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ベクトルタイルを通じた国連貢献へのお誘い
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Hidenori FUJIMURA
November 28, 2019
Technology
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ベクトルタイルを通じた国連貢献へのお誘い
2019-11-28T13:30/45@日本科学未来館7F コンファレンスルーム土星
第11回 地理院地図パートナーネットワーク会議
Hidenori FUJIMURA
November 28, 2019
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Transcript
ベクトルタイルを通じた 国連貢献へのお誘い 国土地理院企画部 地理空間情報政策調整官 国連ベクトルタイルツールキット 主任 UN-GGIM-AP WG-3(統計と地理空間情報の統合)副議長 UN-GGIM WG-Disasters
TG-B(シナリオベース演習)主任 藤村 英範 2019-11-28T13:30/45 @日本科学未来館7F コンファレンスルーム土星 第11回 地理院地図パートナーネットワーク会議
自己紹介 藤村英範(ふじむら ひでのり) 1 情報工学採用 ロボットビジョン・超並列処理 2 地球地図プロジェクト 1:100万デジタル地図技術移転 3
情報普及課 電子国土ウェブシステム運用 地形図立体視 4 ハノーファー大学写真測量・地理情報研 だいちで道路中心線の自動検証 5 測図技術開発室 地理識別子、基盤地図情報街区 住居表示住所 6 国土交通省海外プロジェクト推進課 下水道・地図の海外プロジェクト 7 情報普及課長 地理院地図・地理院タイル 8 国際課長 電子基準点網技術の海外展開 地球地図プロジェクト完了 9 国連地理空間情報課 ウェブ地図技術の移転 国連ベクトルタイルツールキット 10 地理空間情報政策調整官 技術の政策調整(2019-08~) 11 ISO/TC 211 に継続的に関与 ICTと地図の関わりを長く考える 2
国連ベクトルタイルツールキット創設までの流れ 2003 国土地理院,ベクトルタイル技術を使ってウェブ地図を開始する. →誇るべきことであると同時に,地図づくりを知る者として当然の決断とも言える. 2012 国土地理院,オープンソースソフトウェアをウェブ地図の運用のため採用する. 当時のオープンソースソフトウェアは画像タイル技術に基づくものであった. →技術的な妥協と引き換えに,システムの透明性やアカウンタビリティを強化. 2014 オープンソースライセンスに基づくベクトルタイル技術が提供される.
国土地理院ベクトルタイル提供実験が開始される. →技術動向を捉えて,技術的に正しい方向性を改めて回復する. 2015 国連オープンGISイニシアティブが設立される. →国連活動の効率化のためのオープンソースGISの導入を追求が開始される. 2017 日本政府,上級地理空間専門官を国連地理空間情報課に派遣する →技術による国連活動への人的貢献を実現.地球地図プロジェクトの伝統に基づく 実装志向と技術移転重視の技術が,国連事務局から要請された. 2018 国連オープンGISイニシアティブが国連ベクトルタイルツールキットを創設する →国連内部用のウェブ地図を,連続自動更新されるベクトルタイルに転換する.そ のための技術を持続可能にし,多様なウェブ地図を持続可能にするために,その 技術をオープンソースソフトウェアプロジェクトとして自立させる. 2019 国連ベクトルタイルツールキットを用いた地理院地図 Vector が試験公開される. →自らの責務を果たす中で国連とともに歩む姿勢を明確にする. 3
国連ベクトルタイルツールキット(UNVT)の技術的な構成 あらゆる組織が基本図規模のベクトルタイルを 生産・ホスト・スタイル・最適化できるよう, 既存のオープンソースソフトウェアをパッケージ 生産 Tippecanoe ホスト カスタム Node プログラム
スタイル カスタム Node プログラム 最適化 vt-optimizer 4
国連での実装① 画像タイルを用いた、従前の実装 5 国連データ使用 反応速度が遅い 大縮尺では地球 規模でカバーで きていない
国連での実装② ベクトルタイルを用いた試行(藤村着任前) 6 6 国連データ使用 反応速度は さらに低下 地球規模の大縮尺 カバーを実現
国連での実装③ UNVT を用いた実装 7 国連データ使用 建物レベルの詳細を 地球規模でカバー ビデオゲーム並みの 反応速度 連続するズームと表示速度
がユーザ体験を決める
国土地理院での実装(地理院地図 Vector)も UNVT を使用 8 UNVT は、国連事務局と国土地理院との間で共通の問題を解くことで、 双方の努力を結集し、プロジェクトとして持続可能となることを目指す。
The UNVT Team UNGIS GeoThings 国土地理院 国立天文台 農業環境変動研究センター Mapbox マップル・オン
OSGeo 日本支部 国連地理空間情報課 国連グローバルサービスセンター 9 領域横断 セクター横断 今後、 さらなる参加 を誘致する。
UNVTが目指す好循環 領域横断 セクター横断 パートナーシップ 多分野への 展開 自由で 開かれた ソフトウェア 10
展開 拡張 持続
例1:国連GGIMアジア太平洋地域委員会総会で発表 (2019-11-05) 地理空間情報と 統計の統合という テーマでの発表を 求められる 11
例1: UNVTを用いて統計局の町字ポリゴンから人口密度を可視化 領域横断 12
例1:国連GGIMアジア太平洋地域委員会総会で発表 (2019-11-05) 13
例2:土地管理への応用 国連GGIMアジア太平洋地域委員会総会で、 地理空間情報と統計の統合の文脈で UNVT を発表 ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)事務局の 担当官より、中央アジア向けの土地管理に関する ワークショップでの、UNVT に関する発表の要請を得る 14
例2:10日後に、ESCAPワークショップで発表 (2019-11-15) 15
The UNVT Team UNGIS GeoThings 国土地理院 国立天文台 農業環境変動研究センター Mapbox マップル・オン
OSGeo 日本支部 国連地理空間情報課 国連グローバルサービスセンター 16
土地情報管理への応用可能性 最新の地形図情報に 農地の筆ベクトルタイルを重ね合わせ 17
最新の空中写真に 農地の筆ベクトルタイルを重ね合わせ 土地情報管理への応用可能性 18
1880年代の地形図に 農地の筆ベクトルタイルを重ね合わせ 土地情報管理への応用可能性 19
UNVTが目指す好循環 領域横断 セクター横断 パートナーシップ 多分野への 展開 自由で 開かれた ソフトウェア 20
展開 拡張 持続
次のステップ 国連議事に、Running Code(実際に動くコード)で貢献する UNVT を用いた災害リスク情報・ 災害情報の共有につき演習を企画中 21
まとめ ① ベクトルタイルでインクルーシブ・イノベーションしましょう ② 「伝わるまでが地図づくり」の観点から、 ICT を地図技術の一部に 告知:11/30の昼には、SDGsなど国連議事の観点からUNVTをお話しします。 22
ベクトルタイルを通じた 国連貢献へのお誘い 国土地理院企画部 地理空間情報政策調整官 国連ベクトルタイルツールキット 主任 UN-GGIM-AP WG-3(統計と地理空間情報の統合)副議長 UN-GGIM WG-Disasters
TG-B(シナリオベース演習)主任 藤村 英範 2019-11-28 13:30/45 @日本科学未来館7F コンファレンスルーム土星 第11回 地理空間情報パートナーネットワーク会議