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EMになって最初の失敗談 - コミュニケーション編 -
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Retu Fukui
January 19, 2023
Technology
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6.1k
EMになって最初の失敗談 - コミュニケーション編 -
2023/01/19 エンジニアの失敗の哲学2022 - 2023にて、EMになって最初の失敗談をお話しました。
Retu Fukui
January 19, 2023
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Transcript
note inc. EMになって最初の失敗談 - コミュニケーション編 - 2023/01/19 エンジニアの失敗の哲学2022 - 2023
note株式会社 福井 烈 (@fukuiretu)
2 ジークレスト、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなどを経て 2015年にnoteに入社。サービス黎 明期からnoteの開発に携わり、データ基盤や会計などを担当。現在はエンジニアリングマネー ジャーとして、開発チームの統括や組織編成などに 加え、事業部のマネージャーとして事業のマネ ジメントも行う。 プライベートでは 3人の男子を育児中。 最近買ってよかったものはグンゼの腹巻き。
略歴 2006年:日本インサイトテクノロジー(SIer) 2010年:ジークレスト 2013年:ガンホー・オンライン・エンターテイメント 2014年:Web系スタートアップ 2015年:note 2021年:noteのエンジニアリングマネージャーに就任 エンジニアリングマネージャー(EM) 福井 烈 #ポメラニアン #揚げ出し豆腐 #スプラトゥーン
note inc. 1 どんな失敗か 2 失敗をリカバリするためにどうしたか 3 まとめ 3 お品書き
note inc. 1 どんな失敗か 2 失敗をリカバリするためにどうしたか 3 まとめ 4 お品書き
note inc. 5 私がEMになった経緯 CTOが技術、組織両面をほぼ一人で担っていたが、 組織拡大により負担増(エンジニアは40名ほど在籍) 社歴が長く、マネジメントに興味関心があったこともあり EMとして組織面のサポートをすることに
note inc. 6 社内LTでエンジニアに呼びかけをした EMに就任しました。みんなで組織の ことを良くしていきたいので、組織や 会社のこと、プライベートなことでも何 か意見や相談などあればいつでも気 軽に連絡くださいね🙏
note inc. 7 ところが... 一ヶ月経っても誰からも連絡が来 ない...何も来ないということはむし ろ健全なのか?????
note inc. 8 当時の状況 • エンジニアは40名ほど在籍 • そのうち半数ほどは、 ◦ 業務で絡みがない
◦ 対面(オン・オフ問わず)で話したことがない
note inc. 関係性が構築できてないので当たり前 (日常生活で大して知りもしない方に恋愛相談とかしないですよね...) 9
note inc. 10 失敗まとめ EMという役割 社歴のアドバンテージ 当初の思惑 相談が(それなりに) 来ると思っていた
note inc. 11 失敗まとめ EMという役割 社歴のアドバンテージ 現実 相談は来なかった
note inc. 1 犯した失敗 2 失敗をリカバリするために何をしたか 3 まとめ 12 お品書き
note inc. 13 インプット期 • マネジメントを勉強する中で関係構築(コミュニケー ション)は ◦ 相互理解と社会構成主義のもとに成り立っていると 結論づいた(関係構築の大切さの解像度が上がっ
た) → 1対1の対話により、関係構築することを決めた
note inc. 14 相互理解とは • 認知の相互理解: お互いの顔、名前、人とな りを知っている状態 • 仲間の相互理解:
仕事に関する考え方や、 人間性について深く知っている状態 https://amzn.asia/d/6TWaCQq
note inc. 15 相互理解によって得られるもの 1. 連携指示コストの低減 2. アイディアや意見の創出 3. 成長実感
https://amzn.asia/d/6TWaCQq
note inc. 16 社会構成主義とは 社会に存在するものは人間が対話を通して頭の中 で作り上げたものであるという主義・考え方 https://amzn.asia/d/bFNbgEv
note inc. 人との関係性によって認知してるものが違う ↓ 合意形成を経て意味(現実)を作り上げてい く必要がある ↓ コミュニケーションを取らないとお互いの認 知は歪んでいく(溝が深まる) 17
社会構成主義がなぜ大事か https://amzn.asia/d/bFNbgEv
note inc. 18 失敗をリカバリするために何をしたか よもやま行脚の実施 ※リクルート社のカルチャーをオマージュしてます
note inc. 19 一対一の対話を全エンジニアと月次で実施 よもやま行脚とは
note inc. (個人的に)2つの理由から1on1とは使い分けている • 1on1は、基本的にアジェンダ有 • 1on1は、する側とされる側の上下関係(される側が主 役)が作られやすくフラットではない → なるべく敷居を下げてフラットに対話したかった
20 1on1との違い
note inc. 21 どう進めたか 1. ルール作り 2. 社内LTで協力要請 3. 予定を抑える
note inc. 22 ルール 1. 決まったアジェンダは無し、業務に関する話で無くてもOK 2. 話した内容は画面共有しながらGoogleDocsに全て記録する a. 齟齬がない状態を担保する
3. 情報の公開範囲はデフォルト非公開 a. 他者への展開可否は都度確認 4. コミュニケーションを取りやすいチャネルを選択できる a. ZoomでもMeetでもハドルでもOK(顔出しも強制しない)
note inc. 23 社内LTで協力要請
note inc. 24 予定を抑える 月に一回15分の頻度で、 40人分の予定を組んだ
note inc. 25 どんな効果が生まれたか 対面で話したことがなかった方 • 認知の相互理解まで進み、コミュニケーションが取り やすくなった ◦ 話しかける敷居は下がり、話しかけられる頻度も
増えた • 仲間の相互理解に進む土台ができた
note inc. 26 どんな効果が生まれたか 対面で話したことがあった方 • 仲間の相互理解、もしくはその手前まで進み、ちらほ ら相談されるようになった • アイディアや意見の創出も生まれるようになった
◦ QAチームが組成したのは意見がきっかけ
note inc. 1 犯した失敗 2 失敗をリカバリするために何をしたか 3 まとめ 27 お品書き
note inc. 28 まとめ • 役割と社歴のアドバンテージがあっても相談は来ない ◦ 待っても来ないので取りに行きましょう ▪ 「話すことないです」と言う方に限って掘ると出てくる
• 人との関係性は相互理解と社会構成主義のもとに成り立つ ◦ 対話を通じたコミュニケーションで深める ▪ 大変だし時間はかかるけど間違いなく効果はある
note inc. ご静聴ありがとうございました🙏 29