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コンテナの可能性を極めてみた!一度ビルドしたら本番でも使うよ

 コンテナの可能性を極めてみた!一度ビルドしたら本番でも使うよ

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Transcript

  1. 1. 自己紹介 2. はじめに 3. そのビルド、本当に大丈夫? (導入前の課題) 4. 私たちが目指したこと (ビルドは1回だけ!)

    5. "秘伝のタレ" 大公開! (具体的な実現方法) 6. 得られた3つのメリット (導入後の効果) 7. まとめ (学びのポイント) 目次
  2. 藤井 貴昭 ディップ株式会社 ソリューション開発本部 プラットフォーム部 SRE・AI 2課 面接コボット、スポットバイトル など 自社プロダクト

    の インフラチ ーム リーダー 設計、構築、運用を担当 AWSとGCPの両方を使っています 1. 自己紹介
  3. 原因は... 障害の調査を進めると、あるライブラリのバージョンがステージング環境と本番環境で異なっていることが 判明しました。 ステージング環境: hoge-library v1.2.0 本番環境: hoge-library v2.0.1 (←

    最新版が勝手に...!) 当時、そのライブラリはバージョンを固定できないものでした。 (その後、この改善中にバージョン固定することが出来ました) 根本的な問題 それは環境ごとに コンテナイメージのビルド を繰り返していたことでした。 3. そのビルド、本当に大丈夫?
  4. パイプライン全体像 GitタグとGitHubリリースを利用することで、理想のパイプラインを構築しました。 ① ステージング リリース テス ステージン 担当 テス ビル

    Pus デプロ タグ作 ② 本番 リリース 本番環 担当 No ビル 既存 取 デプロ リリース おっと、文字が潰れて見れませんね 5. "秘伝のタレ" 大公開!
  5. ① ステージング リリース 開発者がリリースしたいバージョンをGitのタグとしてPushします。 # リリースバージョンをタグとして作成 git tag v1.2.0 #

    タグをリモートリポジトリにPush git push origin v1.2.0 このPushイベントをトリガーに、ステージング用のGitHub Actionsが起動します。 実行内容: i. Dockerイメージをビルド ii. Gitタグ名 ( v1.2.0 ) を使ってイメージにタグ付け iii. 本番環境のGCP Artifact RegistryにPush iv. ステージング環境へデプロイ 5. "秘伝のタレ" 大公開!
  6. ② 本番 リリース ステージングでのテスト完了後、GitHub上でリリースを作成し ます。 これが本番デプロイの唯一のトリガーです。 この「リリースの作成」イベントを検知して、本番用のGitHub Actionsが起動します。 実行内容: i.

    コンテナイメージのビルドは行わない! ii. リリース情報からタグ名 ( v1.2.0 ) を特定 iii. 本番環境のGCP Artifact Registryから同名の既存イメージを取 得 iv. 本番環境へデプロイ 6. "秘伝のタレ" 大公開!
  7. 本日のまとめ (Learning Outcome) 1. "環境ごとのビルド"に潜むリスクを再認識しよう 意図しないライブラリの更新など、予期せぬ差分はいつでも生まれ得ます。 2. "Build Once, Run

    Anywhere"は実現できる! コンテナの思想に立ち返り、CI/CDのパイプラインを設計することが重要です。 3. GitタグとGitHubリリースは強力な武器になる この2つを組み合わせることで、安全で再現性の高いCI/CDが構築できます。 7. まとめ