改正個人情報保護法によって導入された匿名加工情報は,その作成方法が陽に記述されておらず,事業者にとっては不安な状態である.そこで,技術的に最高水準の匿名加工技術とその安全性評価を競争型タスクの結果を通して示そうという試みであるPWSCUP が8 年間続いている.だが,一方で,匿名加工情報や場合によっては令和4 年改正で導入される予定の仮名化工情報は,個人データの保護と利活用の観点から一般人が望むものなのかどうかが明確に示されてこなかった.この報告では,この問題に対する具体的答えとして,一般人1045 人を対象にしたアンケート調査を行った結果について報告する.