生成AIやRAGの文脈で「オントロジー」という言葉を耳にする機会が増えてきました。一方で、「タクソノミーと何が違うのか」「DBのスキーマやナレッジグラフとは別物なのか」と聞かれると、説明に詰まる方も多いのではないでしょうか。本セッションでは、オントロジーを「モノ・関係・ルールを機械が扱える形で記述した、業務の地図」と捉え直し、よくある誤解を整理しながら基礎から解説します。そのうえで、LLMがどれだけ賢くなっても現場で答えられない質問が残る理由、そしてRAGが「文書を探す」のに対してオントロジーが「意味を辿る」ことで何が可能になるのかを、AIエージェント設計の観点からお話しします。後半では、オントロジーを組み込んだエージェントで実際に直面する課題と、それに対して私たちが現在取り組んでいる多層構造のオントロジー設計の構想をご紹介します。