組織本能の考察と適応 / Consideration and Adaption for Organizational instinct

変わらない組織。対立する組織。なぜ、組織は変わらないのか。なぜ、対立するのか。組織は1つの有機体であるという視点で考えると、組織の本能というものが見えてくる。組織は変わらないのでも対立してるのでもなく、本能に従っていただけかも知れない。組織本能を受け入れて、付き合っていこうというお話。

Developers Summit 2019 Summer
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20190702/session/2091/

## スライド補足

- Slide 19
バーニングマンという7万人規模の祭りの写真。祭りには少しのルールしかないが参加者は共同体として祭りに参加する。7万人が一つの行動をしている時、あなたは別の行動の行動をできるだろうか？組織も時として群衆のような一面を持つ。

- Slide 21
紅白運動会の写真。運動会の日だけは別のクラス、別の学年が一つの有機体として行動する。

- Slide 22
運動会から視野を広げよう。
スポーツ競技の写真。例えば、日本代表の試合と考えてみる。昨日まで競い合ってたチーム同士が、日本国民全員が一つの有機体となる。

- Slide 23
もし、明日エイリアンが襲来したら。
多分、世界は一つの有機体となって戦うのであろう…

Transcript

1. 組織本能の 考察と適応 Developers Summit 2019 Summer daisuke sato @dskst9
2. daisuke sato @dskst9 Engineering Manager at ASKUL エンジニアリングマネージャーって 楽しいよ というのを広めたい 2
3. 3 組織を 変えたい？
4. 4 変えたいと 思う人 と 変えたいと 思う人
5. 5 見ている 世界が 違うだけ
6. あなたから 見た世界 6
7. 私から 見た世界 7
8. 私達の世界 8
9. なぜ、対立してしまうのか？ なぜ、 組織は変わらないのか？ なぜ、変化に時間がかかるのか？ 紐解く鍵は本能にある 9 組織はひとつ
10. 民族文化 Organizational culture 10
11. 組織とは種属 あるいは民族 同一言語・同質の文化 を共有する比較的小さ な民族的集団である 11
12. 民族は伝統を持つ 民族とは、過去によって創造された 一種の有機体 民族を導くもの・信じるものが伝統、 あるいは文化である 12
13. 伝統を変える 種属の歴史は革命の繰り返し 新しい文化を作るということは、古い 文化を捨てるということであり、対立 や争いを生む 13
14. “ 民族が民族を 変えようとする時 私達は 分断される 14
15. 組織本能 Organizational instinct 15
16. 1. 信念を持つ 固定した信念を持っている 習慣の絆に縛られて、互いが似 通ったものになっている 時が経てば経つほどに信念が深く 刻まれる 16
17. 2. 文化を盲信する 組織は文化を信じてやまない とある組織の信じているものは、と ある組織では全く信じられない この信仰の中で制度というものは全 くの無価値である 17
18. 3. 群衆になり得る 群衆は集団的錯覚を起こし、精神 的感染をしていく ╺ 道徳性が下がる ╺ 暗示にかかりやすい ╺ 思考が単純になる ╺ 感情的な動揺が激しい 18
20. 組織は有機体 個と民族、群衆が織り なす1つの有機体であ る 20
24. 適応 Adaptation 24
25. 本能を受け入れる 組織は対立してしまう 組織は変えられない 組織の変化は時間がかかる 25
26. 有機体を受け入れる 人は対立してしまう 人は変えられない 人の変化は時間がかかる 自分自身は変えられる？ 26
27. 経験させる 経験だけが信念をを打破する 共感と対話を繰り返し繰り返す必要 がある ╺ 断言 ╺ 反復 ╺ 感染 27
28. 組織を導く 論理を語るのではなく、 物語を語り感情を揺さぶることで導 くことができる - エトス（信頼） - パトス（感情） - ロゴス（論理） 28
29. “ 経験は 習慣となり 文化となり 信念となる 29
30. “ 私とあなたよりも私達を 作られた制度よりも信じる文化を 論理的な説明よりも情熱的な物語を 理性に従うよりも本能に適応を 30
31. ご静聴ありがとうございました daisuke sato @dskst9 31