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XRエンジニアの視点から XRのイマと社会実装の実現について考える / thinking-ab...
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にー兄さん
August 20, 2025
Technology
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50
XRエンジニアの視点から XRのイマと社会実装の実現について考える / thinking-about-xr-popularization
TSUKUBA CONNECT #79にてセッション登壇した資料です
にー兄さん
August 20, 2025
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Transcript
XRエンジニアの視点から XRのイマと社会実装の実現 について考える 株式会社ホロラボ にー兄さん(堤海斗) TSUKUBA CONNECT #79
アジェンダ 1. はじめに 2. XR業界・XR技術の現在地 3. 「XRの社会実装」に向けて 4. おわりに
はじめに
にー兄さん / 堤海斗 XRメインのソフトウェアエンジニア 株式会社ホロラボ Babylon.js勉強会運営 Iwaken Lab. Microsoft MVP
for Developer Technologies 最近はXRがわかるWeb屋さん的な立ち回りが 多い
私のバックグラウンド XR業界に関わり始めたのは2018年くらいから (正確には開発を始めたのは10年ほど前) 株式会社ホロラボという会社にエンジニアとしてJoinして5年ほど 主にtoBでのお仕事として HoloLensやスマホARといったXRアプリケーション開発から 3Dデータの活用など また趣味としてWeb技術とXR技術を用いた OSS開発・コミュニティ活動など
本日のお話 XR領域にも様々な人がおり、それぞれの視点がある 今回は主にAR技術が好きで仕事/趣味問わず関りっている エンジニアとしての視点でお話しできるといいと思った エンジニアの視点から XR技術というものが現在どのような状況にあり 社会実装を実現するためには何が必要なのか考えてみる ゴール: XR領域に関心があるみなさんに エンジニアの視点から社会実装に向けての観点を提供し
考えてもらうきっかけにする
XR業界・XR技術の現在地
整理:本セッション中でのXRとは ExtendedRealityやCrossRealityの略語とするケースもあれば X = 任意 のRealityとするケースもある 本セッションでは後者よりで 特にVirtual Reality, Augmented
Reality, Mixed Reality などの総称として使う
これまでのXR技術・XR業界 2010年台特に後半から OculusやMicrosoftによる デバイスのリリースなどを追い風に 注目される技術領域に Android/iOSでもARエンジンが搭載 https://www.microsoft.com/ja-jp/p/H oloLens-2-Development-Edition/
XR(主にAR)の活用事例 toCエンタメ領域では Niantic社によるポケモンGOや ピクミンブルームといったコンテンツ Snapchatなどの顔認識による ARフィルター機能を要するアプリは 若者を中心に利用されている https://pikminbloom.com/ja https://newsroom.sna p.com/three-advance
d-new-snap-ar-lense s
XR(主にAR)の活用事例 アマゾンのモバイルアプリや IKEA Placeなどでは 実際に購入前の商品を ARを使って実寸で表示して プレビューするといった活用方法も https://youtu.be/UudV1VdFtuQ
現在のXRハードウェアの動向 Meta社によるMeta Questシリーズや Apple社のApple Vision Proといった デバイスをはじめ パススルー方式のHMDデバイスが注目を浴びる またXREALシリーズやMagicLeapシリーズな ど、
ARグラスについてもいくつかデバイスは存在 AndroidXRのような新OSも発表 ニーズの高まりから、 AIグラスやスマートグラス にも近年注目が集まっている https://www.apple.com/jp/newsroo m/2023/06/introducing-apple-vision- pro/
昨今のビッグテックとXRの動向 一方で、Microsoft社のMR分野からの撤退や 国内でのXR研究部門の解散など 未だ不安定な状況にもある分野でもある Google I/OやWWDCといった海外カンファでも XR系のプロダクトニュースは落ち着いてきている雰囲気もある
「XRの社会実装」に向けて
XR社会実装の課題?
「社会実装の課題」というものを考えてみる TSUKUBA CONNECTへお誘いいただいたこの機会に 改めて社会実装の課題について考えてみることに 最強のハードウェアが出れば普及する......? 「課題はこれで、その理由はこれです!」 というのがパッと思い浮かばないような......? 今回のテーマはなぜ「課題」なのか そもそも課題というのは存在するのか?
イマと期待のギャップ (先述の通り) XRに関連するハードウェア技術は進歩し、 ソフトウェアも成熟してきている しかし10年弱のスパンを経て XRが日常生活に溶け込んだ世界は未だ来ていない
XR技術の性質と普及プロセス なぜまだ社会実装に至っていないのか →XRが普及するプロセスを考えてみる 普及に必要な大きな要素 ①関連技術の進歩 ②ユースケースの創出
①関連技術の進歩 人間の感覚をデジタル情報で 上書きしたり拡張したりするインターフェース (特に)ハードウェアなどの技術進化とともにある 人が日常的に身に着けられる かつ 高度なセンシングと感覚へのフィードバック
②ユースケースの創出 XRが持つ価値はどこにあるのか ほかの分野との連携により生まれる付加価値が大きい 例) ARグラスごしに3次元の実寸のデジタル模型を確認しながら 手でつまんで動かしたり、テキスト情報を付与したりする 従来成し遂げなかった高度な可視化と 情報との自然なインタラクションの実現が可能 建築・産業・エンタメ・教育といった分野との接続による付加価値
仮説:普及には予想よりも多くのリソースが必要 ①技術の進歩と②ユースケースの創出は少しずつできてる しかしまだまだ時間や事例(= 金銭的・人的投資) が必要 思ったよりも時間がかかっているのかもしれない →ここが課題感につながっているのでは
未来への期待:AIと人間をつなぐインターフェースとしてのXR いま直面している技術的なブレイクスルー →生成AI 多くの情報が学習され 人はチャットインターフェースを通してLLMと対話をするように →この先にある未来は?
未来への期待:AIと人間をつなぐインターフェースとしてのXR XRは人が情報と対話するインターフェース 行動や状態をセンシングし 感覚に対してフィードバックを与える 生成AIが扱う情報が高次元化するとき XR技術は人とAIをつなぐ インターフェースになりうる
おわりに
まとめ XR技術・XR業界のイマについて整理し 社会実装に向けた課題について考えてみた XR技術自体はここ10年弱ほどのスパンで 徐々に技術的に進歩を重ねているが まだ日常生活に浸透するまで普及はなされていない 技術進歩とユースケースの創出という要件をクリアするため 今後もリソースをかけて取り組んでいくべき分野である 生成AIとの連携によって 新たな情報との対話ができるインターフェースとしての期待がある