JSAI2026(2026年度 人工知能学会全国大会)企画セッション KS-27「集合的予測符号化と新たな知性の時代」(2026年6月11日・C会場)における発表スライドです。ご来場・ご質問くださった皆さま,ありがとうございました。
【概要】
集合的予測符号化(Collective Predictive Coding; CPC)の数理が,機械学習で広く使われている4部品 — ELBO・階層VAE・償却推論・Metropolis–Hastings法 — の再結合だけで組み上がることを示します。部品に数理的な目新しさ(怪しさ)はなく,言語の同定「共有潜在変数 m=言語」に新しさがある理論です。
・命名ゲームは厳密に分散Metropolis–Hastings法である(話者側因子と正規化定数の完全相殺)
・社会とは,エンコーダがK個の脳に分散した一個の巨大なVAEである
・コーパス=集合的推論の「化石的記録」,LLM事前学習=その周辺分布の密度推定
・LLMはType 1(身体的世界モデル)なしに,無数のType 1の遺産としてのType 2(世界知識)を相続した
本編15枚に加え,予備スライド3枚(MH相殺の完全導出/Control as Inferenceとの接続/CPC⇄機械学習フル対応表)を収録しています。
【基づく論文】
Taniguchi, Ueda, Nakamura, Suzuki & Taniguchi, "Generative Emergent Communication: Large Language Model is a Collective World Model"
https://arxiv.org/abs/2501.00226
【関連文献】
・CPC as a Model of Science: Taniguchi, Takagi, Otsuka, Hayashi, Hamada, Royal Society Open Science (2025)
・Ueda & Taniguchi, ICLR 2024(シグナリングゲームの生成的読み替えとZipf短縮則の再現)
・Okumura et al., Frontiers in AI (2023)(ヒトの受理行動とMH受理確率の整合)
【発表者】
林 祐輔(AI Alignment Network/ALIFE Institute/Humanity Brain)
X: https://x.com/hayashiyus
当日の質疑でいただいた論点(定量的検証可能性,「制御から共生へ」のパラダイムシフトのCPC的読解)への補足はXで発信予定です。ご質問・コメントもお気軽にどうぞ。