近年のAndroidデバイスには多くのセンサーが組み込まれるようになった。Googleはこれらのセンサーを活用してActivityRecognitionというユーザーの行動認識APIをAndroidフレームワークで提供した。
ユーザーの行動を認識することによって、アプリケーションプロバイダは適切なタイミングで適切な内容のコンテンツを提示することができるようになる。
例えば車を運転中であれば、車やドライブに関する情報である。
このActivityRecognitionを実用的に活用するためには、その認識精度が非常に重要になる。誤認識が発生するとユーザー離反の原因となり得る。また、ActivityRecognitionのエンジン自体はブラックボックスとなっているため、改善が難しい。
このセッションではActivityRecognitionの基本的な利用方法を説明し、現状の認識精度を調べた結果を報告する。さらに、複数のセンサーデータをシミュレーションし、精度向上のヒントとなる情報を探る。最後に実用的なActivityRecognitionの利用方法を説明する。