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運用10年弱のプロダクトを変革する:AI開発シフトによってチームはどう進化したのか

 運用10年弱のプロダクトを変革する:AI開発シフトによってチームはどう進化したのか

GREE Tech Conference 2026で発表された資料です。
https://techcon.gree.jp/2026/session/TrackA-5

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October 16, 2026

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Transcript

  1. 10年分の「なぜ」が、コードの外にある • Nginxに2017年当時のリダイレクト設定が267件。代替済みでも誰も「消せる」と言えない • 「.internal ドメインだけHTTPS扱いにする」設定。理由はどこにも書かれておらず、消したら即ログ アウト • 2019年に入れたAMP対応コード。2024年に不要になっても、削除できたのは2026年 •

    1つの変更が最大3リポジトリ・2言語にまたがる。テーブル1つ消すにも別リポジトリの停止確認が 要る • 答えはコードにもドキュメントにもなく、人の頭の中にある • 新しく入った人は、誰かが横につかないとPRが出せない 5
  2. 役割の再配置:Before → After • Before • After • コンテキストを持つ人:新規開発の中心 •

    コンテキストを持つ人:消して地ならし • 新しいメンバー:レビュー待ち・伴走 • 新しいメンバー:分離領域で建てる • AI:補助ツール。出力の判定は人間 • AI:両方に生成と一次レビュー 10
  3. 分けたのは「コンテキスト判断が要るか、要らないか」 • コンテキスト判断が要る仕事 • コンテキスト判断が要らない仕事 • 既存機能の削除・統合 • 分離された領域の新規開発 •

    暗黙の依存を解くリファクタ • 基本的なコード品質のレビュー • 「消していいか」の判断・PdM交渉 • 定型的な実装・テスト • → 新しいメンバーと、AIへ 11
  4. レビューの会話が変わった • Before(2024):人間が全部見る • After(2026):AIが先に見る、判断は人間 • 「original_ids だと何のIDか分からないので original_shop_ids に」

    • AI:「prepend が安全」「乱数の衝突」 • 人間:「ログは別テーブルにすべき?」 • 人間→AI:「この指摘は現コードに該当しない。 対応不要」 • 1PRあたり AI約3件・人間約1件。人間の1件 が設計と判定の会話になった • 「ファイル末尾は空行を入れてほしい」 • 「requests spec 追加したいです」 • 1PRあたり 人間約1.1件、AI 0件 13
  5. ありのまま:綺麗には進まなかった • 提言から方針決定まで半年。5月「消したい」→ 11月「利用店舗が少ないので無くす」 • 「クーポンだけ保留にできないか」— 結論は「今の機能は落として別で検討」 • Nginx撤去 →

    本番で即ログアウト → 当日切り戻し。原因は設定の中だけの暗黙知 • 翌日、同じ意図をミドルウェアとして明示して再適用。暗黙知が1つ、コードになった • 消す判断は多くの合意が要り、消したあとに分かる「なぜ」もある。それでも進んだ 15
  6. 結果 2026年、初めて削除が追加を上回った 純増 +7.2万行(2024)→ ±0(2026) 19機能・7.2万行を削除。比較サイト2本をコアに統 合(−2本) マージまでの中央値 3.6時間 →

    2.5時間 レビュー:AIが先に約3件、人間の約1件は設計と判 定に コンテキストが簡潔になり、AIの出力が当た り、人が判断できる範囲が広がった 16