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第102回 雲勉【オンライン】コストを意識するためにやるべきこと〜エンジニア向けのAWSコスト...

第102回 雲勉【オンライン】コストを意識するためにやるべきこと〜エンジニア向けのAWSコスト管理術〜

下記、勉強会での資料です。
https://youtu.be/-WzF4f8MZBs

iret.kumoben

April 28, 2023
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Transcript

  1. 0.講師⾃⼰紹介 2 n 橋本 尚弥(はしもと なおや) • クラウドインテグレーション事業部 構築セクション •

    アイレットに新卒⼊社 • 2020年4⽉⼊社 • 先⽇AWS Summit Tokyo 2023に⾏ってきました︕
  2. アジェンダ 3 0. ⾃⼰紹介 1. はじめに(19:05~19:06) 2.AWSのコストについて(19:06~19:16) 3.コストの可視化と分析 (19:16~19:30) 4.コスト削減

    (19:30~19:35) 5.コスト管理をサイクルで回してみよう(19:35~19:40) 6.コストの落とし⽳ポイント(19:40~19:45) 7.リソース消し忘れてませんか︖(19:45~19:50) 8.質疑応答(19:50~20:00)
  3. 2.AWSのコストについて 7 n クラウドは基本的に従量制料⾦ • 使った分だけの料⾦が発⽣します。 • 予算を過剰に計上することなく、ニーズの変化に素早く 対応することができます。 •

    コスト⾯において事前に予測してリソースを⼿配しなくてはいけないオンプレミスとは違う • ⼀部リソースを事前に確保するリザーブドインスタンスなど 例外もあります
  4. 2.AWSのコストについて 9 n サービスを利⽤した場合 • 最も多いのがEC2やS3などのAWSサービスを利⽤した時 n 外部と通信を⾏った場合 • アウトバウンドの通信は通信料が発⽣します

    • EC2 → インターネットの場合(東京リージョン) 通信量 料⾦ 最初の 10 TB/⽉ 0.114USD/GB 次の 40 TB/⽉ 0.089USD/GB 次の 100 TB/⽉ 0.086USD/GB 150 TB/⽉以上 0.084USD/GB https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/
  5. 2.AWSのコストについて 10 n サービスを利⽤した場合 • 最も多いのがEC2やS3などのAWSサービスを利⽤した時 n 外部と通信を⾏った場合 • アウトバウンドの通信は通信料が発⽣します

    • EC2 → インターネットの場合(東京リージョン) 通信量 料⾦ 最初の 10 TB/⽉ 0.114USD/GB 次の 40 TB/⽉ 0.089USD/GB 次の 100 TB/⽉ 0.086USD/GB 150 TB/⽉以上 0.084USD/GB 使うほど単価が 安くなる https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/
  6. 2.AWSのコストについて 11 n AWSのお得な制度 l ボリュームディスカウント • 使えば使うほど安くなる • 通信量やS3などの⼀部サービスが対象

    • Organizations対応 • 30TB利⽤した場合(10TB×0.114USD+20TB×0.089USD ) l 無料利⽤枠 • 多くのサービスに無料枠が存在します • 「常に無料」「12ヶ⽉間無料」「トライアル」の3つがある • 無料枠を超えた時点でアラームを設定することができる 通信量 料⾦ 最初の 10 TB/⽉ 0.114USD/GB 次の 40 TB/⽉ 0.089USD/GB 次の 100 TB/⽉ 0.086USD/GB 150 TB/⽉以上 0.084USD/GB
  7. 3.コストの可視化と分析 13 n AWS Cost Explorer • AWSコンソール上でコストと使⽤量を経時的に可視化、把握、管理 • AWSコスト管理の代表格

    n AWS Cost and Usage Reports • AWS のコストと使⽤状況のデータをより詳しく⾒るレポート • csvやparquetファイルでエクスポートされるので外部の分析ツールが使⽤可能 n AWS Budgets • 柔軟な予算と予測による計画とコストコントロールの改善 • コストにしきい値を設定、通知することが可能 n AWS Pricing Calculator • AWSアーキテクチャのコストを⾒積もり
  8. 3.コストの可視化と分析 16 n AWS Cost and Usage Reports • AWS

    のコストと使⽤状況のデータをより詳しく確認できるレポート • コストを時間単位、⽇単位、⽉単位、製品または製品リソース別、または定義したタ グ別(コスト配分タグ)に分類したレポートを受け取ることができます • レポートはS3に保存可能 • Athenaを始めとしたRedshift,QuickSightなどのサービスでデータ分析が可能 • csvやparquetファイルでエクスポートされるので外部の分析ツールも使⽤可能 • 以前はDBR(DetailedBillingReport)というものもあったが、本サービスに包含された
  9. 3.コストの可視化と分析 17 n AWS Budgets • 柔軟な予算と予測による計画とコストコントロールの改善 • コストにしきい値を設定、通知することが可能 •

    通知が届くので張り付いておく必要がなし n 使い⽅例 ① 全体予算を決め、しきい値を設定 ② ⾊々なフィルターが利⽤できる ③ 無料枠を超えたら通知が届くように
  10. 3.コストの可視化と分析 19 n AWS Pricing Calculator • AWSコストを⾒積もり • AWSのAWSによるAWSのための電卓

    • 公式サービスならではの細かなスペックの⾒積もりを作れる • 141のAWSサービスに対応(2023/4/23時点) • インスタンスタイプ基準やスペック基準で選択 • 稼働率なども設定できる • アカウントがなくても利⽤可能
  11. 4.コスト削減 23 n リザーブドインスタンス(RI) • 事前に利⽤料を前払いする⽅法 • ⻑期的なリソースの使⽤が⾒込まれる場合の選択肢 • EC2であれば通常のインスタンスと⽐較し最⼤72%のコスト削減

    n Auto Scaling • 利⽤率に合わせてサービスを動的にスケーリング n インスタンス稼働時間の調整 • 夜間利⽤しないサーバは停⽌する(社内向けや検証環境など) • SSM Automationなどで停⽌起動の⾃動化実装 n AWS Lambdaに移⾏ • リクエストを受け取った際にだけの稼働で問題ない場合 • 稼働時間が変則的な場合
  12. 4.コスト削減 24 n リザーブドインスタンス(RI) • 事前に利⽤料を前払いする⽅法 • ⻑期的なリソースの使⽤が⾒込まれる場合の選択肢 • EC2であれば通常のインスタンスと⽐較し最⼤72%のコスト削減

    n Auto Scaling • 利⽤率に合わせてサービスを動的にスケーリング n インスタンス稼働時間の調整 • 夜間利⽤しないサーバは停⽌する(社内向けや検証環境など) • SSM Automationなどで停⽌起動の⾃動化実装 n AWS Lambdaに移⾏ • リクエストを受け取った際にだけの稼働で問題ない場合 • 稼働時間が変則的な場合 ⼈的コストも 削減
  13. 5.コスト管理をサイクルで回してみよう 26 n PDCA • Plan(計画) → Do(実⾏) → Check(評価)

    → Action(改善) AWSサービスの選定 ⾒積もりを⽴てる(Pricing Calculator) 予算を決める(Budgets) リソースの作成 Auto Scalingなどサービスの導⼊ Cost Explorer Cost and Usage Reports 分析ツール スペック変更 リザーブドインスタンスの購⼊ 運⽤改善 Plan Do Check Action
  14. 6.コストの落とし⽳ポイント 28 n AZ間の通信 • 同じAWS上でもAZを跨ぐと通信量が発⽣する n EBS • EC2を停⽌していてもEBSのボリューム利⽤料が発⽣

    • EC2を削除してもEBSだけが残っていたり・・・ n AMI • 溜めすぎ注意 • スナップショットの削除も忘れずに n Cloud Watch logs • logsに送るものは計画的に • 収集 (データの取り込み) 0.76USD/GB • 保存 (アーカイブ) 0.033USD/GB n Organizations • 無料利⽤枠を利⽤できるアカウントは 1 つだけ
  15. 7.リソース消し忘れてませんか︖ 31 n Resource Explorer • リソース検索および発⾒サービス • 名前、タグ、ID などのリソースメタデータを使⽤してリソースを検索

    • リージョンを跨いで検索可能 • 利⽤コストはかからない n リソース消し忘れてませんか︖ • 費⽤が想定以上に上がる⼀番あるあるが、リソースを消したつもりが消せてなくて気づいたら 費⽤が上がっていた • 複数⼈が利⽤する検証アカウントで、⾃分のリソースが削除できているか分かりづらい
  16. 3