第05回 C++講座 ～配列とfor文～

北海道科学大学 電子計算機研究部のソフトチームで行っているC++講座の資料です。
電算部Webページ URL:http://densan.info/index.php
旧Webページ URL:http://www1.hus.ac.jp/~densan/index.htm
--------------------------------------------------
ここから資料内のURLやプログラム等
--------------------------------------------------

Transcript

1. Ｃ＋＋入門講座 第05回 配列とfor文
2. 前回の復習 ❏ while文：条件が合致している間処理を繰り返す文 cin >> data; int keta = 0; while(data>=1) { keta++; data /= 10; } cout << "入力された値の桁数は " << keta << "桁です。\n"; 条件が正しかった(真である)場合 に、{}内の処理が繰り返し実行さ れます。 2
3. 前回の復習 ❏ do-while文：条件が合致している間処理を繰り返す文 char data; do { cout << "文字を入力してください： "; cin >> data; cout << "入力された文字は " << data << "です。" << endl; } while (data != 'z'); 条件が正しかった(真である)場合 に、{}内の処理が繰り返し実行さ れます。 while文と違い、継続条件の判定部分が後方にあるので最低一回は実行されます！ 3
4. 前回の復習 ❏ for文：条件が合致している間処理を繰り返す文 for (int i = 0; i < 5; i++) { cout << "ループの回数" << i << endl; } 初回の実行時のみ、初期化式 (今 回は int i=0)が実行される 条件式(今回は i<5)によって処理 を行うか選択する。 処理終了後に、ループ式 (今回は i++)が実行される 4
5. 目次 ▶ 配列 ▶ 配列を便利に使う 5
6. 配列 ～配列の使い方～ 大量の変数をまとめて扱いたい場合に配列というものを使用することができ ます。 下記のような宣言を行うことで変数と同じように使用できます。 型名 配列名[要素数]; 配列の型を指定します。 配列の名前です。 自由につけてよいです。 配列の長さです。 配列に格納するデータ数 を指定しましょう。 要素[0] 要素[1] 要素[2] ・・・ 要素[要素数-1] 要素数は0から始まる。 6
7. 配列 ～配列の使い方～ 配列のデータに対して代入などを行う場合は以下のような書き方をします。 配列名[要素番号] = 値; 7
8. 配列 ～配列の使い方～ 配列の初期化を行う場合は以下のような書き方をします。 型名 配列名[] = {値1,値2…}; 8
9. 配列 ～実際に使ってみよう～ 実際にプログラムを記述して確認し てみましょう。 array[0]とarray[1]に値を代入し表 示するプログラムです。 array[0]とarray[1]が別々の変数と して扱われていることが分かったで しょうか？ 01array.cpp #include <iostream> using namespace std; int main(){ int array[2]; array[0] = 123; cout << "array[0] = " << array[0] << endl; array[1] = 456; cout << "array[1] = " << array[1] << endl; return 0; } 9
10. 配列 ～繰り返し処理を使って楽になろう～ 配列が使用できるようになったので、for文を使用して配列を一括処理する 方法を覚えましょう。 10
11. 配列 ～実際に使ってみよう～ 実際にプログラムを記述して確認し てみましょう。 40人分のテストの平均点を算出す るプログラムです。 02array_for.cpp #include <iostream> using namespace std; int main() { int overall_points[] = { 730,450,560,520,390,620,550,490,850,525, 350,680,750,542,586,675,485,238,485,756, 159,956,486,756,423,365,478,459,556,684, 482,764,486,652,579,421,841,248,442,348 }; int Sum = 0; for (int i = 0; i < 40; i++) { Sum += overall_points[i]; } cout << "テストの平均点は " << Sum / 40.0 << " 点です。" << endl; return 0; } 11
12. 配列 ～実際に使ってみようの解説～ この部分で、for文を使用してテスト 点数の合計を算出しています。 ここのiがfor文のループとともに変 化し、40人全員分の点数を足して います。 02array_for.cpp #include <iostream> using namespace std; int main() { int overall_points[] = { 730,450,560,520,390,620,550,490,850,525, 350,680,750,542,586,675,485,238,485,756, 159,956,486,756,423,365,478,459,556,684, 482,764,486,652,579,421,841,248,442,348 }; int sum = 0; for (int i = 0; i < 40; i++) { sum += overall_points[i]; } cout << "テストの平均点は " << sum / 40.0 << " 点です。" << endl; return 0; } 回数 iの値 処理 1 0 sum+=overall_points[0]; 2 1 sum+=overall_points[1] … … … 40 39 sum+=overall_points[39] 12
13. 配列 ～実際に作ってみよう～ 先ほどのプログラム(02array_for.cpp)について、最高点と最低点を求める プログラムを作成しましょう。 ヒント：最大値を記録する変数と最小値を記録する変数が必要ですよ 13
14. 配列 ～実際に作ってみよう回答～ 03max_min_array.cpp #include <iostream> using namespace std; int main() { int overall_points[] = { 730,450,560,520,390,620,550,490,850,525, 350,680,750,542,586,675,485,238,485,756, 159,956,486,756,423,365,478,459,556,684, 482,764,486,652,579,421,841,248,442,348 }; int max = 0; int min = 99999999; for (int i = 0; i < 40; i++) { if (max < overall_points[i])max = overall_points[i]; if (min > overall_points[i])min = overall_points[i]; } cout << "テストの最高点は " << max << " 点です。" << endl; cout << "テストの最低点は " << min << " 点です。" << endl; return 0; }14
15. まとめ ❏ 配列：たくさんの変数が合体した物。 ❏ 宣言：型名 配列名[要素数]; ❏ 使用方法：配列名[要素番号]とかくと指定した番号の(配列 内の)変数にアクセスできる。 ❏ 初期化：型名 配列名[] = {値1,値2…}; ❏ 配列をfor文で回すととても便利。 ：for(int i=0;i<要素数;i++){配列名[i]を使用した処理} 15