未来の繁栄のためのスマート地図

2024-06-24 @ 丸の内JP
G空間スキルアップセミナー

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1. 0 藤村 英範 国際協力機構 都市・地域開発グループ 国際協力専門員 国連オープンGISイニシアティブ 国連スマート地図グループ 主任 未来の繁栄のための スマート地図 2024-06-24 @ 丸の内JP G空間スキルアップセミナー 2024-06-02T12:00/12:30 (30 min.) @ Ball room, Pan Pacific Sonargaon Hotel Open Seminar on National Spatial Data Infrastructure (NSDI) for BANGLADESH – Envisioning Smart Bangladesh through NSDI-BD – を改定して作成
2. 1 自己紹介: 藤村 英範 日本政府のウェブ地図技術者 • 2004: 電子国土ウェブシステムの運営 • 2014: 地理院地図の立ち上げの指揮 • 2017-2019: 国連ミッションのGIS支援–現在の国連地図 • 2020: 国連スマート地図グループの確立 • 2024: JICA 国際協力専門員 （地理空間情報担当） 「ウェブ技術はどこにもあるので、あらゆる地図はウェブ 技術の上にも載るべき」 1
3. 2 現職（国際協力専門員）の業務内容 1. 地理空間情報に関わるプロジェクトへの専門的支援 2. オープン・エコシステムの形成可能性の追求 3. 「スマート地図」技術者コミュニティの運営 2
4. 3 バングラデシュNSDIの確立を誇りに思います。
5. 4 バングラデシュの道筋は正しい。次は何？ バングラデシュの道筋は正しい • NSDI プラットフォームは確立された 次は何？ • 私の提案: 繁栄を加速し、仕事を作り、生産性を高める オープンエコシステムに向かって動く 4
6. 5 オープン・エコシステム 可能なときに データ を共有 可能なときに 技術 を共有 可能なときに 実践 を共有 地理空間についての競争力の高い 開かれたエコシステム
7. 6 https://unopengis.github.io/smartmaps
9. 8 国連スマート地図の活動 • [データ] 自由で開かれた地理空間情報ライブラリー – Smart Maps Bazaar プロジェクト – Source Cooperative との協働 • [技術] 新技術ラボ – Smart Maps Assistant, 大規模言語モデルの応用 – Smart Maps Portable, Raspberry Pi による技術的能力構築 • [実践] 運用支援 – 国連ベクトルタイルツールキットを用いた、国連グローバル サービスセンターのための国連ストリートマップ運用支援 – 国土地理院によるベクトルタイル提供実験 8
10. 9 国連スマート地図の活動 ライブラリー: ともに学ぶため、もっと データを共有する ラボ: 新技術をともに学ぶ 運用: 実践の経験を共有する 9
11. 10 国連スマート地図バザール 10 A project to enable hosting of geospatial data at a personal level. 1. InterPlanetary File System (IPFS) for peer-to-peer file sharing. 2. Raspberry Pi ($100 single board PC) → Good for (1) low-bandwidth environments, (2) geospatial ICT capacity development. 説明省略
12. 11 Source Cooperative との協働 11 説明省略
13. 12 国連スマート地図の活動 ライブラリー: ともに学ぶため、もっと データを共有する ラボ: 新技術をともに学ぶ 運用: 実践の経験を共有する 12
14. 13 AI (Large Language Model) We explore possibility of LLMs in geospatial applications. 13 For example, we recently tested Gemini 1.5 Pro on how it interprets maps: User: Describe the changes before and after as much as detail. Model: Comparing the UNMISS deployment maps for June 2023 and January 2024 reveals minimal changes in the overall deployment of peacekeeping forces. Both maps show a consistent presence of troops from various countries across different sectors in South Sudan. Here’s a breakdown of the few noticeable differences: - Sector Unity (Bentiu): - June 2023: Shows the presence of troops from Mongolia. - January 2024: No longer indicates the presence of Mongolian troops in this sector. ← ? - … Overall: The changes between the two maps are minor and suggest a possible rotation or withdrawal of a small contingent of troops from Mongolia and Cambodia. The core deployment of UNMISS forces remains largely unchanged. experiment by Yuiseki 説明省略
15. 14 Raspberry Pi • Our preferred single board computer for capacity development for effective bandwidth use. • Use areas: web maps, open source LLMs, bots, IoT. 14 説明省略
16. 15 国連スマート地図の活動 ライブラリー: ともに学ぶため、もっと データを共有する ラボ: 新技術をともに学ぶ 運用: 実践の経験を共有する 15
17. 16 国連グローバルサービスセンターとともに 16 By Koji for UN Maps Conference 2024 説明省略
18. 17 国連グローバルサービスセンターとともに 17 By Koji for UN Maps Conference 2024
19. 18 国土地理院とともに 国土地理院がクラウド・ネイティブな基本図ベクトルタイルを提供するのを支援 国土地理院のDEMから作った地上画素寸法1mのクラウド・ネイティブDEMを提供 このような地図インフラを用いて目的に合致したアプリケーションを試作 18 1m resolution
20. 19 点群や三次元都市モデルも！ 19 We “adopt” open geospatial data from governments, and turn them more cloud-native to add more values. from Open Nagasaki by Nagasaki Prefecture from Project PLATEAU by MLIT 説明省略
21. 20 スマートバングラデシュのためのスマート地図 20 Positive failure with 5x exaggerated NASA DEM – we need more precise DEM.
22. 21 国連スマート地図の活動 ライブラリー: ともに学ぶため、もっと データを共有する ラボ: 新技術をともに学ぶ 運用: 実践の経験を共有する スマート地図の方法がお気に入りなら、 参加しましょう！ 21
23. 22 https://unopengis.github.io/smartmaps
24. 23 （バングラデシュで提示した）まとめ 1. オープンエコシステムをNSDIプラットフォームの上に築 くことができます。 2. 可能な範囲でデータ・技術・実践を共有し、国・国民 (nation) にNSDIから価値を創出してもらうことが鍵です。 3. ライブラリー、ラボと運用は国連スマート地図グループの 活動領域です。 4. 将来の繁栄のために努力を結集し、持続可能な開発目標を 達成しましょう。 23
25. 24 多少の追加
26. 25 ハッカー原則（Hacker Principles） Source: Hacker Mindset (Garrett Gee) 25 主導する Take the lead 自分から積極的に行動 し、状況をコントロール する 分析する Analyze 既存のシステムを分析し その内部構造や動作原理 を理解する 自給する Live off the land 身近で安価な資源を活用 し、外部に依存せず必要 なものを実現する 準備する Prepare リスクを理解し、適切に 評価・管理する 社会を知る Know the society 人々の心理や行動を理解 し、効果的に行動する 旋回する Pivot 状況に応じて柔軟に戦略 やアプローチを変更する
27. 26 Smart Maps Steps / スマート地図の階梯 26 NSDI 2000 ウェブ地図 2015 デジタルツイン 2030 スマートシティ 2045 地理空間情報を「つたえる」観点からみた状況認識
28. 27 NSDI の中央集権「伽藍」モデル 27 🗺️ 🏛️ 💁 地図 プラットフォーム 「伽藍」 使用者
29. 29 伽藍は増え続ける 29
30. 30 ウェブ地図の分散「バザール」モデル 30 🗺️ 💁 地図 使用者 🔁 多様な経路 「バザール」
31. 32 地図は サービス領域の社会基盤というよりは、 認知領域の社会基盤なのである。 Maps are social infrastructure in the cognitive domain rather than in the service domain. 32
32. 33 Keep web maps open for a better world. Test new technologies for future geospatial operations.