
450
Other Decks in Research
See All in Research
メタヒューリスティクスに基づく汎用線形整数計画ソルバーの開発
snowberryfield
3
680
Weekly AI Agents News! 11月号 プロダクト/ニュースのアーカイブ
masatoto
0
260
ベイズ的方法に基づく統計的因果推論の基礎
holyshun
0
710
ダイナミックプライシング とその実例
skmr2348
3
530
機械学習でヒトの行動を変える
hiromu1996
1
450
[輪講] Transformer Layers as Painters
nk35jk
4
560
研究を支える拡張性の高い ワークフローツールの提案 / Proposal of highly expandable workflow tools to support research
linyows
0
250
機械学習による言語パフォーマンスの評価
langstat
6
860
PostgreSQLにおける分散トレーシングの現在 - 第50回PostgreSQLアンカンファレンス
seinoyu
0
190
LLM 시대의 Compliance: Safety & Security
huffon
0
490
PetiteSRE_GenAIEraにおけるインフラのあり方観察
ichichi
0
240
TransformerによるBEV Perception
hf149
1
630
Featured
See All Featured
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
7
570
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
28
2.2k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
182
22k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
68
4.4k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
343
39k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
270
27k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
330
21k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
348
20k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
66
11k
A better future with KSS
kneath
238
17k
Facilitating Awesome Meetings
lara
51
6.2k
Transcript
保育所プロジェクト ~取組の現在地~ 株式会社サイバーエージェント AILab 経済学社会実装チーム 森脇大輔 https://sites.google.com/site/dmoriwaki/
プロジェクトの開始 • 2021年にUTMDと共同研究を開始 • 利用調整の実態をヒアリング • 匿名化データの分析 • 渋谷区・多摩市との共同実証実験を
開始
渋谷区における事例 • テーマ ◦ 保育所手続きのデジタル化 ◦ 利用調整アルゴリズムの改善
利用調整アルゴリズムの改善 • SOFMアルゴリズムを適用した場合のシミュレーション分析を実施 第N番目に希望した保育所に入所 児童数 不公平が起きたケース
現実応用のための課題 • 部屋の共有の現実性 • あまり定員の排除 • 保育所側のインセンティブの確保 ◦ 一部自治体では補助金を用いて年齢
別定員を調整 事務調整コストを 超える効果を出せ るか 保育所にとってインセンティ ブがあるか 保育士の稼働率を 妥当な範囲に抑え られるか 人数に応じて部屋のレイア ウトを変えられるか あまり定員をなくせ るか
さまざまなアルゴリズムとその性質 アルゴリズム 特徴 SOFM カリフォルニア大鎌田准教 授、東京大学小島教授 • 職員数や施設面積等の制約下で定員を調整 • なるべく多くの児童をマッチできないか探索する
• ◯ マッチ数が現状より大きく増える、きょうだい同所入所 • ✕ 年齢別定員が大きく変化する NRMP 米国研修医マッチングで利 用 • きょうだい同所入所に対応した受入留保アルゴリズム • ◯ 年齢別定員が変化しない、きょうだい同所入所 • ✕ マッチ数が現状と変わらない、アルゴリズムが収束しない場合がある Nguyen-Vorha • 最大2名の定員変化を許容することで、NRMPと似たマッチングを導く • ◯ マッチ数が現状より少し増える、きょうだい同所入所 • △年齢別定員の多少の調整が必要な場合もある Okumura 東京海洋大学 奥村准教授 • 職員数や施設面積等の制約下で定員を調整 • 受入保留など他のアルゴリズムと組み合わせ可能 • ◯ マッチ数が現状より増える • ✕ 年齢別定員が変化する Biro et al. • きょうだいの同所などを含めて整数問題として計算 • 目標とする指標を最大化 • ×解が見つからない場合もある
利用申請システムの改善 • システムによって「本来の」選好を引き出す • 豊富な情報・使いやすさ・検討のしやすさ 開発中画面
多摩市における事例 • 利用調整についての実証実験 • 課題感 ◦ 利用調整の自動化 ◦ アルゴリズムの最適化
利用調整ルールの改善 ジニ係数 2021年:0.475 2022年:0.484
転園処理 保育課の方に伝えたいこと • 現状アルゴリズムについての理解 ◦ そもそもどういうアルゴリズムを採用している のか ◦ ブラックボックスになっていないか
• データを用いた客観的検証 ◦ どのような指標を重視するのか ◦ ほかのアルゴリズムとの比較 公平性 待機児童数 きょうだいの同所率 資源の無駄 希望の充足度
保育所の利用申請の全体最適化を目指す 利 用 調 整 結 果 通 知 二
次 募 集 ※さらに居宅 事業等への斡 旋など 利 用 申 し 込 み 見 学 ・ 情 報 取 集 ・・・ Twitter: @dmoriwaki mail:
[email protected]