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POSレジとGo

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August 11, 2021

 POSレジとGo

2021/08/11に行われたGeekGigの登壇資料です
https://showcase-gig.connpass.com/event/217914/

D578a481a8b5baad83bff4bf5816b9a4?s=128

Terry

August 11, 2021
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Transcript

  1. POSレジとGo 2021/08/11 GeekGig

  2. 2 今回話す内容 チャネルとgoroutineを 実際のビジネスロジックで使われている事例と そこから得た学びを共有します。

  3. 3 1. 自己紹介 2. O:derとPOSレジ 3. チャネルとgoroutineを用いたPOS連携 4. 学び アジェンダ

  4. 自己紹介

  5. 自己紹介
 • 照井 寛也(てるいひろや) • 株式会社Showcase Gigに2021年2月よりジョイン • POS連携サービスにおけるバックエンドエンジニアを担当 •

    Goを書いて半年ちょっと • Twitter: @1019Hiroya
  6. O:derとPOSレジ

  7. 7 POSレジ • POS ◦ Point Of Sales • 役割

    ◦ 「何を・いつ・いくらで・何個販売したのか」を記録 ◦ 商品のマスタを管理.... • 種類 ◦ パソコン型 ◦ ターミナル型 ◦ タブレット型...
  8. 8 O:derとの関係性 POSレジからのマスタを O:derに同期 O:derからの注文・会計をPOS レジに連携 POS連携サービス

  9. 9 O:derとの関係性 POSレジからのマスタを O:derに同期 O:derからの注文・会計をPOS レジに連携 POS連携サービス

  10. Goを用いたPOS連携

  11. 11 POS連携サービス POSレジからのマスタを O:derに同期 POS連携サービス

  12. 12 マスタ同期 • 店舗毎個別でマスタ同期できる機能がもともとあった 同期 同期 同期

  13. 13 マスタ同期 • 店舗毎個別に加えて店舗一括でマスタ同期できる機能が必要 同期 同期 同期 同期 同期 同期

  14. 14 マスタ同期 • 店舗毎個別に加えて店舗一括でマスタ同期できる機能が必要 同期 同期 同期 同期 同期 同期

  15. 15 マスタとは • O:derにはカテゴリー・メニューの概念がある ◦ カテゴリーに対してメニューが紐づく カテゴリー (店舗横断) メニュー (店舗毎)

    冷菜 本日の鮮魚の カルパッチョ 柚子の香り 生ハム盛り合 わせ
  16. 16 マスタ同期の仕様 • マスタ同期のリクエスト毎に排他制御がされている必要がある ◦ リクエスト成功:202(accepted)を返し、実行はgoroutineで行う ◦ 既に実行中:409(conflicted)を返す • マスタ同期する内容は以下

    2つ ◦ カテゴリー ▪ 店舗横断 ◦ メニュー ▪ 店舗毎
  17. 17 マスタ同期の仕様 O:der POS連携サービス POSレジ カテゴリー同期 店舗A メニュー同期 1.カテゴリー同期 2.

    メニュー同期 の順で同期する必要がある
  18. 18 マスタ同期の仕様 POS連携サービス POSレジ 店舗A メニュー同期 店舗B メニュー同期 店舗C メニュー同期

    複数店舗同時に同期する必要がある O:der
  19. 19 マスタ同期の仕様 POS連携サービス POSレジ カテゴリー同期 店舗A メニュー同期 店舗B メニュー同期 店舗C

    メニュー同期 O:der 成功 リクエスト 202
  20. 20 マスタ同期の仕様 POS連携サービス POSレジ O:der 既に実行中 リクエスト 409

  21. 21 ここから ビジネスロジックをどうGoで実装するかを見ていく

  22. 22 マスタ同期の仕様 POS連携サービス POSレジ カテゴリー同期 店舗A メニュー同期 1.カテゴリー同期 2. メニュー同期

    の順で同期する必要がある O:der
  23. 23 チャネル POS連携サービス POSレジ カテゴリー同期 店舗A メニュー同期 チャネルを用いてカテゴリー同期が終わり次第メニュー同期の実行 O:der

  24. 24 チャネル func categorySync(ch chan struct{}, .....) (err error) {

    defer func() { ch <- struct{}{} } /* カテゴリー同期処理 */ } func menuSync(ch struct{}, .....) (err error) { select { case <-ch: /* メニュー同期処理 */ } }
  25. 25 マスタ同期の仕様 POS連携サービス POSレジ 店舗A メニュー同期 店舗B メニュー同期 店舗C メニュー同期

    複数店舗同時に同期する必要がある O:der
  26. 26 マスタ同期の仕様 POS連携サービス POSレジ 店舗A メニュー同期 店舗B メニュー同期 店舗C メニュー同期

    goroutineで並列実行 O:der
  27. 27 メニュー同期 func Sync(.....) (err error) { for _, shop

    := range shops { // メニュー同期 go menuSync(ch, ......) } ……. }
  28. 28 マスタ同期 func Sync(.....) (err error) { // カテゴリー同期 go

    categorySync(ch) for _, shop := range shops { // メニュー同期 go menuSync(ch, ......) } ……. }
  29. 学び

  30. 30 「よし!できた!」 「アトミックではないね」 (アトミック...でない...)

  31. 31 アトミック(不可分性) コンピュータ上のプログラムの動作で、密接に関連する複数の処理が外部から一つの操作に見 え、途中の状態を観測したり介入できない性質を、操作のアトミック性、不可分性などという。 (https://e-words.jp/w/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E6%80%A7.html) リクエストは他のリクエストが何をしているか観測できない

  32. 32 マスタ同期の仕様 • マスタ同期のリクエスト毎に排他制御がされている必要がある ◦ リクエスト成功:202(accepted)を返し、実行はgoroutineで行う ◦ 既に実行中:409(conflicted)を返す • マスタ同期する内容は以下

    2つ ◦ カテゴリー ▪ 店舗横断 ◦ メニュー ▪ 店舗毎
  33. 33 アトミック(不可分性)でない 同期開始 同期終了 ロック の確認 409(conflicted) ロック中 カテゴリー同期 ロックの取得

    メニュー同期
  34. 34 アトミック(不可分性)でない 同期開始 同期終了 ロック の確認 409(conflicted) ロック中 カテゴリー同期 ロックの取得

    メニュー同期 ロックの確認と 取得までに 間が空いている
  35. 35 アトミック(不可分性)でない 同期開始 同期終了 ロック の確認 カテゴリー同期 ロックの取得 メニュー同期 同期開始

    同期終了 ロック の確認 カテゴリー同期 ロックの取得 メニュー同期 リクエストA リクエストB ロックがかかっていない と判断される
  36. 36 不可分性を保つために 同期開始 同期終了 ロック の確認 409(conflicted) ロック中 カテゴリー同期 メニュー同期

    ロックの確認と取 得を 確認直後に行う ロック の取得 ロック中
  37. 37 不可分性を保つために func changeState(db *sql.DB, from to state, .....) (err

    error) { result, err := db.Exec("UPDATE sync_state SET state = to where state = from and …") affected, err := result.RowsAffected() if affected < 1 { /* 更新行なし = 他のプロセスで変更された */ } } • UPDATEでも不可分性を保つためのコードを利用
  38. 38 「よし!今度こそ!」 「同時並列が多すぎると高負荷になるね」 (確かに、、)

  39. 39 同時並列による負荷分散 O:der POS連携サービス POSレジ カテゴリー同期 店舗A メニュー同期 店舗B メニュー同期

    店舗C メニュー同期
  40. 40 同時並列による負荷分散 O:der POS連携サービス POSレジ カテゴリー同期 店舗A メニュー同期 店舗B メニュー同期

    店舗C メニュー同期
  41. まとめ

  42. 42 実装を通しての学び • チャネルやgoroutineをビジネスロジックに当てはめて実装できたことは初の経験だった ◦ struct{}でメモリの削減になることも学んだ • ロックの確認・取得・解放にはアトミックを意識したいところ ◦ stateなどのDB値リクエスト同士で奪い合わないように気をつけたい

    • 負荷分散 ◦ goroutineで並行処理が簡単にできるが、連携サービスだからこそ、その前後のサー ビスの負荷を意識して双方に優しいサービスを心がけたい