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April 20, 2023

freeeカードUnlimitedチーム「スクラム実際どうなの?」 / freee-card-real-scrum

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April 20, 2023
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  1. 実際どうなの? • スクラムチームの命題 ◦ ロードマップ上のfeatureをいかに細かく形にし、ビジネスサイド に対してフィードバックするか ◦ 仮説検証サイクルを素早くまわすこと • 割り切り

    ◦ 現時点で開発チームとして事業に対して価値を出すための現実的な 解としてこの形に落ち着いた ◦ いわゆる"アジャイルやスクラムの考え⽅"を局所的に適⽤している
  2. Scrum of scrums Engineers QA Unit A Engineers QA Unit

    B PdM UXD Common • エンジニア,QAをまとめたユニットA/B • PdMとUXDは共有⼈員としてユニットの 外に配置 • ふんわりドメインを決めておく ◦ Aは決済,Bは請求まわりなど ◦ PdM/UXDの相談⽤
  3. なぜSoS? • 共有するコンテキストの凝縮度 ◦ 1つのプロダクトを開発するためにコンテキストを共有したメン バーが1チームに集まる必要 • 開発⼒ ◦ 実装量が⼤きいのでメンバー数もそれなりになければならない

    • 認知負荷 ◦ 1チームに集まると今度はコミュニケーションコストが顕著になっ たのでユニットに分けた。 • 意思決定をするリソース(PdM, UXD)の⼈数
  4. 事業戦略→ロードマップ→MVP構想→PRD • スクラムチームが関わるのはMVPを探索する箇所から ◦ ロードマップには⼤きな施策単位のアイテムがざっくり置かれる • ロードマップ、事業戦略をMVP構想として具現化したものがPdMより スクラムチームにインプットされる • MVP構想をスクラムチーム(のうちリードエンジニアやその部分に知

    ⾒のあるメンバー)、PdM、UXDと揉んで、実現⽅法や⼤きめのPBI(+ ⾒積もり)としてアウトプット • それらによって構想とロードマップにフィードバックする • 上記がだいたい固まってきたらPdM、UXDがPRD(Product requirements document)を作成してスクラムチームにインプットす る(あるいはPRDが先に出てたりする)
  5. PRD→Design Doc→PBI • PRD(Product requirements document) ◦ ユースケースを1Epicとし、そのEpicにユーザーストーリーがまと められたドキュメント ◦

    このユーザーストーリーは粗めの粒度 • DD(Design document) ◦ PRDに書かれたユーザーストーリーをシステム的にどう実現するの かということがまとめられたもの ◦ 現在システムとの差分(≒詳細設計) ◦ PRDのユーザーストーリー単位を実装単位と合わせることによっ て、ビジネスとプロダクト開発の認識の単位を合わせる • PBI(Product backlog item) ◦ この時点でざっくりStory pointを⾒積もっておく
  6. スクラムイベント • 1week, 1sprint • ⽕曜 ◦ スプリントレビュー ◦ ふりかえり

    ◦ プランニング ◦ Learning Session(※) • 毎⽇ ◦ デイリースクラム ◦ 横断デイリースクラム ◦ リファインメント(※)
  7. イベント共通の取り組み • スクラムマスター以外のメンバーがファシリテートする ◦ ファシリテーション≠進⾏ ▪ 進⾏=会議体を成⽴させるだけ ▪ ファシリテーション =会議の⽬的を達成させる⼈

    ◦ Weeklyイベントは隔週交代 ◦ Dailyイベントは毎⽇交代 • イベントの最後に5fingersと感想記⼊ ◦ イベントそのもののカイゼン • 物理参加 • たまーに夜は飲み会
  8. スプリントレビュー • 45min • デモ ◦ ステークホルダーにFBを受ける • プロダクトゴールに対する進捗の確認 ◦

    ロードマップ,逆算 • UndoeやFBの整理 ◦ リファインメント ◦ 前倒しでプランニング
  9. ふりかえり • 45min • 「タイムラインのハピネスレーダー」+「Fun/Done/Learn」 ◦ 毎⽇のいろんな出来事を記録しておく ◦ 直感なども織り交ぜてその時にどう思ったかをタグづけする •

    ⽬的 ◦ タグづけするのは単なる話のネタ ◦ メンバーがどういう考え⽅をしてるのかなんとなく知ることと ◦ ネクストアクションを出すこと ▪ 別に出さなくても良い ◦ ちょっとしたアイスブレーキング • KPTやシンプルなFun/Done/Learnとか試した ◦ 短い時間でTまで出すのは厳しい ◦ 1sprintの出来事を忘れてしまう ◦ KPTとかは形式ばっててなんかやりにくかった • コントロールチャート ◦ in progress, in reviewとかの滞留時間を眺めて会話
  10. プランニング • 60min • キャパシティを出してみる ◦ スクラムのユニットがゴールに対して使える時間 ◦ 前回,前々回とかと⽐較し「今回ぼくらはきついのか?」 •

    ベロシティとキャパシティとタスクを並べてパズルする • エンジニアがスプリントでやることを決める ◦ スプリントゴール ▪ ロードマップに載ってるものが対象 ◦ スプリントゴール以外のタスク • QAがやることを決める ◦ アジャイルQA→
  11. アジャイルQA • 「作り終わったらQA」じゃない • 開発とQAが同時に⾏われる • エンジニアとQAが協⼒して達成するゴール • ex) ◦

    スプリント1でQA準備と開発を⾏う ◦ スプリント2でQA実施 • プランニングのQAゴール ◦ QA準備やリリースreadyに向けたテスト実施が設定される
  12. デイリースクラム • 15min ◦ スプリントの進捗確認&障害検知する&⼀緒に仕事してる感を醸し 出す場所 ◦ 体調や休みの予定、とりとめもないことを会話 • 昨⽇あったこととかを書く

    → ふりかえりで使う • 進捗確認 • チケット移動 ◦ JIRA上でコントロールチャートを使うので正確にする • 共有,相談困りごと(アラカルト) • 横断デイリーで会話したいことを挙げる
  13. 横断デイリースクラム • 10min ◦ Scrum of scrumsのイベント ◦ 各ユニットの情報をマージする場所 •

    リリースのスケジュールの確認 • 簡単なスプリントゴールの進捗の報告 • A,Bどちらにも属さないちょっとしたタスクの割り振り
  14. リファインメント • 毎⽇30min ◦ PBIやDesign docをネタにスプリントに投⼊できるように解像度あげる活動 ◦ ちりつも、リファインメント貯⾦ • コンテンツ

    ◦ 詳細設計のレビュー ▪ 担当のエンジニアが設計して解像度を⼀度⾼めて他メンバーに伝播させるスタイル ◦ プランニングポーカー/乖離の発⾒ • 分割のしかた ◦ 縦の分割(ストーリーを分ける) ◦ 横の分割(タスクに分ける) ◦ 機能要件と⾮機能要件を分ける ▪ 共通部分とユーザーストーリーに分ける • ⾮機能要件を作り込むスプリントもたまにある ◦ ex) ▪ 共通部分はモデルとかDBスキーマとか ▪ ユーザーストーリーはそれらを利⽤するビジネスロジック層(usecase的な層)
  15. 検証したい単位 VS エンジニアが作業しやすい単位 user story PBI 検証した い単位 フロント実 装

    バックエ ンド実装 データ ベース フロント実 装 バックエ ンド実装 データ ベース
  16. 変遷の話 • 最初は10⼈くらいでスクラム ◦ プロダクトの成⻑に合わせて⼈員増加したが、コミュニケーション コストが顕著となった。 • LeSS ◦ コミュニケーションコストを抑えるがチームの⼀体感は残したいと

    いう⽬的から選択。 ◦ 上⼿くハマればよかったが全ユニットのマージ部分で苦戦。 • SoS ◦ 前段で⼀体感を醸成できたので、この形になってもコミュニーケー ションが断絶することは無かった。