Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

スマホゲームにおけるAI活用プロジェクトの攻略本【DeNA TechCon 2021】/techcon2021-9

スマホゲームにおけるAI活用プロジェクトの攻略本【DeNA TechCon 2021】/techcon2021-9

スマホゲームでのAI活用を考える場合、「AIの不確実性とうまく付き合う必要がある」「プロダクトのスピード感に合わせるのが大変」「つくって終わり!じゃない」など、AIプロジェクトならではの難易度の高い多くの課題に直面することになります。
DeNAは、スマホゲームにおけるAI活用の促進を目指しこれまでにいくつかのプロジェクトを推進し、 これらの課題に直面しつつもそのいくつかを解決してきました。
本セッションでは、そのようにして得た「スマホゲームにおけるAI活用プロジェクトをやりきるための知見」を、実例を交えてご紹介します。

DeNA_Tech

March 03, 2021
Tweet

More Decks by DeNA_Tech

Other Decks in Technology

Transcript

  1. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 本編

    1. 根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  2. • • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 本編 1.

    根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  3. • 2020年中途入社 • 前職までは人材系の事業会社に所属 し、オンプレ環境からクラウドサービ スまで幅広い環境で、サービス開発、 構築運用やAI機能開発を経験 • DeNA ではゲームへの

    AI 施策の導入 を推進する横断チームに所属し、複数 タイトル案件で主にクラウド環境構築 やサーバ実装を担当 • 2013年度新卒入社 • 複数のゲームタイトルの運用にエンジ ニアやPMとして従事 • 『逆転オセロニア』でAIプロジェクト にゲーム運営チームのPMとして参画 • 2019年6月よりゲームへの AI 施策の 導入を推進する横断チームに所属し、 主に『逆転オセロニア』関連のプロ ジェクトを担当 吉村 拓真 田中 晶
  4. • 登壇者紹介 • ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 本編 1.

    根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  5. 1. オススメ編成(Released) ◦ ゲーム内コンテンツ ◦ 実践的なデッキをAIが自動構築 ◦ Apriori アルゴリズムによるアソシエーション分析 2.

    オセロニア道場(Released) ◦ ゲーム内コンテンツ ◦ プレイヤーの打ち方を学習した強力な AI と対戦 ◦ プレイヤーの行動ログを教師データにした教師あり学習 3. キャラクター設計支援ツール(On going) ◦ 開発支援ツール ◦ 新規キャラクターの設計を AI がサポート ◦ 教師あり学習と強化学習の併用 2020/07の画像のため、現在は 内容が異なる場合がございます。
  6. ◦ ◦ ◦ 2. オセロニア道場(Released) ◦ ゲーム内コンテンツ ◦ プレイヤーの打ち方を学習した強力な AI

    と対戦 ◦ プレイヤーの行動ログを教師データにした教師あり学習 3. キャラクター設計支援ツール(On going) ◦ 開発支援ツール ◦ 新規キャラクターの設計を AI がサポート ◦ 教師あり学習と強化学習の併用 2020/07の画像のため、現在は 内容が異なる場合がございます。
  7. 1. オススメ編成(Released) ◦ ゲーム内コンテンツ ◦ 実践的なデッキをAIが自動構築 ◦ Apriori アルゴリズムによるアソシエーション分析 ◦

    ◦ ◦ 3. キャラクター設計支援ツール(On going) ◦ 開発支援ツール ◦ 新規キャラクターの設計を AI がサポート ◦ 教師あり学習と強化学習の併用 2020/07の画像のため、現在は 内容が異なる場合がございます。
  8. 1. オススメ編成(Released) ◦ ゲーム内コンテンツ ◦ 実践的なデッキをAIが自動構築 ◦ Apriori アルゴリズムによるアソシエーション分析 2.

    オセロニア道場(Released) ◦ ゲーム内コンテンツ ◦ プレイヤーの打ち方を学習した強力な AI と対戦 ◦ プレイヤーの行動ログを教師データにした教師あり学習 ◦ ◦ ◦ 2020/07の画像のため、現在は 内容が異なる場合がございます。
  9. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 1.

    根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  10. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 2.

    大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  11. 根源的ニーズ • 想定外の強度のキャラクターをリリー スしたくない • キャラクター設計業務の属人性を排除 したい(人員の流動性もUP) 制約 • 既存キャラクターとの直接的な強度比

    較は困難 • AIの提案をそのまま信じるのはAIの品 質に過剰に依存し危険 現在のキャラクター設計支援ツールの着想 引用: CEDEC2020 『逆転オセロニア』におけるバンディットアルゴリズムおよび強化学習を用いた対戦環境のバランス設計支援
  12. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 1.

    根源的ニーズと適切な打ち手 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  13. 運営チーム AIチーム 今ココ ゴール AIプロジェクトは長大になりがち • 不確定要素が大きい • R&Dを伴う場合がある •

    スマホゲーム運営のスピード 感にそぐわない • プロジェクトが頓挫した際の 不利益が大きい
  14. 今ココ ゴール 中間目標 中間目標 中間目標 運営チーム AIチーム 最終目標へ至る過程に 中間目標を設けられるような ロードマップを設定する

    • スピード感を持って実益を享 受できる • プロジェクトが頓挫した際の 不利益を軽減できる • 中間成果物を他のプロジェク トに転用できる可能性がある
  15. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 1.

    根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  16. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 1.

    根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 • 総括
  17. DevOps : 開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)の 継続的連携サイクル MLOps : 機械学習チーム(Machine Learning)+ DevOps ・モデルやアルゴリズム

    の構築、評価 ・システム設計 ・アプリケーション開発 (ML & Dev) ・ログ出力と分析 ・モニタリング ・CI / CD
  18. • が変わる • が変わる • が変わる 継続的 開発サ イクル の構築

    変更しやすいシステムで、以下が可能に • ◦ 再学習コスト低減、学習の高速高頻度化 • ◦ 仕様変更や機能拡張に強い構成、実装 • ◦ 最新技術への追随、導入
  19. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 1.

    根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 • 総括
  20. 打ち手の 検討 PoC 本開発 運用 課題定義 案件A 打ち手の 検討 PoC

    本開発 運用 課題定義 案件B 打ち手の 検討 PoC 本開発 運用 課題定義 案件C ↕ ↕
  21. 打ち手 の検討 本開発 運用 課題定義 案件A ↓ ↕ 案件B 案件C

    PoC 共通 基盤 本開発 運用 PoC 共通 基盤 本開発 運用 PoC 共通 基盤 横展開による 効率化・高速化
  22. 事業 & AIチーム 打ち手 の検討 本開発 運用 課題定義 PoC 共通

    基盤 本開発 運用 PoC 共通 基盤 事業連携による さらなる横展開
  23. • 登壇者紹介 • 背景 ◦ 『逆転オセロニア』について ◦ 『逆転オセロニア』におけるAI関連の取り組みについて • 本編

    1. 根源的ニーズと適切な打ち手 2. 大きな夢とスモールスタート 3. 不確実性の把握と対処 4. 保守や運用を見据えたシステム開発 5. ノウハウ蓄積と基盤整備、波及活動 •